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しかし、大相撲の千秋楽の夜に、優勝力士の部屋に大鯛がなくては格好がつきません。
なんとかするわけです。
こうなると、値段は天井知らずです。パッと買えればいいんですが、今場所は週末ごとに台風が接近しました。これは、大変だったと思いますよ。
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あの大鯛は、部屋の後援会のプライドなんです。
うちの関取が優勝するぞ! と信じて、10日目あたりから手配をかけているわけです。
あ、そうそう。
あの大鯛は、相撲協会が用意しておいて、優勝部屋に回しているーーなんてことはなく、優勝関連の行事一切は、各部屋で用意しています。
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まともな寿司屋は寝る時間がありません。
知り合いの寿司職人は、毎朝5時に自宅を出て豊洲へ。仕入れを済ませ、市場で食事をし、店に入るのは8時。仕込みを始め、11時にひと段落。11時30分からランチ営業で前日の売れ残りをさばく。14時にランチ営業を終え、仕込みを再開。16時に仕込みを終え、仮眠。
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1時間の仮眠。17時に起きて、開店準備。18時に開店。営業終了は23時。後片付けを終えると0時。自宅に帰り、夕食をとり、布団に入るのは1時過ぎ。4時間後には家を出る。
常に新鮮なネタを出す寿司職人は、寝る時間がありません。
僕の知り合いは、体が持たないのでランチ営業をやめたい。でもーー
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でも、辞めると売り上げも減るし、「アニキ」(前日に残ってしまったネタ)が無駄になる。
それでも寿司職人を続けているのは、「寿司職人ほど面白い仕事はないから」だそうです。
週休2日など夢のまた夢。家族旅行もめったにできないーーどころか、まともな睡眠時間すらない生活の何が楽しいのかーー
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これは、大変鋭い視点。
寿司や天ぷらは、江戸時代のファストフードです。せっかちな江戸っ子が、屋台でさっと食って、パッと引きあげる。そんなファストフードでした。食べたら最後に湯呑みのお茶で指先を洗って、濡れた指をのれんで拭って店を出ました。 twitter.com/a6gYkO0ggKiMvm…
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僕が子どもの頃。色黒の子は全員、あだ名が「バルボン」だった。
ロベルト・バルボン。「チコ」の愛称で親しまれたキューバ出身のプロ野球選手で、阪急の内野手として活躍した。しかし、キューバ革命で帰国の道を失い、そのまま日本で暮らした。
そのチコさんが、亡くなった。
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いや。違う。
逮捕されたのは因果応報で、バチが当たるのは、ここから先。
→平将門の首塚でさい銭窃盗容疑 75歳男、逮捕され「罰が当たった」:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASR4G…