1377
期待しなければ傷付くこともないのに、
またひとり期待してしまうのは、どうしようもなく止められない気持ちがあるから。
人を好きになることはわがままなんかじゃない。理屈じゃないから。
1378
冬が来たなら「春になったら」
春になれば「夏になったら」と小さな約束を交わしたい。そうやって一年が過ぎて、その約束事があたりまえの日常になればいい。繰り返す季節にずっとそばにいて欲しい。
1379
1380
どれだけ想えば届くだろう。
どれだけ好きになれば伝わるだろう。
届け、届けといくら想っても
言葉にしなければ届くはずもないのに
言葉にすれば失いそうで、言葉にすることが出来なかった。
1381
1382
励ましてくれたり、背中を押してくれる人はいるけれど、不安の中で最初の一歩を踏み出すのはやっぱり自分しかいない。
「自分らしさ」なんて今は分からなくても、そうやって踏み出せた一歩はきっとこの先の自分を形作る。
1383
ずっと背伸びし続ければきっといつか疲れてしまって動けなくて「あぁやっぱり無理してたんだ」と思い知る。だから自分の出来る範囲でいいのだと思う。自分が出来ることを出来る範囲で。それをずっともっと丁寧に。
1384
1385
明日のことは誰にも分からない。
相手の気持ちが変わるかもしれない。
不意に相手を傷つけるかもしれない。
理不尽に傷つけられるかもしれない。
自分も含め「絶対」とは言い切れない。
絶対とは言えないこの先に、確かな今を積み重ねるしかない。今の気持ちを失くさないように、壊さないように。
1386
1387
「もう無理かも」と思っても
心のどこかで期待して、
また勝手に傷ついている。
頭では分かっていても、
心がまだ生きていて、
辛いと知っていても、
どうしようもなく、
また近づこうとする。
1388
我慢することが強さじゃない。
「無理かも」「しんどい」って、
言えたらいい。
大事に思ってくれる人なら
迷惑だなんて思わないから。
1391
別れるために出会ったわけじゃないのに、好きな人が出来るとその先の別れを考えてしまうのは悲しい。
「いつか失うかもしれない」と、ふと考えてしまうのはそれだけ大切な人だということ。
1393
いつも振り返れば「もうちょっと」って思うけど、自分なりに少しでも進めたと思えばきっと確かな一歩。
完璧な自分より、少し足りない方がまだこの先、頑張ってみようと思える。
「足りない」「もう少し」「まだまだ」ってそう思えば明日に繋がる。
1394
「頑張れ」よりも
「そのままでいい」と
言ってくれる人がいたらいい。
心疲れて頑張れないときに、
「そのままでいいよ」と、
「あなたはあなたのままで大丈夫」と
言われることで救われる気持ちがある。
1395
ずっと我慢していると、それに慣れてしまって我慢することが当たり前になる。
そして何が我慢なのかもわからなくなる。
甘えることや頼ることは弱さじゃない。
ときには自分の大切な人には甘えていい。
自分のために我慢しなくていい場所があればいい。
1396
【新刊のお知らせ】
2018年2月2日に全国書店にて新刊発売になります。
タイトルは『いつか想いあふれても』
自身初の短編集になります。
すべて女性が主人公の19編の物語。
ぜひ手にとって読んで下さい。
Amazonにて予約受付開始しました。
⇨amzn.to/2CSyeND
1398
完璧じゃなくていいよ。
少し欠けてるくらいが
人間らしい。
我慢しなくていいよ。
心折れるまで
頑張る必要はない。
焦らなくていいよ。
自分のペースで歩けばいい。
傷ついてもいいよ。
人の傷みが分かるから。
生きるの下手でもいいよ。
それが自分だからと
胸を張って。
1399
今はまだ、強くなることが何かなんて分からなくて、自分の幸せの場所を見つけられなくても繰り返す毎日の中で自分なりの幸せを探せたらいい。少しでも笑っていたいなら、人を大切にするように自分も大事におもいたい。幸せが何か分かりますように。誰かの幸せになれるように。
1400
好きな人を大事にするように、
自分のことも大事に出来たらいいね。
自分のことはいつも後回しにしてしまうから。
人を好きになるとき、
自分のこと、もっと好きになれたらいいね。
必要な人に必要としてもらうために。人として好きになって欲しいから。