176
愚かだな。
177
たかが食料ごときで激昂するとは。
178
始祖王である私が貴様を選んでやった意味を、今一度考えろ。
179
ヴァンパイア風情に貴様を好きにさせるつもりはない。
180
……下等な害虫が騒がしいな。
181
理解が出来たようなら私のもとへ来い。今すぐ。
182
私の呼びかけ以上に優先すべき用事など、貴様にはないだろう。
183
遅い、何をしていた。
184
おい、貴様。
185
本当に信じている訳が無いだろう。馬鹿な奴だ。
186
♥
187
……だが、そんな虚偽の話をして私を騙すほど、あいつは愚かか?
188
心臓の絵文字を打つとハモン・イベリコが届けられるなど、有り得ない。
189
やはり、シンの言葉は信用しかねる。
190
低俗極まりない。虫唾が走る。
191
下賎な人間の考える催しか……。
192
これは何かの前触れか……?
193
時折、夜風に紛れて嗅ぎ慣れぬ匂いがする。
194
同じものをシンに用意させるか。
195
今日の生ハムは極上だった。
196
少し様子を探らせておくか。
197
使い魔たちが騒がしい。