ロブからの伝聞によると、アネモも新しい仕事を探しているらしい。 もともと接客が苦手なので、客と顔を合わさずに済む仕事を考えているそうだ。 最近はカンブリア―ムズでのブキのデコレーションの手伝いが忙しくなってきたので、それを続けつつ、片手間でできる仕事が理想らしい。↙
もしかしてアネモがブキチと……!? と色めき立つアオリだが、それはナイっしょ、とホタルは全否定。 ちなみにブキチは、カンブリアームズ二号店の出店を計画中だそうだ。 最近、新たなナワバリバトルの中心地として、若者が集まる街が生まれているらしい。 商売上手は相変わらずなようだ。↙
そういえば、ここしばらく、アタリメ司令にも会っていない。 忙しくて、こちらからも会いに行けないが、マンホールから顔を覗かせる姿も見かけていない。 タコもおとなしくなったし、おじいちゃんのことだから心配はいらないけどね、と、ふたりは顔を見合わせて笑った。↙
ずいぶん話し込んでしまった。 もう陽が傾き始めている。 そろそろ帰ろっか、そう言い合って帰路についた。 やっぱり、ふたりで一緒にいるのは楽しい。 いや、楽しいという言葉では表せない、特別な感情で心が満たされる。 最近たまっていた心のモヤも、すっかり晴れた気がした。(つづく)
「タタキケンサキ」はデザイナーが自らの名を冠したブランド。 モノトーンを中心にした、シンプルながら構築的なデザインが、都会の若者に受け入れられ、数多くのセレクトショップで取り扱われている。 他のブランドとのコラボレーションで別注ギアを発売するなど、話題性も人気の秘密だ。
これは「タタキケンサキ」のコマーシャル映像だ。 ハイカラスクエアのデジタルサイネージでヘビーローテーションされており、街を行く若者の注目を集めている。
ハイセンスでちょっと大人なイカ達に人気のブランド「ジモン」。 カジュアルでありながら高級感のある洗練されたデザイン、肌触りにこだわったマテリアルと丁寧な縫製は、目の肥えたイカたちにも定評がある。 トップスだけでなく、アイウェアやシューズなど幅広くアイテムを展開している。
6月にアメリカで開催される世界最大のビデオゲーム発表展示会「E3 2017」にて、「スプラトゥーン2」の世界大会が実施されることが決まった! 米国、日本、欧州、豪州から事前に選ばれた4チームによるトーナメントになるそうだ。 e3.nintendo.com
日本からは第2回スプラトゥーン甲子園 優勝チームの「ダイナめう」が招待されることが決まった! 日本代表として、世界の舞台でもぜひ頑張ってほしい。 大会の詳細については判明次第お伝えするので、続報をお待ちいただきたい。
【第五話】 その日、ホタルは旅行カバンに荷物を詰め込んでいた。 シオカラ地方に里帰りするためだ。 急ではあったが、三日間の休みをもらった。 この休みが明けたら、舞台の稽古が始まって、休む暇もなくなる。 その前に骨休めをして来いという、事務所の心遣いだろう。↙
アオリも一緒にと考えたが、初日だけ仕事があるらしい。 短い休みを無駄にしないよう、一足先に帰省することにした。 あとから追いかけるから、アオリはそう言ってホタルを見送った。 シオカラ地方までは列車で三時間半。 そう遠くはないが、いつも隣にいたアオリがいないのは心細かった。↙
久々に顔を見せた娘を、両親は暖かく迎えてくれた。 ここは何もない土地だが、穏やかな時間の流れが心地よい。 縁側で陽に当たりながら、日がな一日、都会での暮らしについて話して聞かせる。 両親は、アオリのことも気にかけていた。 もちろん元気、と答えようとして、少し言い淀んでしまう。
ふたりとも自分のことで精一杯だ。 胸を張って答えられるほど、相手に目を向けることができていないと気づかされる。 でも、明日になればアオリもやってくる。 アオリの顔を見れば、こんな小さな罪悪感は消し飛んでしまうだろう。 そう思いながら、ホタルは床に就き、翌朝を待った。(つづく)
【第六話】 次の日、ホタルは駅でアオリの到着を待っていた。 しかし、予定の列車にアオリは乗っていなかった。 また寝坊したのかな、そう思って、次の列車を待った。 だが、次の列車にもアオリの姿はなかった。 その次も、またその次も。 ついに夜になっても、アオリは姿を見せなかった。↙
事務所に電話をかけてみたが、昨晩は仕事が終わってすぐに帰ったそうだ。 慌てていた様子だったので、そのままシオカラ地方に向かうものだと思っていた、とマネージャーは答えた。 部屋にも電話をかけてみたが、応答がない。 ホタルは胸騒ぎを覚えた。↙
翌朝、ホタルは予定を早めて、始発でハイカラシティに戻ることにした。 両親には申し訳なかったが、アオリのことが気がかりで、居ても立ってもいられなかった。。 車中も気が気ではなく、スマートフォンでアオリのことを調べる。 しかし、これといった情報は見当たらなかった。↙
ハイカラシティに到着すると、ホタルはまず部屋に向かった。 部屋はホタルが出発した時の、整頓されたままだった。 つまり、アオリが帰ってきた様子がない。 ここへも立ち寄らず、いったいどこへ……? しばらく考えたあと、思い立つと、ホタルはある場所へ向かって部屋を飛び出した。(つづく)
別冊コロコロコミックで連載中の漫画が、6月号から月刊コロコロコミックで新連載されることになったぞ! 舞台もハイカラスクエアへと移り、新たなバトルを予感させる内容になっている。 こちらで試し読みもできるので、ぜひご覧いただきたい。 corocoro.tv/tachiyomi/spla…
明後日5月18日(木)の朝7時から放送予定の「ARMS Direct 2017.5.18」で、「スプラトゥーン2」の最新映像も公開されることが判明した! 朝早くからの放送にはなるが、都合のあう方は、ぜひご覧いただきたい。 twitter.com/Nintendo/statu…
先ほどのダイレクトで「スプラトゥーン2」のヒーローモードに関する映像が公開された! タコ軍団「オクタリアン」は、続々と新たな仲間を増やしているようだ。 ゆけ! 我らがNew!カラストンビ部隊4号! タコの野望を打ち砕け! youtube.com/watch?v=xWu-Fa…
そして、シオカラーズの動向を調査している研究員から、最後の報告が送られてきたようだ。 こちらもご確認いただきたい。
【最終話】 ホタルはタコツボバレーにいた。 アタリメ司令の小屋は、もぬけの殻だった。 室内は荒らされた様子はなかったが、隣にあったウォータードームは砕け散っている。 アオリの姿はなく、手がかりになるものも見つからなかった。 ホタルはもう一度、ハイカラシティに戻ることにした。↙
ハイカラシティは、ざわついていた。 オオデンチナマズが姿を消したらしい。 前にいなくなった時も、いつの間にか戻ってきた。 今度もまたすぐに戻ってくるだろう。 皆はそうタカをくくっているようだった。 ホタルは、ひとり戦慄した。 これは……もしかして、またヤツの仕業?↙
ホタルの目は、戦いを決意していた。 だが、ヤツが相手となると一筋縄ではいかない。 今はアタリメ司令もいない。 それに何より、アオリのことが心配だ。 じきに、アオリがいなくなったことに皆が気づき始めるはず。 自分までいなくなっては、騒ぎが大きくなる。 いったい、どうすれば……。
そうだ、協力者を探そう。 かつてアタリメ司令がそうしたように、腕の立つ若者を見つけて、地下基地の探索を手伝ってもらおう。 しかし、このハイカラシティでは、ホタルの姿は目立ちすぎる。 オクタリアンの存在を知る者は、最小限に留めなくてはならない。 New!カラストンビ部隊の鉄則だ。↙