401
テスカトリポカを畏れる職員
「どうして?結構気さくだよ」
「立香ちゃん…彼が来たばかりの頃食堂の場所を教えたの、その時
この料理が美味しんです、ぜひ食べてみて下さい!って善意で言った
そしたら一言
「意見か?」
って
はいって返したら死んでたよね」
「あーポカニキそういうとこあるね」
402
「ああマスターさま、ゴッホと同じくお耳を…でもこれは切られたものですね、ゴッホとは違う、なら、なら許せません」
「マスター!こんなのってあんまり!魔女だと言ったのね!魔女はお前達!全員首吊りだわ!」
「可哀想な藤丸立香は死んでも消費し続けられましたとさ、クソッタレ
…全員殺す」
403
藤丸立香は特別じゃなくても
サーヴァントと歩んだ道はきっと特別で
特別なクラスの子達なら
それを記録としてもったまま、或いは記憶したままの姿で来るかも、なんて
それで懐かしい気持ちで召喚に応じたら
目の前にはホルマリンに浸けられたかつてのマスターの指、耳、目、があったら
許せないよね
404
「頼光の髪って本当長くてキレイだよね」
「あらあらマスター!嬉しいです!
「うち髪長いのダメでさー、伸ばそうとするとハサミで切られちゃって
今は戦闘もあるからこれくらいでいいんだけど」
「…私は唯一髪だけは許されました
首を切られにくいからと」
「ふふ、私たち、反対だけど似てるね」
405
「カルナ!修練場行くから付き合って!」
「承知した」
「お母さん高難易度一緒にいって〜」
「お任せください!」
「道満!異聞帯行くよ!」
「ご命令とあらば」
「さあ、皆今日も頑張ろう!」
その日負けて藤丸立香は死亡した
『ある藤丸立香の最後の日の会話』
406
少女が多いのを母がいぶかしんだ時期もあったが、見ている限り本当に「友人」なんだと思った
ある時は金髪の少女に
「余はバラが好きだ
供えたいが、この国の慣習ではタブーか?」
「わかんないけど、父さんなら喜ぶだろうから、お供えお願いします」
「うむ!
ご苦労だったな、よく休むが良いぞ」
407
#FGO
蘆屋道満
「これはこれは、
良い夜にお会いいたしましたねぇ」
408
酒呑童子を好きな職員
いつも褒めて物を渡していた
「ええの?おおきに」
そんな彼は病でコロリとしんだ
その夜遺体が食い荒らされた
犯人は酒呑童子
「彼はあなたの事を!」
「はて、お礼のつもりやったんやけどねぇ」
骨をしゃぶり彼女は笑う
「ああ、味ないわ
病でしにはったもんの肉はあかんね」
409
道満は最初に召喚したサーヴァント
正直怖かった
でも、何度やられてもガッツで復活して守ってくれた
何度も宝具で敵をやっつけた
「だから道満大好き!これからもよろしくね!」
人理修復終了目前のマスターは笑う
(はてさて、このマスターが『リンボ』を見た時、拙僧をどう思うか…見ものですな)
410
ピアスは手元に戻った
「本当は厳重に保管すべきなんだろうけど、たまに私が使わないと声するんだよね
「そうか、好みではなかったか」って
でもあれ鎧から抜き取ったって言うし、私が持ってるのもヤバいけど人手に渡すのはもっとヤバいし、あ〜〜!」
…母はこうした「ヤバいもの」を沢山持ってる
411
#FGO
ヴァン•ゴッホPUおめでとうございます!
412
「ひぃ助け、助けて!」
「あの子も助けていうとったけど、あんたはん聞き入れたかえ?
うちを食うつもりやったんやろ?
あは!おっかし
食われるんはあんたはんや!」
バリ、ゴキッ、ブチブチ
「血まで脂っこくて不味いわあ
まあ2度と悪さできへんようにしたるさかい
安心しいや 未来の旦那はん」
413
414
茨木童子を可愛がってた職員
わざとでなかったが、彼女に怪我を負わせされた
「ふ、ふはは!」
笑うも唇は震え目は白黒
「吾は鬼!人なぞふ、踏みにじるものよ!」
酒呑童子が目を見据える
「しゅ、酒呑」
「奪うのも殺すのもええ
せやけど、自分に嘘はついたらあかんで?」
茨木童子はワッと泣いた
415
「あと、十字架つけてたり明らかに異教徒の人も来るんですけど大丈夫ですか?」
「それは向こうさんが大丈夫ならいいけど」
「あと神様も来ます」
「いやそれこそだいじょばなくない?」
「仏教関係者も来ますので」
「なら平気か」
「具体的には三蔵法師も来ます」
「いや全然平気じゃなかった!!」
416
負けて『藤丸立香』を剥奪された、彷徨い続ける少女
「おいたわしやマスター」
「あんなに頑張ってきたのに」
「あんまりだ」
せめて1日だけでも楽しい思いを
「エリザベート、お前が1番マスターと縁深い」
「お前に我々の霊基全てを託す、どうか」
「…わかったわ!最高の1日を作ってあげる!」
417
職員が聖晶石を盗んで召喚を
自分だけのサーヴァントが欲しかったのだ
酒呑童子が召喚され
彼女は、すぐ職員の首を刎ねた
「うち、反英霊やけど
人理を守る為に召喚に応じたんやわ
せやのにこんな筋の通らんこと、いややわぁ 鬼にも鬼の道理があるんよ」
職員の死体は一口も食べず捨てられていた
418
「パパのママは人魚だったの?」
ママに言ったら笑われた
でもパパに聞いたら
「ママには秘密だが、パパにはママが何人かいてな、そのうちの1人が海に、今もいるとは思わなかったけど…」
「…修羅場?」
「違う違う!育ての親だよ
血の繋がらない姉もいた」
「パパやば…」
「ヤバくないから!」
419
#FGO
太歳星君
「ワガハイどーこだっ!!
……あれ、そもそもどっからどこまでがワガハイだったっけ……??」
420
「安倍晴明では!?」
「晴明を喚んだ筈」
「…ハァ」
道満は大抵晴明召喚の失敗で喚ばれる
だから魔術師は大抵殺した
…
「今度もですか」
喚ばれた先には少女
「どーまんだよね?ママが言ってた人とそっくり!」
握りしめるのはバレンタインのお返し
「はい、拙僧が道満にて、なんなりとマスター」
421
「この葬式、誰が参列しても絶対驚くなよ」
「はい…?」
…
ポクポク
(住職、角や尾がはえてるモノが!!)
(だから驚くなって言っただろ未熟者!)
ポクポク
(住職、殆ど裸の者や水着の者達が!!)
(だーかーらーいちいちうろたえるな!)
(住職、ロボットが!!)
(お前ホント…)
422
「ごめん、ごめんなさい…」
ある異聞帯のこと
藤丸立香が泣き崩れている
その先には泡をふいた子供の遺体
「喉が渇いているって言ったから、水をあげたくて、さっき湖でくんだ」
「でも私、毒が効かないから、毒が入ってるってわからなくて、それで、普通の水だと思って、うう、ううう」
『毒耐性』
423
レイシフト中、山で迷った
さっきから同じ所をぐるぐる回ってる気がする…これ術?やばいかも
「山の主に目ぇつけられて、しゃあないお人やわぁ」
酒呑童子が言うや否や
「うちは大江山の酒呑童子!うちのに手ぇ出すっちゅうことがどういうことか、わかってるのかえ!」
すぐ森が開け、出口に着いた
424
平和になりケーキ屋を始めたマシュと藤丸
時折不思議な客
「ええい、店ごと買うぞ!」
(王様…)
…
「腕を上げたな」
「エミヤに言われると嬉しい」
「なっ!?バレて!」
(バレバレ…)
…
「メロンのケーキいただくよ
甘いの苦手だし、この店好きじゃないけどね」
「いつもありがと、オベロン」
425
「以蔵、今日の報酬です」
「しかしおまんらホントに言葉がたりんのう!」
「…娘を思うと口数が減ってしまうのです」
…
「以蔵受け取れ!」
「ほいまいど、おまんも普段ぐらいしゃべれればのう」
「お母様の前だと緊張すんだよ鈍感!」
…
「ちゃっかり金貰ってるな」
「ハハ、以蔵さんらしいや」