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日本って中絶薬をのむのに配偶者の同意がいるの???
……と驚いたイギリス、フランス、カナダ、アメリカ……等のメディアから次々と問い合わせが来ています!
自分のからだのことなのに、自分で決められない……という「自己決定の侵害」が、差別の中でも重要なポイントだと改めて気づかされます!
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自分のからだを自分の好きにできず、意志に反して産まされるというのは、まさに奴隷制と同じ……
アメリカに連れてこられたアフリカ系の奴隷とされた女性たちは、白人の奴隷所有者にレイプされて「次世代の奴隷」を産まされることに抵抗して、薬草中絶などを伝え合ったと『中絶がわかる本』にあります
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今回、報道が早かったのはthe Guardianの記事
記者の承諾を得た翻訳をここに載せてます
okumi.hatenablog.com/entry/2022/05/…
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日本は1994年のカイロ国際人口開発会議に参加して、人権としての「リプロダクティブ・ヘルス&ライツ」に同意しました
でも、2000年の男女共同参画基本計画に、散りばめられていた「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は、2005年の第2次計画で、ほぼ全面的に削除されました
張本人は元安倍首相です
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2005年の自民党の「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査PT」(元安倍首相が代表、山谷えり子議員事務長)は、「ジェンダー」の言葉狩りと、リプロの考え方の撲滅を目指して、それを実行しました……この時に、日本の女性の「性と生殖の健康と権利」は、「消された」のです
海外とは真逆に😭…
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それ以降、日本の「リプロ」は外交政策のODA(政府開発援助)の項目の一つとして、海外の女性たちのリプロを推進するための「支援金」の項目になりましたが、国内の女性たちのリプロには一銭たりとも使われてきませんでした(今年、不妊治療が保険適用されるまでは)
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中絶、リプロ、堕胎罪等について発言/活動している参議院議員(敬称略)
福島みずほ(社民)
伊藤たかえ(国民)
打越さく良(立民)
山添拓 (共産)
倉林明子 (共産)
田村智子 (共産)
塩村あやか(立民)
池田真紀 (立民)
田名部匡代(立民)
吉良よし子(共産)
寺田しずか(無所属)
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福島みずほさんがダントツ回数も多く、内容も濃いです!
共産党の議員さんたちも、とても熱心に学んでくださり、情報発信もしてくださっています
最近、立民や国民の議員さんたちも関心が高まっているのをじわじわと感じています
ちなみにこれはお勧め順ではなく、たまたま最新の国会等での発言順です
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しかし、こうやって並べてみると、男性は山添拓さん一人だけ! しかも若い!! まだまだこれから先がある!!!!
……東京都民のみなさま、山添拓さんは希望です!
絶対に国会に残してくださいね💕
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日本で現在使用可能な緊急避妊薬ノルレボは処方箋が必要で、72時間以内に服用するように言われているが、実際には時間と共に避妊成功率は落ちる
24時間以内 95%
48時間以内 85%
72時間以内 58%
なお世界では、エラワンという120時間以内で成功率約98%の薬が標準的
afpbb.com/articles/-/341…
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福島みずほさんとリプロのこと、ジェンダーのことなどおしゃべりします💏土曜日夜の9時から1時間🐦
お楽しみに❣️ twitter.com/i/spaces/1YqKD…
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「差別し、不当に扱って20万円で許されるのか」
角田由紀子弁護士も「一般的に日本の裁判所は女性差別に冷たい。抑止力になるような慰謝料額を認定すべきだ」と批判
女性差別の不正入試、東京医科大に賠償命令 受験の27人に計1800万円 東京地裁判決:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/201199
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80年代の新聞で確認した。やはり日本の製薬会社は70年代に世界初の中絶薬を発明していた。なのに様々なアクターの思惑によって「なかったこと」にされてしまい、女性たちにとって「心理的抵抗の強い」中絶方法があえて温存されてきた
犠牲にされたのは女性の健康と尊厳……酷すぎる
暴いていきます💢
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日本の中絶医療の現状では、残念ながらWHOの「安全な中絶」の水準をほとんどクリアしていません。妊娠初期は未だに吸引ではなく旧式の搔爬
吸引使用の場合もリスクの高い「全身麻酔」をかけ、古色蒼然とした金属製カニューレ(管)を今も使い、世界標準の局所麻酔法は日本の医学部で教えられてもいない
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現在審査中の経口中絶薬のうち、二薬目のミソプロストールはすでに胃薬として承認されているのに、FIGOとWHOが推奨しているミソプロストール単独繰り返し服用法を医師の裁量で「適用外」として用いることは厳禁(そんなことをして厚労省に目をつけられたら保険医の資格を奪われる、とある医師は証言)
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中期中絶薬プレグランディンは、70年代に妊娠初期の中絶にかなり有望だと臨床試験で判明していたのに、権力を握る医師たちが「中期専用の薬」だと決めつけたのは、初期は搔爬でいい(その方が儲かる)ためだったのだろうか? 謎である。しかも、痛い前処置を標準化したのは女性にとって悲劇でしかない
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そして何よりも、日本の中絶当事者たちは、本来、権利として与えられるべき情報提供も心理的ケアも受けられずにいる。自分に「権利がある」ことさえ知らされずにいる。もしかしたらそれが、最も大きな問題なのかもしれない。
だからこそ情報提供していこうと思う。
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結果的に被害を被ってきたのは、中絶を受ける当事者たちで、不必要な痛みと苦しみを与えられている。
これについては一刻も早くラミナリアのルーチンでの使用をやめて、ミソプロストールの適用外使用を承認し、ミソで対応してほしい。流産後の処置も同様である。専門家の再考を促したい。
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100年前、女性参政権を求めることは罪だった
50年前、寿退社で専業主婦になるのが当たり前だった
30年前、女だけで飲み会するのはまだ珍しかった
10年前、性暴力被害者が声を上げるとは予測されてもいなかった
……10年後、中絶薬があたりまえのセルフケアになっていてほしい
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厚生省は、より大きな利益と考えたものを優先し、女性たちにピルという選択肢を与えないことで、個人の利益を国もしくは専門家の利益に従属させる、家父長主義的な生殖に関する政策決定パターンを保持した…(ノーグレン、p.225)
1992年の低用量ピル導入凍結時の話です
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つまるところ、「女の問題」として放置してきたのが、すべての人に「超少子化」という大きなツケとして返ってきていることに気づかないと、世の中を変えてはいけません。「産めない性」が「産む性」を抑圧している状況が続いたら、そりゃ産まなくなりますよ。誰だって自発的に奴隷になりたくないですし
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私は、自分が20代で中絶と流産を経験したとき、フェミニズムは知らなかった。だから、無茶苦茶自分を責めました。悪い女、子殺しした悪い母親として自分を断罪し、何年間も苦しみました。でも、違ったのです。わたしは性教育さえほとんど受けてないし、要は社会が私を見捨てていたのだと気づいたのです
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先日…行政交渉で「配偶者同意は何のためにあるのか」と質問したら、厚生労働省の役人は「古い法で制定の経緯が不明」と答えた。何のためにあるのか分からない古い法のために中絶できず、密かに自宅や公園のトイレで産み落とし、死体遺棄や嬰児殺に問われる女性が現にいるのだ
fsight.jp/articles/-/493…
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国連では、望まない妊娠をした人に、強制的に妊娠を継続させるのは拷問にあたるとされています。中絶を希望している人に、中絶へのアクセスを拒むのは間違いです。
一方、本当は産みたいのに経済的理由等でどうしても産めない人に対しては、社会が手厚い保証を与えるべきなのは言うまでもありません。
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中絶薬の安全性は、東京大学の産婦人科教授も太鼓判を押しています。
>「副作用がほとんどなく極めて安全。医師による外科処置なしに、女性が主体的に中絶をおこなえるようになる」。中絶薬の治験に参加する東京大の大須賀穣教授(産婦人科学)はこう期待する。
mainichi.jp/articles/20210…