そろそろ夏休みですね。犬を連れて出かける方は熱中症に十分注意して下さい。水分補給と体温測定を2時間毎に、また犬の睡眠時間は人より長く成犬で12から14時間、成長期の犬や老犬で16から18時間必要です。起きている時間が長いと体調を崩しますので連日の外出は気をつけて、帰宅後は休ませましょう。
猫にも化学物質に触れることによって起こる皮膚炎があります。プラスチックのお皿などを使用し、接触している部分に皮膚炎が起こり痒くなります。またプラスチックの器は傷などがつきやすく衛生的でないことと、発ガン性のある物質が含まれる事があるためガラス、ステンレス、陶器の器をお勧めします。
猫の命を脅かす病気の一つに糖尿病があります。肥満の猫だけと思いがちですが、猫は元々肉食の動物ですので、蛋白質をある程度のレベル必要です。そのため炭水化物を多く与えたり、多く含まれているキャットフードを与えると糖尿病になりやすくなります。キャットフードは良質のものを選びましょう。
暑い日が続きます。犬の散歩は早朝か夜にしてください。路面の温度が犬の散歩に適しているかどうかのテストがあります。それは我々が路面に手の甲側を5秒間当てて熱いと感じたら犬も暑いので、散歩には適さないというものです。チェックしてから散歩に出かけましょう。
猫が近くに寄ってきて、尾を高く上げて、ほほをこすりつけ、頭を頭突きの様に押し当ててくるのは信頼と愛情の表現です。もっと信頼関係があるときは眼をみて何かしゃべりかけてきて、周りを離れない。寝てる時に顔を舐める。虫などを捕まえた時に持ってくるのも愛情表現です受け入れてあげて下さい。
犬が見つめる、尾を振るは信頼と愛情の表現です。また声に反応して寄ってくる、臭いを嗅いでくる、顔や体を押し付けてくる、一人でいる時に寄り添って座る、横に寝る、また笑いかけてくる、これは口を少し開いてこちらを見つめているときです。これらも勿論信頼と愛情の表現です。受け入れて下さい。
最近の食品に入っている保冷剤は大丈夫な事が多いですが、自動車の不凍液や体を冷やす保冷剤にはエチレングリコールというのが入っていて、犬はそれを舐めます。甘いのだそうですが、これが毒で腎不全で亡くなります。誤食を見つけたら直ぐに救急処置を。
高齢動物は病気や腫瘍がある事が多いです。大切なのは上手く病気と付き合っていくことで、必ずしも沢山の検査をしたり、高度医療を受けることが動物にとって快適とは限りません。動物は痛みストレスを嫌います。麻薬を含めた鎮痛剤を使用する事でQOLを向上させます。動物にあった治療選択をして下さい
人は信頼してる家族や友人といると幸せホルモンのオキシトシンが出ます。同様に動物達と触れ合っても心拍数や血圧が下がり、ストレスが軽減されます。ストレスを感じたり、不安を感じた時は、是非動物たちと一緒にいて下さい。動物も喜びますし、人も癒されます。触れ合いを毎日の習慣にして下さい。
病院嫌いの猫は来院時に興奮してしまうため血液検査に影響が出たり、触診ができなかったりで診察すら難しい子がいます。あまりにも興奮する子は来院前に不安を和らげるお薬を飲むと不安が減るため見た目は変わらなくても恐怖心が減ります。特に心臓の悪い子や来院後調子を崩す子は病院に相談しましょう
米国の調査結果で、避妊去勢する事での寿命の違いが出ています。猫の去勢雄では未去勢より6割程度長く、避妊雌では未避妊より4割程度長いという結果です。これには外に出る子も入っているので未去勢の雄は事故や喧嘩、感染症が関係してます。犬では、去勢雄は10%、避妊雌で17%長いという結果です。
熱中症についての注意を言われていますが、高齢動物は寝ていることが多いですが、体温を調整する機能が低いために、毛皮に暖かい空気がたまり、体液が蒸散して、あまり水をとらずに脱水して、熱中症になってしまいます。高齢動物は室内にいてもたまに動かして飲水を促して下さい。
猫のトイレ砂箱の横にフードや水飲み場を設置するのは止めましょう。猫は感染などの防止からテリトリーの外側の端で排便をします。またマーキングも同様にテリトリーの端にします。そのためトイレと食事場を一緒にするのはかなり苦痛な事があります。食事場はテリトリーの一番内側に設置して下さい。
犬猫がいびきをかいたり、口呼吸で寝ていたりする事は、通常呼吸器の異常が考えられます。鼻のつぶれた犬種は、呼吸器の先天的な異常から軟口蓋過長症のためにいびきをかきますが、鼻の中の腫瘍や、のどの腫瘍などでいびきをかく子がいます。10才以上での突然の鼻づまり、いびきが出たら病院へ。
犬の分離不安症は吠えたり家具を破壊したりと分かりやすいですが、猫は非常に分かりづらいです。飼主のベッドやふかふかの場所で排尿することもありますが、留守中の行動を撮影すると1日中押入れやベッドの下から出てこない、座ったまま寝て1日を過ごすなども不安の表れです。気付いてあげて下さい。
高齢の猫の病気に、甲状腺機能亢進症があります。症状は活発になり、そして食事に貪欲になり、怒りっぽくなりしますが、体重は減っていき心臓が悪くなります。猫では多い病気です中高年になったら定期検診で毎年甲状腺のホルモン検査を受けることが大切です。早期発見であれば食事管理で治療可能です。
晴天のときは、アスファルトの温度に注意が必要です。無風状態で気温25度の日照りで、アスファルトの表面温度は52度に、気温30度では57度に、さらに31度を超えると60度以上になります。52度でも1分で皮膚にダメージが起こることがあります。散歩は朝早くか土の上を歩かせて下さい。特に若齢犬は要注意
猫の感覚は鋭く、耳を左右別々に動かし音源の場所を特定します。またヒゲの毛根部分には感覚神経や血管が密に分布しており、先端に何かが少しふれても感じとることができます。口の周り以外にも 眼の上、顔の横、前足の関節付近にも同じものが存在します。これらの毛は他の部分より長く太いです。
太陽の力が最も強い時期ですので、なるべく朝方の散歩を心掛けてください。被毛でおおわれている動物は太陽光で体に熱がたまり、我々が涼しく感じる日でも熱中症になります。特に車の中はすぐに暑くなりますので、わずか5分でも置き去りにしないで下さい。車のエアコンをつけていても厳禁です。
夏はゴキブリのシーズンですが、ゴキブリ退治用のホウ酸団子をご存じでしょうか?犬が誤食すると、腎不全になってしまいます。また置くタイプのゴキブリ駆除剤等にもホウ酸が入っている製品があります。自宅は勿論、ご近所に遊びに行った時は気をつけて下さい。食べてしまったらすぐに病院へ相談を。
犬猫を飼っている高齢者と飼ってない方の調査(2万人、65~74歳)では、主観的健康感が維持され、二年後生存率と累積生存率も維持されるという結果が出ています。また別の調査では動物を飼っている人の腸内細菌数は飼ってない人に比べて多く、それにより免疫力が高いと言われています。触れ合う場機会を。
普段あまり水を飲まない猫ですが、今の時期に暑い日はなるべく多くの場所に水を用意してあげるか、水を口元に持っていく、水分の多いフードを与えるなどして下さい。気温が高い時は体からの蒸散が増えますので水を飲む機会が少ないと体が脱水してしまいます。脱水で体調不良になる子が増えます。
犬の熱中症のリスクを上げるのは、気道が細く、狭く、鼻のつぶれている、肥満、高齢、幼齢、心臓が悪い、甲状腺の病気がある、被毛が長い、大型犬、毛色が濃いなどが挙げられます。暑い日が続きそうです。日中の散歩、夕方まだ暑い時間の散歩は避け、早朝の6時前に散歩を済ませることが大切です。
猫は排泄物を砂などをかけて埋める習性があります。これは自分の居場所をより強い動物に知られないようにするための行為のようです。排泄物を埋める行為は猫以外でも行う動物はいます。しかし猫科であっても大型のライオンやトラなどはこの習性がありません。自分より強いものがいないからでしょうか?
犬が散歩から帰った後は必ず全身をタオルなどで拭いてチェックして下さい。草むらに入る犬は色々な草の実や虫、ダニ、足先のペンキやタールなどが付いていることがあります。猫は外出させず、家の中でも体に化学物質が付いていると毛づくろいで毒物を摂取しますので1日1回は体を拭いてあげて下さい。