戦いで最も忌避すべきことは、ナルシスズム、自己性愛、自己陶酔といった、自分を必要以上に可愛がる事です。古来より、勲章を多くつけたり、お洒落に気を使う軍人は弱いとされ、泥で汚れても平気で動く軍人が強いと言われます。企業でも似たような傾向があり、格好つけるトップは衰退の一因となります
戦いでプロが素人に敗北する理由として、それまでの”成功体験に固執する”という理由があります。例えていうなら、「企業のお偉いさんに昭和の成功体験がずっと残ってて、これを変えようとしないばかりか、そもそも今の時代のセンスに興味が無い」みたいな事が、軍でも良く起こりえます。
人間というのは変なクセがあって、派手なウワサはすぐ信じるのに、地味な真実はなかなか信用しないクセがあります。ウソを流す場合はできるだけ派手に、真実を隠したい場合はできるだけ地味にするのが有効です。
いざという時の治水施設が役に立っていますね。軍事もそいうですが、非常事態が来るまでは無駄になってしまうけど、やっぱり非常時の備えは必要という矛盾こそが、自然のことわりなのかもしれません。
戦術は突き詰めていけば、兵力を集中しての中央突破か、側面もしくは背後からの挟撃による包囲殲滅の二つが上げられ、この二つはどちらも似た形をしています。
自衛隊の艦は、台風が来た場合に岸壁に停泊してると、波で何度も打ちつけられて損傷の恐れがあるために洋上に出て避難します。これを”台風避泊”といい、土日だろうが3連休だろうが、乗員は全員艦に呼び戻されて出港するわけです。悲しす。
テロ活動によって政権を取る場合、大体は警察力を無力化させ、社会を不安定にさせた後、「安心を与えることが出来るのは我々のグループである」という風に人々に訴えるやり方が主な方法となります。
軍が勝利するための具体的な行動指針を”ドクトリン”と呼びます。これはスポーツでもゲームでも同様であり、自分が勝利するための、おおまかな方針や手順等の実行要領をあらかじめ定めておくのが大事であり、これが無く、戦いが始まってから動きを考えていたのでは、結果的に遅れる事になってしまいます
大戦末期に陸軍が、米軍が日本のどこに上陸してくるか考えたとき、日本中どこでも可能性がありそうに思えてきて、青ヶ島にまで兵を送ろうかという話が真剣に検討されました。本当の専守防衛を隅から隅までやろうとすると、金も人手もすごくかかるので、多くの国は相手国への攻撃も視野に入れています。
冬の八甲田はやめとけ   →八甲田山遭難 補給無しの行軍はやめとけ →インパール作戦 沖縄への特攻はやめとけ  →戦艦大和沈没 消費が冷えるからやめとけ →消費税増税(New!)
作戦を立てるときは、とりあえず次の4種類を参考にして作戦を立案するのが効果的であり、この中から今の状況と自分の性格を良く分析して、判断していくのが良いでしょう 1.とにかく効果最大案(博打)。 2.成功の期待値が大きい案。 3.最大の安全値案。 4.最小の後悔で済む案。
クレーマーに毅然とした対応をする所が増えつつあるようですが、嫌がらせや危害を加える者には、力を見せつけるのが一番効果的となります。
平和や環境問題に、過剰にのめり込む人ほど攻撃的になりやすい傾向にあります。なぜなら平和とは究極的に言えば、自分の考えを他人に強制して、この世に思想がたった一つの状態にしてしまう事だからです。 twitter.com/nhk_news/statu…
戦いの歴史を見ると、勝利した戦いの場合、最初に防御から始まって、最後に敵への攻撃~撃破で終わっています。逆に敗北した戦いの場合は、最初攻撃していたのに、次第に劣勢となり、最後は防御せざるを得なくなって敗北するパターンが非常に多くなっています。
戦力には必ず”予備”が必要となります。最後のとどめを刺す時や、バックアップが必要な時にこれが無いと、決定打が出ず、それまでの行為が無駄に終わります。とかく予備やバックアップは「無駄、サボっている」と思われがちなので、如何にこれを維持するかか重要となります。
戦いでは「自分はこうしたい」ではなく「相手がどうしたいのか?」を徹底的に検討する必要があります。愚将と呼ばれる人は、大抵自分がやりたい事にこだわり、結果的に敗北します。
部下に命がけを命じて、失敗して犠牲者が出ても自分は責任をとらないっていう牟田口司令官のような人は、現代でもいっぱいいて、台風とかのたびにあらわになりますね。牟田口司令官が特別悪いんじゃなくて、牟田口イズムという日本人の特性みたいな部分があると思います。
前にも言いましたけど上司やトップの役目は、部下に与えることなんですよ。台風が来て危険なのに出社を促すなら、代わりの手当てやら何やら与えないと。そんで無理やり来させてケガでもしたら、補償もせずに「いや上に責任は無いです」って逃げるんでしょ。そらみんな白けますよ、当然でしょう。
敵を叩く時は余力を残さず、徹底的に叩かなくてはなりません。なぜなら、失敗したら次は挽回しようとして頑張るのが普通であり、逃がした敵は、大抵は手ごわくなってるからです。そして敵を逃がしてしまう要因の多くは、情けと無精です。
前にも書いたと思いますが、報酬等を出し渋るトップが、いざ自分が危機になってから現場の報酬を上げても、「どうせ今の危機が過ぎると手のひらを返す」と思い、少しも恩義に感じないどころか、不信感を持ちます。 news.yahoo.co.jp/pickup/6335522
会社を買収したり敵国を占領した時に困るのは、昨日まで仇同士だった者たちと仲良くならねばならない事です。こんな時に役立つ方法は昔から決まっており、誰かを悪者にしたてる方法です。人間関係も同じで、いつも誰かが共通の敵を作ろうとし、あるいはそれから逃れようとしています。
嫌がらせを受けたら、それに対して弁明したり、議論や話し合いで対処しようとしても、かえってこちらが不利になります。これを止めさせる方法はただ一つ、”反撃”あるのみで、自分を攻撃するとひどい目にあうと思い知らせる事によってのみ嫌がらせは止まり、話し合いでは決して決着はしません。
戦いは常に冷静でなくてはなりません。冷静でいる事のコツは、”損得勘定”をいつも考える事です。売られた喧嘩をいつでも正面から買う必要は無く、「これをやるとどういう損と得があるか」をグラフのように考えるのが、冷静でいる秘訣となります。
相手国を攻める時、一気に攻めると、攻められた側は恐怖や敵愾心によって一致団結してしまいます。他国を内部分裂させるには、一気に攻撃するのではなく、少しづつ小出しにして嫌がらせるようにすれば、相手は内側で亀裂を深めます。これを「隔岸観火」の計といいます。
隣国のトップが話題ですが、韓非子にはトップがダメになる、あるいはトップをダメにするための謀略のやり方として、8つの方法が書かれています。いつの世も、トップがダメだと戦いには致命傷となります。