安全な中絶を「必要とするすべての人に」提供するというのが、国連のスタンスです。日本はそれに抗わず無条件に承認してきたのに、たとえば女性差別撤廃委員会に対しては、「日本は刑法堕胎罪、母体保護法で規制しております=つまり、委員会の勧告に従いません……」とか言って、条約を軽く見てる💢
現在、経口中絶薬が、仮に承認されても、入院して"10万円"とか言われてますが、この薬はWHOが20年前に「安全な中絶」に認定し、2005年に必須医薬品に入れた安全確実な薬なのに、それを学んでこなかった医師の怠慢のために「経験ないので入院」の費用を女性に負担させるのは変。医師か国が負担すべき!
海外の専門家は、「規制はいらない。普通の薬扱いにすべき」と言っています。禁忌や適応できる妊娠週数さえ管理すれば、何も問題がなく、WHOでは、その「管理」さえも妊娠している当人ができると保障しています。推奨事項50を見て!(日本語版エグゼクティブサマリーです) apps.who.int/iris/bitstream…
プレの規制とは: ①適応を母体の傷病が理由の「妊娠中期の治療的流産」に限る、②「要指示薬」と「劇薬」に指定し、優生保護法指定医師にのみ使用を限る、③横流し防止のために数量、ロット番号、年月日記載などの「管理・取扱い要領」を定める、④違反すれば行政指導で出荷停止する といった内容です
「日本初の経口中絶薬が承認の見込み!」と浮かれた報道をしている各社は、厚労省がプレグランディンと同様の扱いにする予定と言っているのにご注目! プレは下手をすると胎児を「生誕」させてしまう危険で高価で日本にしかないWHOの推奨外の古い薬。日本の中絶をスティグマ化してきた原因の一つです💢
経口中絶薬が承認されたら、男性が入手して知らないうちに飲まされるかも……という「心配」は無用です。 中絶薬は妊娠後にのむ処方薬なので、中絶を望む当人以外は入手不能です。 なお現在「薬局販売」を求める運動があるのは性交直後に妊娠を防止するためにのむ「緊急避妊薬」で、中絶薬とは別物です
これ、ありえないし、あってはならない。 リプロ後進国の日本の「現状」をガイドラインで「肯定する」なんてことは、あまりに酷すぎます。 「そうは」という100年以上前の「手術」を、今も「標準」にするような記述にするのだろうか? そんなことがあってはなりません! 一緒に怒ろう! 批判しよう!
個別に努力している産婦人科医のみなさまを否定しているつもりは、全くありません。今の法制度やトップの考え方がおかしいだけです。妊娠した女性のために頑張っている先生方と、連帯していきたい! 産む方も、産まない方も、両方大切です。産む・産まないを当事者が決めたら、手厚いケアをしてほしい
世界では、ものすごく安全で、有益で、低コストだとされているので、保険診療で無料だったり、少なくとも若年妊娠を防ぐために若者には無料提供されていたりする薬です。「10万円」「入院必須」はやめましょう。目覚めてください! 日本の産婦人科医のみなさま。女性の健康と権利を守ってください🥹!
経口中絶薬は、2003年にWHOが「安全な中絶」と位置づけ、2005年に「必須医薬品モデルリスト」に入れ、2012年に「そうは手術」はやめ「薬か吸引」にすべきとされ、2019年に「必須医薬品コア(中核)リスト」に入って当事者が自分で飲んでも安心で確実という薬になり、コロナで「自宅送付」解禁された薬
産婦人科医療のガイドラインが書き換えられるので、パブコメが行われていた。 「WHOの基準に見合った中絶医療を書き込んでほしい」と出したら、「日本の現状に合わせます」との返事が返ってきた……つまり、新ガイドラインでもガラパゴスを引き継ぐのですか?😱
海外では経口中絶薬が広まったことで「中絶」への意識が変わった。できるだけ早めに、成長していない段階で流産を終わらせた方がよいと考えられるようになった。フランスやイギリスなど無料で提供する国も増えている。それを危険だとか残虐だとか言うのはあまりにも現実をゆがめている
それに、もし反対するならWHOが安全な中絶とは認定していない日本独自の中期中絶薬プレグランディンの方が断然先であるべきだ。妊娠12週以降に使われるこの薬は「劇薬」扱いで厳重管理されている。陣痛をつけて「胎児」を死産させる形で中絶を行う、女性にとっても医療者にとっても辛く痛ましい方法だ
すごく疑問なことがある。中絶薬は危険だからと反対する人々は、中絶手術のほうがいいと思っているのだろうか。少なくとも今回、日本で承認が審議されている経口中絶薬は妊娠9週未満の「胚」の段階で流産させる薬だが、そうは手術は小さすぎると取り残すとして「胎児になるまで待って」行う医師もいる
中絶薬の安全性は、東京大学の産婦人科教授も太鼓判を押しています。 >「副作用がほとんどなく極めて安全。医師による外科処置なしに、女性が主体的に中絶をおこなえるようになる」。中絶薬の治験に参加する東京大の大須賀穣教授(産婦人科学)はこう期待する。 mainichi.jp/articles/20210…
国連では、望まない妊娠をした人に、強制的に妊娠を継続させるのは拷問にあたるとされています。中絶を希望している人に、中絶へのアクセスを拒むのは間違いです。 一方、本当は産みたいのに経済的理由等でどうしても産めない人に対しては、社会が手厚い保証を与えるべきなのは言うまでもありません。
先日…行政交渉で「配偶者同意は何のためにあるのか」と質問したら、厚生労働省の役人は「古い法で制定の経緯が不明」と答えた。何のためにあるのか分からない古い法のために中絶できず、密かに自宅や公園のトイレで産み落とし、死体遺棄や嬰児殺に問われる女性が現にいるのだ fsight.jp/articles/-/493…
私は、自分が20代で中絶と流産を経験したとき、フェミニズムは知らなかった。だから、無茶苦茶自分を責めました。悪い女、子殺しした悪い母親として自分を断罪し、何年間も苦しみました。でも、違ったのです。わたしは性教育さえほとんど受けてないし、要は社会が私を見捨てていたのだと気づいたのです
つまるところ、「女の問題」として放置してきたのが、すべての人に「超少子化」という大きなツケとして返ってきていることに気づかないと、世の中を変えてはいけません。「産めない性」が「産む性」を抑圧している状況が続いたら、そりゃ産まなくなりますよ。誰だって自発的に奴隷になりたくないですし
厚生省は、より大きな利益と考えたものを優先し、女性たちにピルという選択肢を与えないことで、個人の利益を国もしくは専門家の利益に従属させる、家父長主義的な生殖に関する政策決定パターンを保持した…(ノーグレン、p.225) 1992年の低用量ピル導入凍結時の話です
100年前、女性参政権を求めることは罪だった 50年前、寿退社で専業主婦になるのが当たり前だった 30年前、女だけで飲み会するのはまだ珍しかった 10年前、性暴力被害者が声を上げるとは予測されてもいなかった ……10年後、中絶薬があたりまえのセルフケアになっていてほしい
結果的に被害を被ってきたのは、中絶を受ける当事者たちで、不必要な痛みと苦しみを与えられている。 これについては一刻も早くラミナリアのルーチンでの使用をやめて、ミソプロストールの適用外使用を承認し、ミソで対応してほしい。流産後の処置も同様である。専門家の再考を促したい。
そして何よりも、日本の中絶当事者たちは、本来、権利として与えられるべき情報提供も心理的ケアも受けられずにいる。自分に「権利がある」ことさえ知らされずにいる。もしかしたらそれが、最も大きな問題なのかもしれない。 だからこそ情報提供していこうと思う。
中期中絶薬プレグランディンは、70年代に妊娠初期の中絶にかなり有望だと臨床試験で判明していたのに、権力を握る医師たちが「中期専用の薬」だと決めつけたのは、初期は搔爬でいい(その方が儲かる)ためだったのだろうか? 謎である。しかも、痛い前処置を標準化したのは女性にとって悲劇でしかない
日本の中絶医療の現状では、残念ながらWHOの「安全な中絶」の水準をほとんどクリアしていません。妊娠初期は未だに吸引ではなく旧式の搔爬 吸引使用の場合もリスクの高い「全身麻酔」をかけ、古色蒼然とした金属製カニューレ(管)を今も使い、世界標準の局所麻酔法は日本の医学部で教えられてもいない