当分海外旅行は無理そうなので、家で世界の生活を再現しながらシルクロードを横断することにしました。空想ならどこでも行けるので好き勝手計画したら、戦場カメラマン的なルートになってしまった… 北朝鮮⇒中国⇒タジキスタン⇒アフガニスタン⇒イラン⇒イラク⇒シリア⇒トルコ⇒ギリシャ⇒イタリア
買い物中に突然頭がおかしくなり、巨大な鍋を買ってしまった
中国貴州省の酸湯魚という、ナマズを発酵させたトマトで煮る料理を作りました。食材や調理法が醸し出す呪術感に不安を覚えつつ料理したのですが、食べてみるとめちゃくちゃ洗練された味がして「自分はナマズの食べ方もろくにしらない野蛮人だった…」という気持ちになった。おいしかったです!
メルカリの農家から野生のキノコ詰め合わせを買ったら想像を超えるファンシーさだった
北朝鮮、行く前めちゃくちゃ憂鬱だったけど、行ったらめちゃくちゃ興奮してしまった国ランキング圧倒的1位だった。
自宅でシルクロード2か国めは中国です。まずは北朝鮮国境との国境近くの料理をということで、巨大な鍋で中国東北地方の夏の農家鍋を作りました。たくさんの夏野菜を煮ながら鍋肌でほんのり甘いトウモロコシパンを蒸すのかなり楽しかったです。
北京から北朝鮮へ。電車の中で、国に戻る乗客のひとりが車窓を眺めながら北朝鮮の美しい歌をいつまでも歌っていた。
北朝鮮に入ると、無愛想と仏頂面がトレードマークの社会主義的販売方式の車内販売が始まる。私は無言でお菓子を押し売りしてくるワゴン販売のお姉さんに恐怖を感じ、大量のお菓子を買わされてしまい、友達に「資本主義の国から来たのに弱すぎる」「末代までの恥」と罵られた
平壌到着!ガイド同志に「ようこそ謎の国へ。ここに来るのはさぞ勇気がいったことでしょう。皆様が無事に来られて本当によかった。数日前ツアーで来る予定だった人は、出発直前、親に“北朝鮮行きだけは許さん”と顔をボコボコ殴られて来れなかったんですよ」という尋常でなくパンチの効いた挨拶をされた
平壌の街はパステルカラーのレゴブロックみたいだった
悪い友達に「超巨大なスッポン鍋がしたい」と唆され、いわれるままにこの夏をスッポン釣りに捧げてきたのですが、遂にこれまで集めた11匹を鍋にしました。スッポンは首都圏でも簡単に釣れて、この世の肉から血なまぐささを消し旨みだけを蒸留したような美味で、これが都会の川でとれる事に脅威を感じた
鉄道マニアの友人に連れられて全く興味がないのに北朝鮮の地下鉄観光をする羽目になり、憂鬱な気持ちで深い深い地下に降りていったのだけれど、駅構内に着いたらひたすら美しい空間が広がっていて、完全に好きになってしまった。
北朝鮮旅行はなぜか、ウォーターパークで遊んでスパリゾートで温泉に入って高層ホテルの夜景が見えるバー行って、海辺の街でキャンプファイヤーして満天の星空を眺めるという完全なリア充キラキラ旅行になってしまい、鉄道オタクの友達が「今までで一番楽しい」を連呼しパリピのテンションになっていた
北朝鮮はノスタルジックな雰囲気で、異国なのに懐かしい気持ちになるのが不思議だったのですが、北が理想とする「お金はなくても心は豊かで家族を支え地域で助け合い礼儀正しく伝統を重んじ国家に尽くす」という世界観が、保守派のいう「古き良き日本」と同じだからだと気づいてしまいハッとした
海外旅行に行けない今、日本を外国にするしかないという謎の強迫観念に駆られ、キルギスの「ユルタ」という遊牧民用の移動式住居を買って、牧場でキャンプをしました。自然の中で羊の丸焼きして牛乳酒(合法)つくって馬と遊んで、楽しかったな。ユルタの細やかな中央アジア風装飾も美しくて最高だった
完全に自分の身の丈を超えた遊びだったので、震えながら準備をしていましたが、参加者の人々が遊牧の天才だったため、あっという間にユルタを組み上がっていき衝撃を受けた。改めてお付き合いしてくれたみなさま、意味不明の企画のため牧場を貸してくださったオーナー様どうもありがとうございました!
牛乳酒(ボゾ)の作り方 飲んだときに甘くて美味しいと感じるくらいの割合で牛乳に蜂蜜を入れ、ドライイーストを加えて混ぜ、温かい場所に半日置く。微発泡したら完成!日本は個人醸造禁止なので雰囲気だけだけど、甘くて爽やかな発泡感があって、大人のカルピスって感じでめっちゃおいしい。
美味しいシャシリクの作り方 肉をヨーグルト、玉ねぎ、にんにく、塩でマリネして1時間置いて、パプリカと玉ねぎとともに串刺しにして焼くだけ!お好みでクミンを足しても美味しいです!肉は、今回は鶏肉を使いました。
キルギス風スープ(ショルヴァ) ラム肉500gを1.5ℓのお湯でガンガン煮立てて灰汁をとる。玉ねぎ2個、ジャガイモ5個、トマト1個、カブ2個、にんじん1本を入れ柔らかくなるまで煮込む。塩、クミンとコリアンダーで風味付けして、火を消す直前に最後にタイムとディルをわさっと入れるとキルギスの味!
私をフォローしてくれてる方は、多分岡田さんの文章好きだと思います。このnote、ほんとよいので… note.com/hyosasa/n/n73d…
北朝鮮のウォーターパーク。南国風のビーチを背景に麦わら帽子姿でグラビアアイドルスマイルを浮かべる金正日総書記の超巨大フィギュアがあり、突然のトロピカル総書記に吹き出しそうになってたら、市民達が続々と超真剣な顔で総書記に最敬礼を始めたの、完全に「絶対に笑ってはいけない北朝鮮」だった
トロピカル総書記は撮影禁止でした。私は郷に入れば郷に従う派なので、旅行では現地の価値観にできる限り沿った言動を心がけているのですが、最高尊厳をトロピカルにしてもOK(でも最敬礼はする)という感覚があまりにも自分の狭い常識からはかけ離れていたのでつい動揺し、挙動不審になってしまった
北朝鮮のプロパガンダ絵画。どんな思想に基づく絵なのか尋ねたら「現場を軽視し会議室で物事を決める幹部に金日成主席が怒り、現場に眠るカイゼンの知恵を全国に横展開すべきと考え、実際に働きながら農民と改善案を議論した時の絵です」と現地現物の重要性を力説され、思想が完全にトヨタウェイだった
今年は、色々なことができなくなってしまった一年だったけれど、逆に今年初めてできるようになったことも多くて幸せだったな。 【今年できるようになったこと】 ・スッポンを釣って捌く ・北朝鮮料理のフルコースを作る ・ゲルを建てる ・製鉄 ・牛乳酒(合法)を作る ・シーア派の葬儀参列 ・香料の蒸留
1月:イエメンで新年を迎え、今年こそたくさん中東を旅するぞ〜!と誓った年明けだった。イエメンは戦争中で、でも全てが美しくて、すぐにまた来ると何度も言いながら帰国したのに、もう永遠と思えるくらい遠い場所になってしまった。