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昨年7月リヴァプールへ旅してから、長い時間をかけて準備をしてきた「BACKBEAT」が、いよいよ本格始動した。
5人のビートルズが記者会見でライブハウスデビュー。
顔合わせ、本読み。劇中20曲を生演奏しながら。
大きな挑戦のはじまり。
見たことのない芝居が誕生する予感。
backbeat-stage.jp/article/3
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BACKBEATの稽古場は、迸るエネルギーで、重すぎる魂たちに近づこうと格闘中。ロックンロール、爆発する若さ、痺れるかっこよさ、青春の馬鹿騒ぎの後に、切なさが烈しくつのる戯曲。
我々のBeatlesが日々、輪郭を明らかにしていく。
すごい作品になる予感。カンパニー総員で初日を目指しています。
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BACKBEAT最終コーナー。恵まれた環境で稽古できる幸せ。
全員が一丸となって走れる幸せ。このチームには一点の曇りもない。
演助の伊達君に支えられて幸せ。
どれだけか忙しいはずの加藤和樹氏から手作りチャーシューの差し入れ頂き幸せ。
帰宅後、今日のColor of Lifeをチェック、いい出来で幸せ。
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BACKBEATがMusicalとしても注目していただけてうれしい。
The Beatlesが初期に愛したカバー曲を中心に20曲生演奏。
それでいてしっかりストレートプレイ。
人生の光と影、友情と愛情と芸術とロックで疾走する青春群像。
今まで観たことのない芝居が生まれそうです。
musicaltheaterjapan.com/entry/5-7
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BACKBEAT初日、こんな美しい景色を見ることができるなんて。
誰もが、未だ知らぬ明日をロックと芸術で模索していた。
その先も、そのまた先も知っているわたしたちが創ったThe Beatlesの物語は、
あの人たちの魂の重さに恥じないように、明日から疾走し続けます。
BGMは今日もビートルズ。音楽に感謝。
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東啓介とは四本目。だからこそ、年齢や経験値を超えて、ともに創ってきた。東はColor of Lifeで、生来の(his nature)優しさに加え、強さを手に入れた。立ち姿も、声も、心も。あの長い手足を自分の武器にする術を、対面客席の中で手にいれた。23歳の彼がこんなにも頼もしい男になるのか!という驚き。
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BACKBEAT、初日以来の出演者の進化スピードが早く、
スタッフワークも負けじと探っている。
白い額縁の中に現れる絵と去来する風景のテンポを。
そして、ストレートプレイなのに20曲も生演奏するこの作品がもっと観客席と一つになるには、どんな道があるのか。
明日は14時にお待ちしております。
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BACKBEAT出演のために、ポールになるために、レフティに持ち替えてくれたJUON。彼がいなかったら今のBACKBEATビートルズ独特のグルーブはない。
というか、誰一人変わっても、の、奇跡的な出会いのグループ。
深夜見つけた、JUON×Duranのコラボ、なんて素敵なんだろう。
youtube.com/watch?v=mtp-DA…
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スチュの絵を見るためリヴァプールに飛んだが、展示はなかった。
もう長らく彼の展覧会は開かれていないとのことだったが……
5月24日から来年1月12日までNYのグッゲンハイム美術館に、ハンブルク時代の二点が展示されている!
BACKBEAT初日の一日前に、彼の絵は久しぶりに世界に飛び出していたのだ。
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BACKBEAT、日々、たくさんのお客さまに喜んでいただけて、
客席で毎回胸を熱くしています。
光と影の芝居。
光はどんどん輝きを増している……熱い拍手で迎えてくださるお客さまあってのことです。
そして、深みを増す影を密やかに受け取ってくださっている匂いを、劇場の闇と沈黙に感じています。
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スチュのビザ申請書をよく見ると、
McCAとポールが書きかけた紙にスチュが書いている。
彼らはきっとみんなで行ったのだ。
そして、パスポート有効期間は1960年8月13日から5年。
なんとジョンは15日から。
ハンブルクへの移動は16日、17日初演奏。
彼らが過ごした60年8月の熱さが紙片からほとばしる。
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戸塚スチュと加藤ジョン、それぞれの魂の重さに日々驚く。
熱い塊がぶつかりあい求めあう姿は、
決まった演出の中でも日々様相を変え、
一瞬も見逃せない。
余分なものがどんどんそぎ落とされ、二人が純化していく。
BACKBEAT、兵庫公演、またチケット入手可能です。
是非、劇場で体感してください。
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刈谷公演、BACKBEATビートルズの音は、兵庫の洗練から熱狂の大音声に変わり、芝居の深い内省には、放出される希求力をより感じる。
美しい人が恋ゆえに躍動する姿には、世の憂いや醜悪さを忘れさせてくれる、狂おしい喜びがある。
そして愛を乞う人の怒りや虚しさが炸裂する姿は、痛ましくも美しい。
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芸術家は、光の中でも、闇の中でも、創り続ける。
それが生きることにほかならないから。
スチュアート・サトクリフの表現への烈しい欲求に共振し、
彼の絵に恋し続けた一年だった。
そこに、総身に溢れる葛藤を朗らかな笑みに包み込んで、戸塚祥太さんが現れた。彼の「今」が、スチュを生んでくれた。
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1980年12月8日のわたしは、2019年にBACKBEATを演出できる未来を知らなかった。
若き日の、誰も知らないジョン・レノンを舞台にのせるという無謀な冒険ができたのは、歌を愛し舞台を愛し人を愛して走りつづける加藤和樹さんの人間力のおかげ。
わたしも、お客さまも、ジョンに会えた。舞台の魔法。
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映画版でもオリジナル台本でも、ピートは日本版BACKBEATほど「存在」していない。演じるのが上口耕平だからこそ生まれたピート・ベストを、この作品の誇りに思う。運命の闇に呑まれたように見えても、彼の自尊心は烈しくリズムを刻み、新しい時を刻む。闇を背負っても光を求める姿が鮮烈だった。
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最も静かなビートル、ジョージの青春期を、辰巳雄大さんと一緒に、うぶでやんちゃで愛らしい若者に創り上げてきた。それは雄大自身が持つ魅力と重なって、現場をどれほどがか明るくしてくれた。2幕で彼が見せる翳りと、メンバーの背中を見る目が美しい。そして、ギターと出会う努力は凄まじかった。
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ポール=レフティーの絵は、ビートルズを描く限り外せない。
それに応えてギターを持ち替え、何があっても音楽とメンバーの未来を考え続けるポールを演じてくれたJUON。陽気で真っ直ぐでロックな魂に感謝。
ジョンとポールの歌声が、どんどん寄り添い絡みあっていく過程は、官能的でさえあった。
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ビートルズバンドリハ中に、尾藤イサオさんが武道館でビートルズの前座として歌う映像を、みんなで見た。あまりにもイカしてた。そしてハウンドドッグをはじめて生で聴いた時、稽古場が丸ごと興奮して感動した。
世代を超えてRock'n'rollな稽古場でありえたのは、尾藤さんのおかげだった。
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鈴木壮麻さんが、稽古場でビートルズたちを見守る視線がどれほど優しく愛情に満ちていたか、お伝えしたい。そして、アーリービートルズを語る上で欠かせない人物たちを鮮やかに軽妙に重厚に描き分けてくださった。ピートの回顧シーンの横顔は忘れ得ない。その選択と裁断が歴史を動かしたのだ。