『プラネテス』という作品にもちろん罪はなく、ろくに調べもせず現実にクレームをつける人が悪いですが、私自身もこの作品を読んだだけで現実のスペースデブリ問題を理解していた気になっていたことは否めない。「それを機会に、現実がどうか目を向ける」ことが、作品に対しても誠実なことでしょう。
「『プラネテス』が現実の宇宙開発に与える実害って何? 人工衛星計画に『デブリが増える』とクレームつける人でもいるの?」とか思ってたら、まさか本当にいるとは…。宇宙開発に関わる皆様に深く同情すると共に「フィクションを鵜呑みにはせず、そこから現実を学ぶ」姿勢は私も忘れぬようにしたい。
『ウィッチクエスト』はタイトル通り、魔女になることができるTRPGですが、ペアとなる「猫」をPCで出来ることも強くアピールしたい。猫は専用の「猫魔法」を使用して、暗視能力を得たり、狭い所を通ったり(実は魔法なのです)、変身したり出来る。水に濡れたりお風呂に入れられるとMPが減るので困る。
TRPGは、自由度もまたひとつの要素ですが、なにより、人間同士のGMとPLによって(時にはダイスなどの乱数も加わり)、その場の、その時の、そのメンバーが互いにいたからこそ生みだされる、局面とか状況とか台詞とか、そんな「自分たちだけの物語」が大きな魅力ではないかと、私などは考えます。
物語を読んでいて妙な設定や制度を目にしたとき、憤ったり嘲笑するよりも、なぜそうなっているかという理由を考察したり、原典が何であるか調べたりすると、意外な発見があり、ファンタジーに向き合う自分自身もちょっと豊かになったりします。おすすめ。
こういうことを書くと「その作品のファンでアイコンにしており、ときどき別の個人的なことをつぶやく」ような皆様が恐縮してしまうので、ハッキリ書いておきますが、私が止めてほしいと願うのは「その作品のキャラの威を借りて自分の主義主張を語る」ような行為です。自分の言葉で語れ。
何らかの主義主張を語るのに、有名作品のキャラクターのアイコンを使う人たち、元作品の印象が悪くなるので、本当に止めてほしい……。
「食べ放題」で「元がとれなくなってしまったな」と感じたときは、まあ人間だれでも年をとるしと割り切ったが、最近「読み放題」「観放題」であまり量をこなせなくなって感じた老いは、正直いって相当にきつい。
「『戦争』という言葉をなくせば、戦争はなくなる」わけではないので、「言葉を消せ、教えるな」という考えこそがとても危ういことですよ。過去を反省するならば、歴史も、それを理解するための知識も、そのための言葉も、伝えていかなければ。
作者は、イベント後に「○個しか売れなかった」「失敗だった」とか書いてはいけないよ……。その「○個」を買った人が楽しみで情報を検索して、どう思うか考えてほしい……。私は、売れたのが1冊でも、手にとってくれた人のため、感謝の気持ちと、サポートや今後の展開のことをつぶやき続けるよ……。
Q:ファンタジーものをかいてる作家は、作中に魔法の理論とか書いてるくせに、本人は誤字を見つける魔法とか使えないの? A:実はみんな使えるのですが、この魔法は詠唱から発動まで時間がかかるため、効果がでるのは大抵、実際に本が印刷された後になります。
「中世ヨーロッパ風」という言い方が問題になっているなら、かのフリッツ・ライバー先生が名付けた 「剣と魔法」の世界と呼ぶのはどうでしょうか。 (えっ。銃とか蒸気機関を出したいって? そういうときは「剣と魔法と銃」や「剣と魔法と蒸気機関」というように各作家が銘打てばよいのでは!)
そういえば、鬼滅の刃の献血コラボはまだだろうか。炭治郎くんが禰豆子のために必死になって献血を訴えたりしたら、たとえ鬼といえども献血に行かざるを得ない。