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誰に聞いてもどこに行ったかわからなくて今どこに居るんだろうかとお粥を作るとたまに思い出す。
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前に友人が「私ん家本当に物無いんだよ〜。だからこれでお茶出すけどごめんね」と計量カップにお湯を入れてお茶のパックを浸してそこからカップに緑茶を淹れてくれたんだけど、なんかあれが凄く好きで自分でもたまにやる。人の生活を分けてもらう。
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「誰も悪くないんだけど全員消えてくんないかなって思う時ありませんか」って後輩に訊かれてンフフって声出た。
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ミニマリストの人の家、今まで2人行った事があるんだけど美意識でやってる人と合理性でやってる人で物の無さの中の“所有”が全然違うんだなとなんだか面白かった。
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美意識でやってる人の部屋には少し執着があって物の無さの隅に色気があったし合理性でやってる人の家には無機質な手触りの奥に生命力を感じた。どちらも美しい家だった。
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毎回相手の話のオチをかなり前段階で「あぁ、〇〇ね!」と全部言ってしまって空気ぶっ壊しちゃう人になんで最後まで聞いてあげないのか訊いてみたら「え!!!?オチを当てて欲しいのかと思ってた!!違うの!!!?」とまさかの向こうも驚愕してたので理由訊くのって大事だな。
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「ちゃんと喧嘩しようとする人居るやん?あれほんと無駄だと思うんだけどさ、その人じゃなくても別に友達なんていくらでも作れるじゃん。なんで話し合いしてまで関係を続ける努力をこちらがする程己に価値があると思えるのかわかんないんだよね」って話を考えてるんだけどわからないな。やっぱり。
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爆裂に体力のある同僚に寒暖差最近しんどいわ…って話したら「私どんな時も体温あんまり下がらないんだよね。雪の中とか歩いてるだけでうっすら湯気出るもん」と手を触らしてくれたんだけどもう触る前から手周りの空気が暖かくて体温高いのいいなぁとかなり羨ましかった。家族みんなそうらしい。
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なんかこう、めっちゃ迷惑かけてる側なのに「自分は嫌われてもなんとも思わないので大丈夫です!」みたいな人、こっちもそれはそっちの問題だから心配して無いんだよ。とりあえず迷惑だって事だけわかってくれ。
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久しぶりに友人と会ったら3歳の子供が居てびっくりしたのだけど「特に誰にも産んだこと言ってない。なんか別にいいかなと思って」と言われて確かに多分私も隠す訳じゃなくても特に自分からは言わないだろうなと友人の子の頭を撫でた。目の形がそっくりだった。
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友人の子って何故か友人が増えた感じがするの不思議ね。
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新しく眼鏡を作りに行ったら眼鏡への愛が爆発している店員さんで全ての会話をぶった斬って選ぶ眼鏡のデザインの歴史から話すのでレンズの度数検査まで辿り着くまでに2時間近く掛かって面白かった。
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(あ、今この瞬間この人への思いやり使い果たしたな)ってなった時から逆になんか普通に話せるようになるの、こっちも気負い過ぎてたんだろうなって関係のバランスが丁度良くなる時がたまにある。
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元からのものもあるかもしれないけど、思想や倫理観て結構小さく薄く見えても何度も目にしたり耳にする事で刷り込まれちゃうから影響を受けやすいなって自覚がある人は意識して距離を取った方がいいよ。完全に断たなくてもいいから量を減らした方がいい。
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大人になって悲しいとか苦しいとかをこれは寝不足だからだな栄養が偏ってるからだな、体が冷えちゃったからだなって分析して対処出来るようになったのはとても良い事なんだけどそんなもんぶっ飛ばしてただめちゃくちゃに泣きまくるのも大事だとちゃんとわかってる。
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弊社、二か月に一度は何をどうやっても会社に行きたくない時は来なくていいという制度があるんだけどこれに結構命を救われている。
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同居人になんかこうやる気が上手く出ないんだよねと話したら「え、別によくない?やる気無くても仕事行ってちゃんと働いて帰って来てるじゃん」と言われてそやなってなった。
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「体力が欲しい」と思う時の“体力”ってマラソンの持久力とか筋力とか肺活量とか肉体的な意味もあるけど、例えば桜を見に行きたいなと思った時にすぐ行けるような心の動きについて行く為の体力。
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社会に出てから自分って想像以上に知らん事多いしなんかおかしいんだなって事と、想像以上に自分より色々知った上で遥かにおかしい人多いんだなって凄く安心した。
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「私が登場しないから本はどう読んでいいかわからない」って言ってた人の事たまに思い出すけど未だに新鮮にびっくりするな。
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「自分自身以外にどうやって感情移入するの?他人の気持ちって何?」って言ってた人と悪い事やらかした時にどう思うの?って訊いたら「なんで私だけ見つかったのかな。次は上手くやらなきゃって思う」って答えたこの2人が今までのやべぇ奴二大巨頭なんだけど話してる間鳥肌止まらんかったな。
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同僚に「怖くなったらマツケンサンバを聴くといいよ。マツケンサンバを聴くと元気が出る」と教えてもらってからずっと守ってる。
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ひとつの呟きに事情全部なんか書いてないのよ。みんなそう。
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同居人がとにかく明るい安村の事を「あのなんか、どんどん歩く井上みたいな人」って言って来て死ぬかと思った。