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最新刊のアナウンスです。新シリーズ「数学ガールの物理ノート」開始!😊  * * * 結城浩『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』 amazon.co.jp/dp/4815609772/…
科学雑誌Newtonの2021年9月号の特集は「科学の魅力がつまった100冊を一挙紹介 科学の名著」という特集のようです。「数学の魅力がつまった名著」の一冊として『数学ガール』もご紹介いただいています。感謝!(画像は公式サイトから) amazon.co.jp/dp/B099WC7LHV/…
30年近く本を書いてきて実感していることがあります。それは「文章を書くのは時間が掛かる」ということです。特に、品質の高い文章を書くためには時間が掛かります。ですから、継続的に文章を書こうと考えるならば、時間を捻出することをいつも意識している必要があります。
質問(叱責と暴力) このご質問に、私はかなりショックを受けています。(続く) #結城浩に聞いてみよう ask.hyuki.net/q/202108231806…
Twitterでは「私は個人的にその話題にしばらく触れたくありません」というとき、ミュート期間を区切ってキーワードミュートすることができます。 help.twitter.com/ja/using-twitt…
5年前のツイート。
質問(簡単に教えてもらおうとする相手にイライラするようになった) あなたのおっしゃる「質問されるとイライラする感じ」はよく理解できますし、同じように感じる人はたいへん多いと思います。(続く) #結城浩に聞いてみよう ask.hyuki.net/q/202206131653…
お手軽に答えを求めてくる相手にイライラするようになる変化が突然くるかどうかは人によるかと思いますが、いままでは喜んで教えていたのに、あるときからふと「自分は苦労して学んだのに、この人はどうして簡単に答えを手に入れようとするのか」と変化するのも理解できます。
私自身もそのように感じる(感じた)時期があり、あなたと同じように驚き怪しんだものです。自分自身にイライラする感じも同じかもしれません。
私自身はどう考えたかというと「このように人に教えることを惜しむ気持ち」をどう扱うかは、私の知的生活において重要な意味を持ちそうだ。そんなふうに思いました。教えることを惜しむ気持ちは自分をいらつかせるし、そのような揺れ動く心のままでは落ち着いて考えることが難しいと思ったからです。
あくまで私の話ですが、教えることを惜しむ気持ちを深掘りしていくと、どうやら、私は「もう新しいことを学べない。生み出せない。考えられない。進歩が遅くなっている」という不安を抱いていたようです。それゆえに、すでに手に入れたものを大事なものとして抱え込もうとしているのです。
自分は苦労して手に入れた。それを簡単に人に渡してしまったら、自分の分が目減りしてしまうし、他の人は自分よりも簡単に先へ行ってしまう。そんなバカを見るのはいやだ……そういう気持ちが、奥深くにあるという意味です。あなたがそうだと言ってるわけじゃありませんよ。私の話です。
それで、そのような発想というか不安に対する自分なりの落としどころを考えたいと思いました。何しろ落ち着きませんからね。
私が考えたのは「もっとも良いところを人にあげてしまおう」という発想でした。つまり、抱え込むことの真逆ですね。そういう大盤振る舞いを心がけることで、私はイライラを大逆転することができると思いました。
私は自分の不安にイライラし、けちくさい根性にイライラし、そんなイライラをどうしようもできない無力な自分にイライラするというイライラの冪乗みたいな状態になっていたわけですが、「もっとも良いところを人にあげてしまおう」と考えることですべてをひっくり返すことができました。
「もっとも良いところを人にあげる」というのはいかにももったいないことのようですが、実は違います。本当に深い、本当に大事な部分というのは、人に渡すことができないものなのです。自分が何を考えて、どんなふうに調べたか、どれだけ時間を使ったか、そのプロセス自体に価値があるからです。
さらに私が実感として得たのは、もっとも良いものを人にあげると、自分の身が軽くなり、新しいものがどんどん内側から湧き上がってくる感覚です。ちょうど、水をくみ出せばくみ出すほど、新たな泉が湧き出すような感覚です。
もっというなら、人によいものを教えたり、人によいものを伝えたりする態度というのは、はたから見てわかるものです。そして、そういう態度を応援してくださる人がまわりに集まるようになりました。
そして、何かというと、私に対して良いものがまわりからやってくるようになりました。
少ししか種をまかないと、少ししか刈り取ることができません。でも、周りにどんどん良いものの種をまくならば、想像以上に大きな刈り取りができる。私はそのように思っていますし、実際そのようになっています。感謝なことですね。
結城は、1998年ごろに書いた「文章を書く心がけ」という文章の中に「惜しげなく人に与えよう」ということを書いています。これはいまの連ツイと同じ話題です。 hyuki.com/writing/writin…
"惜しげなく人に伝えよう。 惜しげなく人に与えよう。 最も良いものを人に与えてしまおう。 そうすれば、もっと良いものが必ずやってくる。 表現を惜しんだり、伝えるのを惜しむと、 アイディアも表現もどんどんしぼんでしまうもの。" hyuki.com/writing/writin…
「最も良いものを相手に渡す」というアイディアは、私オリジナルのものではありません。ワインバーグの『コンサルタントの秘密』に登場します。 ◆コンサルタントの秘密 amazon.co.jp/dp/4320025377/…
ちなみにこの「最も良いものを相手にあげましょう」というのは、慣れるまではすごくおっかないものです。そんなことをしたら、自分がなくなってしまうのではないかという恐れがやってくるからです。でも、そんなことはありません。