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「感想」は「自分はこう感じている」という事実なので基本的に間違いはありません(締め切りが迫ってて、気になる所があるのに面白いと思い込む…みたいなことには気をつけないとですが)。なので、大衆の一人である自分がこの作品を読んで今こう感じてます、と編集は率直に伝えていいと思います↓
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ある作家さんが昔、ネーム打ち合わせする時は「感想」「要望」「提案」を分けて話すと良いよ、と教えてくれました。例えば
感想=なんか物足りない
要望=主人公を活躍させてほしい
提案=主人公が仲間を助けるシーンを入れてはどうでしょう?
みたいな感じです↓
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その要望に基づく「提案」は更に間違っている可能性があります。多くの編集は「代案まで出してナンボ」と教わるので「提案」を言わなくてはいけないと思っていることが多いです。提案がハマる、もしくは提案通りでなくても面白くなればOK、くらいの気持ちで「例えば〜」と色んな提案をしたりします↓
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が、ここで作家さんが「編集の提案」を「編集の要望」と取り違える、というすれ違いがママ発生します。その結果、作家さんは「言われた通り直したのになんでNG!?」となり編集は「提案の形だけ取り入れて要望や感想に応えていない…」となる。これは単純にレギュレーションの確認不足、と思っています↓
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編集は今自分が言っていることが「感想」「要望」「提案」のいずれなのかを伝えつつフィードバックする。作家さんも編集者に都度確認する。もしくは提案の裏にある「感想」や「要望」を読み取る…みたいなことが必要なのですが、それは作家さんに甘えすぎなんで編集が気をつけた方がいいのかな、と↓
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昔、先輩が新人さんに「これから僕はあなたの作品に色んな意見を言う。けど、僕のことを資料本の1冊と思ってほしい。本の言われるままに作品は描かないですよね。同様に僕の意見も使えるものは使って使えないものは使わないでOK。ただこういう意見を言いたくなる何かがあるのだな、と思って下さい」↓
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と言ってたのがわかりやすいな、と。
(ちなみに「間違ってる」と書いたのは「作家さんにとってしっくりこない」くらいの意味なんですが、この「間違い」が発覚した時こそが、双方の目線を揃えられて作品理解が深まるチャンスと思ってます)
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STUDIO ZOONに参加して1か月。原稿料も契約も作家さんに堂々と提示できるものができました。たくさん企画もご提案いただき、その内いくつかは連載に向けて動いてます。システムや環境の整備も進み、映像化のルートまでできました…が!
全局面で人が足りません。
以下、募集している人を列挙します⇩
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ChatGPTがすごすぎて「将来、AIによって無限に作品が生成されてコンテンツ業界自体が成り立たなくなるんじゃ…」という不安に襲われたので、まずはどんなもんか知るため新連載の打ち合わせしてみました。
ChatGPTと新連載企画を真剣に打ち合わせして気づいたこと。|ムラマツ note.com/mi_muramatsu/n…
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1100年: "十字軍の冒険!お宝発見、みんなでシェア!"
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ただの略奪。このサイコパス感、最高。
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後輩に「展開が早いってどういうことですか?」と質問されて必死こいて説明してたんですが
「展開が早いっていうのはたくさんの出来事が詰めて描かれてるってことじゃない。たくさんの出来事がちゃんと調理されず描かれてると、むしろ中途半端な出来事続きで展開は遅く感じる。↓
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優秀な新入社員に「漫画の話、色々聞かせてもらっていいですか?」と言われて1時間くらいダラダラ話していたら「なるほど、面白い漫画はキャラクターを描いて面白くない漫画はストーリーを描いてるわけですね!」とスパッとまとめられてスゲーとなりました。
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久しぶりにnoteを書きました。先日の「面白い漫画はキャラを描いていて、面白くない漫画はストーリーを描いている」というツイートについての補足になります。
作家さんが「キャラを掴む」まで押したボタンを列挙してみる|ムラマツ note.com/mi_muramatsu/n…