独裁者が一度決めた事は、たとえそれが失敗だったとしても軌道修正はなされません。 なぜなら独裁者はライバルを葬り、国民を抑圧しているので、自分の失敗を認めてしまうと恨みを買っている分、逆に対抗勢力や国民に葬りさられる危険があるからです。
よく「なんでこんな見え見えの待ち伏せに引っかかるのか」と言う人がいますが、その原因は挑発に乗ったからであり、そして人は挑発に乗りやすい生物です。 SNSを見れば分かるように、ほとんどの人は挑発に簡単にのって、簡単に沸騰します。上官は、部下が挑発に乗らないよう注意しなくてはなりません。
戦いとは、先に「負けた」と思った側が負ける場合が多く、指揮官が悲観的な性格だと、この傾向が一層高くなります。トップの性格が勝敗にもたらす影響は意外に大きく、ネガティブな思考は、勝てる戦いも敗北に導きます。
戦いでやってはいけない事は「欲に目がくらむ事」と「損害を惜しむ事」です。 つまり自分を大事にしすぎる事は戦いでは厳禁であり、逆に相手にはこれをやるように誘っていくのがセオリーとなります。
防御とは、身をかがめて攻撃が通り過ぎるのを待つ事ではありません。 攻撃を排除するという断固たる決意と、防御に立たされても常に攻勢の機会を採ることが大事であり、攻撃してくる者は絶対排除するという強力な手段が必要となります。
人は常識よりも陰謀、地味より派手さ、正攻法よりも奇策、ストレートよりも魔球を好みます。 周囲に対し自分が優れている、自分は周りと違う、自分はいろいろ知っているとアピールしたい心理があるので、これにとらわれると判断を誤ります。 地味で確実な勝利が最も最善となります。
自分が組織のトップになりたい時、トップを引きずり下ろす策として、贅沢を覚えさせるというのがあります。 自分はトップのイエスマンとなり、トップに贅沢を覚えさせて、道や法を踏み外させ、周りの支持を減らし影響力を削いでいき、最後にはトップを失脚させる。 これを「養殃の計」といいます。
戦いの手順を単純に分けると、以下の4つとなります。
戦いでもゲームでも、上手い人はタイミングをずらした攻撃を良く用います。これは相手にこちらの攻撃タイミングを読まれない用途と、こちらが攻撃すると見せかけて相手の反撃を誘う、二つの意図があります。これに対し初心者は、とにかく近づいて、間合いに入ると即攻撃したがります。
戦いに絶対勝つ方法は存在しませんが、絶対負ける方法は存在します。 それは”同じ戦法を繰り返す”事です。大抵の場合、戦いの相手は愚かではないので、同じやり方を繰り返していると、どこかの時点で対応してきます。
「世の中に価値観が一つだけになったら、価値観の違いが無くなり、争いが消滅するはずだ」 こう考える人が他人に自分の価値観を押し付け、その結果しばしば争いの元となってしまいます。
ある国を崩壊させる謀略の一環として、その国の全国的な組織(鉄道、通信、金融等なんでもよく、全国的なら大小を問わない)を押さえ、資金を提供して支配下に置くというやり方があります。 これを繰り返すとその国の支配外の勢力が増え、やがて無政府に近い状態となっていきます。
兵を粗末に扱う軍は敗れます。人間というのは”釣り合い”を求めるもので、命令する側が下を軽く扱うと、命令される側は同じように上を軽く扱います。 命令というものは、それ自体に効力があるわけではなく、受け取る側が命令を聞く気になっていないと、何をどうやっても命令は実行されません。
騙しうち、謀略は効果的ですが、君主がこれをやる人間だと分かれば、部下は”やがてはわが身にも向けられる”と恐怖し、不信を抱きます。 騙しうち、謀略はもろ刃の剣でもあります。
19世紀のクリミア戦争でロシア軍は、戦場にたどり着くまでに30万人以上の死者を出したという話を聞いて、「なんで戦地に行くだけでそんな犠牲者出るんだ?」と不思議がったものですが、防寒具すら支給しない今のロシア軍を見てたら、妙に納得できるものがありますね。
人は正攻法よりも、奇策で勝つことを好みます。これは小さな真実よりも、大きなウソを信じてしまう事と同じで、地味よりも派手な勝ち方で、周囲にアピールしたい心理が作用しています。戦いにおいてこのような、自慢したい心は命取りとなります。
戦いでは「自分はこうしたい」ではなく「相手がどうしたいのか?」を徹底的に検討する必要があります。 愚将と呼ばれる人は、大抵自分がやりたい事にこだわり、結果的に敗北します。
”全滅”というと、一般的には全員死亡と思われがちですが、軍隊では死傷者が出ると、その面倒を見るための兵員が必要となり、それにより前線で戦える兵士がいなくなるのを全滅と呼びます。 中世では半分、現代では3割死傷すると、部隊としては前線で戦闘できる兵員がいなくなり、全滅扱いとなります。
嫌がらせを受けたら、それに対して弁明したり、議論や話し合いで対処しようとしても、かえってこちらが不利になります。これを止めさせる方法はただ一つ、”反撃”あるのみで、自分を攻撃するとひどい目にあうと思い知らせる事によってのみ嫌がらせは止まり、話し合いでは決して決着はしません。
コンビニで買い物って、要は「補給」なんですよね。 「コンビニに寄るのはサボってる、けしからん!」って言うのは、公務員は補給無しで働けと言ってるのと同じであり、これはかつて補給を軽視して大損害を出したインパール作戦と、価値観が全く変わってない事を意味します。 twitter.com/livedoornews/s…
人間というのは変なクセがあって、派手なウワサはすぐ信じるのに、地味な真実はなかなか信用しないクセがあります。 ウソを流す場合はできるだけ派手に、真実を隠したい場合はできるだけ地味にするのが有効です。
相手国と外交交渉をしていたのに、いつの間にか相手国の擁護ばかりしてミイラ取りがミイラになる人がいます。 どうしてこうなるかと言うと、相手国との仲が悪くなったら、交渉してる自分の影響力やステイタスが低くなるからであり、自分の価値を高めようとして相手をかばう人には注意が必要です。
戦いは数が重要ですが、具体的な数の場合の戦いは孫子に書いてあります。 ・10倍の兵力→包囲し殲滅する ・5倍の兵力→攻めて攻めて攻めまくる ・2倍の兵力→正面と背後の2方向から攻撃する ・互角の兵力→敵を騙し不意をつく ・劣った兵力→守りを固め、決戦を避ける ・大きく劣った兵力→退却
人間というのは他者を蹴落として自分の遺伝子を残そうとする動物なので、共産主義のように「恵まれない人のために、貧困を無くそう」と最初は思っていても、権力を持ってしばらくしたら「何で俺の力や金を皆に分けなきゃならないんだ?」という考えになり、結果、独裁、汚職がはびこる事になります。
中国の諺に「賊喊捉賊」(ぞくかんそくぞく)というのがあります。 泥棒が、「泥棒を捕まえろ!」と叫びながら逃げる様を言い、あたかも自分が盗賊を追いかけている被害者や第三者の様に見せかけ、自分への罪責追及を逃れる事を言います。 兵法は騙し合いであり注意が必要です news.yahoo.co.jp/articles/940e4…