126
シンの奴、以前より太刀筋に乱れがなくなっていた。
127
串で刺して食べるなど……郷に入っては郷に従え。これも致し方ない。
128
低俗な人間の好みは理解しかねるが、これはあくまで己の身をもって検証するためだ。
129
私は普段から他人への慈悲の心など持ち合わせていない。薬の効果などあってないようなものだ。
130
貴様に望むのはその血のみ。ただ、私の前にひれ伏せ。それが貴様のすべきことだ。
131
人間風情が、始祖王であるこの私に物を言うなど言語道断。
132
ヴァンパイア風情でさえ、簡単に愛の言葉を囁ける。その程度のこと、我らファーストブラッドに出来ない訳がない。始祖たるもの、どんな時であろうと常に勝者でいなければならないのだ。
133
始祖王の相手が出来るという喜びを、その身で感じるがいい。
134
おい女。貴様を真に満足させられるのは、この私だけだ。
135
街ごと消し炭にしてやる。
136
今日はどこに行っても空気が浮ついていて不愉快だ。
137
始祖の勘は外れないからな。
138
地図など持ち歩かなくても、私は迷わない。
139
パスを発行した。これで並ぶ手間が省ける。
140
たまには兄弟水入らずというのも悪くない。
141
休日を使い、シンと下界をじっくり視察することにした。
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父上まで受け継がれてきた血を絶やさぬよう、私も王の責務を全うせねば。
143
どうやら逆巻の者共が祖先を崇める宴を開いているらしい。
144
もしや、ひとりで楽しんでいるのか……?
145
念のため、シンに偵察に行かせたが……まるで帰ってくる気配がないというのはどういうことだ。
146
くだらん。
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なるほど。穴が開いているおかげで被れるらしい。
148
まさかシンが人間共の催しに興味があったとは。
149
ジャック・オー・ランタンが置かれている。
150
魔界の覇権を手にするのは、始祖だと決まっている。