夜、容器から発酵の泡が漏れて、キュルル、キュルルと微かな音が聞こえて、甘くてかわいい生き物が部屋を満たしているような気持ちになる。子どもの頃、実家で猫を飼っていたころの、遠い記憶を思い出した。
ワインを作ると、家中が甘やかなぶどうの香りで満たされる。ぷくぷく発酵して複雑なよい香りを放つぶどうが家にあるだけで、こんなに幸せな気持ちになれるなんて知らなかった。ワイン(非合法)になりやすいという致命的な欠点があり、人におすすめしにくいのが残念…
働きすぎで気が狂い「古代コーカサス人になりたい」と思うようになってしまったので、南コーカサスのジョージアで8000年前から続く方法でワイン(合法)を作りました。ジョージア風のワイン作りは素焼きの土器が必要なのですが、良いものが見つからず土器作りから始めることになったのは誤算でしたね…
というわけで、今日は市販のうどんを使って、ウイグル風のラグメンを作りました。ちょっとしたパスタとか炒めものを作る感覚で作れるので是非試してみてください!
ウイグルで食べたラグメンたち。お店ごとに味がけっこう違うんだけど、共通の特徴は「おいしい」。同行した人からから「トルクメン人、カザフ人、ウズベク人の知人が口を揃えてラグメンはウイグルが一番おいしいと言っていた」と聞いて「なるほど…!」ってなった
葡萄畑のなかにあるウイグルの宮殿。私たちが行ったときはどういうわけか誰もいなくて、何の音もせず、ひんやりして、時が止まったような空間だった。
ウイグル旅行で、中国の公安から「重点旅客」に認定され、熱烈歓迎されてしまった話を書きました。 ・駅で突然隔離されて丁重に監視された話 ・公安警察調書作成体験記 ・意識の高すぎる刑事に待ち伏せされた話 ・気が狂いそうなほど美しく、ありえないほど公安だらけの街の話 note.com/elielilema/n/n…
カシュガルの旧市街。散歩して、強い日差しに疲れたら、茶館でスパイスティーを飲んで、というのを繰り返すだけで楽しいし、無限に時間が溶けてしまうので恐ろしい
ウイグル自治区で車の窓から撮影した風景。風景の説得力がすごくて「人間が遊牧をしないで生きるのは不自然」という極端思想に陥りそうになった。
ウイグルの果てに向かう道は絶景ロードで、紺碧の空と翡翠色の湖畔や小川がどこまでも続き、とにかく美しい。行った先は一見何もない街ですが、実は野良の遺跡がたくさんあって楽しいし、移動中の景色が最高なので「なぜ果てに行くのか」は考えず、行くのがおすすめ。
炎色反応する焚き火
文化人類学に造詣の深い新婚ご夫婦のおうちに遊びに行ったら、新婚旅行のみやげとして、謎の泥水(酩酊効果のある木の根を水に溶かしたもの。合法)がでてきた。
ウズベキスタンの宗教都市ヒヴァの旧市街は、浮世の彼岸に迷い込んでしまった気持ちになる街並みだった。
ウズベキスタン、砂漠のオアシスにある木造のモスク。イスラム建築の目的は楽園の探求にあり、その究極の願いは、美しい泉をたたえた天上の楽園をこの乾いた大地に実現することだというけれど、実際、かなり天国に近づいている感じがある
青森の野湯。山を分け入るとある瞬間から人ではない生き物の領域のようになっていって、濃密な命の気配を感じながらドコドコ湧いてる湯に浸かるの、完全に体験として「あちら側」だった。
ウズベキスタン夏の離宮。全ての部屋が帝政ロシア風のパステルカラーとイスラム風の幾何学文様で埋め尽くされたヤバ装飾…永遠に見ていられる
ウイグル辺境のドライブ、なにげなく流れていく風景がすごすぎて「自分が運転したら絶対事故ってしまうな……」と思いながら窓越しの景色をずっと見てた(⊙ω⊙)(⊙ω⊙)(⊙ω⊙)
社畜を極めた女が、夏休みに、知らない人に誘われて、知らない人たち5人と知らない場所を旅することになった話をnoteに書きました!ウイグルのきれいな写真だけでも見て…! 「徹夜明けに、知らない人とウイグルを旅した日々のこと」 note.mu/elielilema/n/n…
ウイグルの果てで廃墟温泉を発見し探検してみたら、実は中に人がいて「…客か!?」「客だ!信じられない!」「ようこそ中へ!」「お風呂にお湯入れるから待って!」と騒ぎになった。廃墟温泉の衛生に不安を覚えつつ浴室に入ると、パリピ仕様の超ド派手で大きなナイトプールが目の前に…!超びっくりした
ウイグルに行く前、現地の美しい写真を撮っていた人におすすめの撮影場所を聞いたら「全てが絵になるので適当に撮っただけ」と言われ「あっ…これはセンスいい人特有の理論…凡人には撮れないパターンや」と絶望したのですが、実際行った結論としては本当に「全てが絵になるので適当に撮ればOK」だった
ウイグルの果てにゾロアスター教の遺跡が残る村があると聞き、探しにいった。土壁の民家(遺跡感があるが現役)に混じって、野良遺跡が文化財として保護されている風でもなく放置されており、勝手に「忘れられた遺跡を発見した」気持ちになって興奮した。
ウイグル旅行で一番衝撃的だったのは、一日で火焔山から氷河へ、砂漠から湿原へ駆け抜ける地形のダイナミックさですね…。地表温度75℃を超える灼熱の砂漠と標高7600m超の凍てついた山脈を超えた先に、空を映す鏡張りの湿原があったりするので、設定がインフレ気味のRPGの中に迷い込んだ気持ちになる
カラクリ湖。7000m級の高峰とエメラルド色の湖にかこまれ、数時間前まで暑い砂漠にいたとは思えない荒涼とした風景に頭が混乱する…。キルギス族の遊牧民が暮らしていて、湖畔のゲルに宿泊もできます。風景の吸引力がすごく「ここで馬に乗り、羊を追って人生を終えたい…」という危険な気持ちになった
カシュガルから、中国・パキスタン国境の街へ。山を登るにつれて人間はいなくなり、空気は薄くなり、ラクダだけが増えていく……。
カシュガルで100年続いているという茶館の異国情緒がヤバかったです。細やかな装飾で隅々まで満たされたお店で、琥珀色をした宝石みたいな砂糖の結晶を花の香りがするお茶に落として、オールドタウンの街並みを眺めながら過ごす…こんな完璧なティータイムあっていいの!?ってなった…