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水木しげる先生は、連休を富士の別荘で過ごされました。ご一緒だった京極夏彦さんに、「あんたは今楽しいでしょう。外では、眉間にしわを寄せて辛い顔をしなければいけない。(妬む人がいるから)笑う時は、押入れで笑うんです。」とアドバイスなさったそうです。次~女悦子さんから聞きました。
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幸せについてインタビューに答えて「(戦争が終わって)日本に帰ってくると、弾が飛んでこないから死ぬことがない。それだけで幸せだったな。あとは考え方次第。変な考え方をすると不満が生まれるから。」(水木しげる)
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(悩むことについて、インタビューに答えて)何かあった時に、考えすぎて自信を失って前向きになれないことかな。それで、一生を台無しにする人はかなりいますよ。幸せをつかみ損ねる人もいます。欲をそう出さずに、自然のままに生きたらいいのに、と思います。(水木しげる)
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「あんた、今日は寒いから早く帰りなさい。」とスタッフにおっしゃった水木しげる先生。「先生は優しい、って喜んでいるよ」と悦子さんが先生に伝えると、先生はそばのストーブを指して、「(優しさは)ストーブの心なのです」とおっしゃいました。(倉ぼっこ)
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(とうとう全集が出ますね ご感想は) 水木先生:感想ってあんた。蛇口から水が出るようなものです 次女悦子:またぁ!お父ちゃんすごく喜んでたじゃない 水木先生:ノーベル賞や文化勲章には関心ありますが向こうは関心ないらしいね 次女悦子:お父ちゃんたら! 水木先生:(ニヤニヤ)
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水木しげる先生:カツレツ食べたいですね まちまちしているから買ってきて 次女悦子:まちまち? 待つ、とどう違うの? 水木先生:まちまちは、普通に待つのとは違う 楽しみにして待つ、ということだね 次女悦子:そっか!買ってくるから、まちまちしててね
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宗平さん(水木しげる実兄92歳):最近、夜に何度も目が覚めるんだよ この前ずいぶん早くに目が覚めて、朝飯食ってね、テレビつけたらまだ夜だったんだよ!夜に朝飯食っちゃったんだよ 水木しげる:(ハッキリした大声で)それはずいぶんとひどいね!
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お茶の時、水木しげる先生が、最後に残ったおせんべいを大真面目な顔で私と座敷童ちゃんに下さいました。緊張して受取り「ありがとうございます」と食べ始めると、先生は楽しそうにお笑いになり、新しいおせんべいの袋を出して「古いのをあげたわけです」とおっしゃいました。(倉ぼっこ)
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