猫は4才位から年を重ねるにつれて8から9割の確率で口内炎にかかると言 われています。歯や歯茎が痛み出してからでは遅いので、ゆっくりと歯磨き出来るまで、最初は歯を磨かず口元を触る程度の習慣付けから歯磨きを覚えさせて下さい。動物病院でも定期的に口の中を診てもらい歯磨きを習って下さい。
梅雨の晴れ間は、湿度が高く、更に高温だと犬の熱中症の発生が増えます。鼻の潰れた犬、心疾患、高齢の犬はこの時期室内の除湿をして暑い時間帯の散歩は避けて下さい。散歩後にゼーゼーと呼吸が止まらない時は身体を濡れた布を巻き保冷剤で首、胸周りを冷やして下さい。体温が40度以上は動物病院へ。
猫は小さな置物や瓶が置いてあっても倒さずその場を通りすぎることができる動物です。前足で踏んだ場所に後ろ足を置き、音を立てずに獲物に近づくためです。いつもの場所を歩いた時に物を倒す事が多くなったら、痛み、体調不良、高齢、肥満が考えられます。勿論、気を引く為わざと落とす事もあります。
動物の夜間救急病院が増え安心な一方て過剰な処置や手術でトラブルも増えています。夜に起こっただけの通常の下痢や嘔吐なら、薬だけでも十分な事も多いです。特に手術は翌日まで待てるなら主治医と相談してから適切な施設で行って下さい。救急では慌てず本当に今必要な検査や処置かを聞きましょう。
犬の誤飲による異物で、摘出後に飼主さんが食べたことに驚く物は、使用済みティッシュ、髪の毛を止めるゴム、シュシュ、スニーカーソックス、下着等です。これらは飼主さんの臭いが付いている物だからです。犬は一番好きな飼主さんの臭いを求めて臭いの付いた物を見つけると喜びを感じます。ご注意を。
梅雨時期の雨の日が多い時は、皮膚の感染症や膀胱炎などの泌尿器感染症が増えてきます。雨は湿度が高く寝ていることが多いと細菌の繁殖が盛んになります。猫では膀胱炎が犬では皮膚感染症が増えます。梅雨時は体を動かす様に犬は散歩に、猫は沢山遊んで、感染症を防ぎましょう。そして部屋は除湿を。
動物を飼えない理由は、長期の外出がしづらい、別れがつらい、飼育できない環境、金銭的問題等だそうです。現代は動物と暮らしづらい生活スタイルになっていますが、猫カフェ、動物園、シェルターボランティア等、モフモフで暖かい動物に触るだけでも人に良い影響が貰えます。是非触れ合って下さい。
飼い主が喫煙している犬猫は、喘息、眼の感染症、アレルギー、肺がん、鼻腔癌にかかる確率が高くなります。煙を吸い込むだけではありません。動物は自分自身をなめ、あらゆる種類の発がん性物質を摂取します。毎日体をブラッシングし、拭いてあげてください。触れ合いが寿命を延ばします。
猫で長期間の嘔吐や下痢、漫然とした食欲不振と体重減少を示すような場合には、慢性膵炎のことがあります。膵臓は、消化酵素を分泌したり、インスリンを分泌する重要な臓器です。重度の炎症では、糖尿病を併発することがあります。猫では多い病気で、慢性化すると非常に厄介です。定期検診で血液検査を
梅雨に入ると、身体が重い・だるい、食欲がないなどの体調不良を東洋医学では湿邪(しつじゃ)というそうです。犬も皮膚疾患、外耳炎、さらに下痢、嘔吐が増えます。原因は色々ですが、温度と湿度の上昇から飲水量の増加、食べ物の酸化や悪化、容器などの雑菌の増加、雨のための運動不足など色々です。
猫は高い所が好きな動物です。逆に高い所に登らない猫は関節痛や体調不良の可能性もあります。猫は高所から下を眺められる居場所が必要です。登る場所がない場合は、高さの違うカラーボックスや本棚を並べて階段をつくってみて下さい。キャットタワーは外を眺められるよう窓際に設置しましょう。
犬猫の病気で症状が徐々に悪くなるのは注意が必要です。例えば食欲不振からの下痢や嘔吐、また週1回の症状が週3回に増えるのも同様です。皮膚でも掻く回数が増えるなど悪化してゆく場合は早めに病院に受診をしてください。急に悪化する時はもちろん、数週間かけて悪化する場合でも注意が必要です。
猫の愛情表現は移動すると付いて来る、トイレやお風呂が終わるのを待っている。仕事をしていると邪魔したり、ちょっかいを出す。頭を擦り付けて頭突きのようにしてくる。舐めてくる等です。しかし離れると腕や袖に噛みついたり爪を立てて離れない等の過剰な行為は、問題行動の1つと言われています。
梅雨時は外出出来ずに犬と一緒という方も多いと思います。犬の愛情表現は見つめて首をかしげる、眉をぴくぴくさせる。外出の時に見送り、出迎えをする。飼主さんに寄り添う、一緒に寝たり、寄りかかったりといった行動をとる。こういった行動が出たら犬から愛情をもらっていると理解してください。
犬は肛門腺のトラブルで困っている子が多いですが、自然に肛門腺を出す方法は、高繊維食を与える、水分の多い食餌を与える、乳酸菌などを与える、運動をする、肥満気味の子は痩せさせる、そして蒸しタオルなどで肛門を温める等をすると、自然排出が楽になりトラブルが少なくなります。試して下さい。
猫は鳴いて話しかけて来ますね。鳴いて呼びかけをするのは子猫が親に対してと人間にだけです。猫は不安、恐怖、怒り、痛み等は行動に現れます。猫と過ごしている時間が長い人はお気づきだと思いますが、毎日の行動から、猫の鳴き声の違いで言葉を拾い上げてコミュニケーションをとる事が出来ます。
犬猫が年を取るのが人間より早いことは皆さんよく認識されていますが、検診の時に異常が出ても様子を見てしまう方が多いです。半年間悪いところを放置すると我々だと2~3年放置したことになり、取り返しのつかなくなる事があります。腫瘍は大きさも体に対しての比率も人より大きくなるので要注意です。
犬も人間と同様にレム睡眠のときに夢をみると言われています。寝ている時に、ぴくぴく足を動かしたり、鳴き声をあげたり、呼吸が速くなったりしているのを見たことがありますか?おそらく夢を見ているところです。飼主さんが痙攣かと心配して受診をされる方がいます。動画を撮ってご相談下さい。
初対面の猫が緊張して警戒心をあらわにしている時の姿勢は、すぐにでも動き出せる姿勢で、中腰でつま先立ちの様な姿勢です。警戒心が薄れてくると、うつぶせ、そして横たわり、足の裏を見せます。ここまでくれば、心を許してくれています。ゆっくりと手の臭いを嗅がせてからアプローチして下さい。
今日は暑くなりそうですね。散歩後に犬がゼイゼイして体温が上昇してる時は、熱中症防止に犬を冷やしましょう。血行の多い部分を冷やすのが効果的です。首まわり、脇の下そして内股です。水を噴霧するときは、首から胸まわりが効果的です。犬がゼイゼイが収まるまで冷やしましょう。
高温多湿の時期では犬猫の眼やには放っておくと固まってしまい、皮膚炎になります。気がついたときにぬるま湯や人用の目の洗浄液でコットンやガーゼを湿らせてこまめに拭いてあげましょう。アルコール成分等刺激物が入っているものは目や皮膚を刺激して逆効果になることもあるので、注意が必要です。
猫は非常に敏感で、環境に影響を受けやすくうつ状態になることがあります。原因は食餌の変化、猫砂の変化、引っ越、同居猫や家族の死などの重大な状況が引き金となって発症します。症状は食欲不振、多食、痩せる、太る、人に近寄らない、付きまとう、攻撃的になる、大声で鳴く、トイレの失敗などです。
犬猫が同じ量のフードでも体重が増える原因は、避妊去勢の後や老化による代謝エネルギーの減少、ホルモンの病気や異常によるもの、運動不足、フードの変更等がありますが、多くの場合少しだから良いだろうと家族の誰かが少しだけ与えている事が多いです。犬猫のダイエットは家族全員で行いましょう。
猫の体調不良や老化を比較的早く表すものに毛づやがあります。通常は光沢がありなめらかですが、変化が起こるとつやがなくぱさぱさになり、小さな毛の塊ができます。腎機能、肝機能の低下など全身疾患は勿論、口内炎や外耳炎でも起こります。爪とぎもおろそかになるので、爪のチェックをして下さい。
ここ数日の様に急に荒天になると体調を崩すのは犬より、猫です。猫は寒さに弱い子が多いです。涙目やくしゃみが出てきたら要注意です。これから梅雨の時期も含めて、急に寒くなる日が来たら、特に高齢猫がいるお宅は迷わず暖房を入れて下さい。涙目や食欲が落ちたら早めに動物病院に相談しましょう。