夏の夕飯 磯のすぐ沖で、夕まじみ(夕暮れどき)にちんちろいかが釣れるので、四時ごろから漕ぎ出して、庭先へでも行く気で四、五〇ぴき釣ってくる。 女衆はときには米を少し多めにして早どりの里芋を少し入れ、麦ごはんを炊く。 『聞き書 和歌山の食事』 熊野灘の食より knowchi.jp/archives/4072
夏の三時 新小麦を石臼で粉にひく。ふすまは馬や鶏の餌にする。味噌まんじゅうは、味噌を混ぜた小麦たねを、みょうがの葉にぽたっと落として鉄ぼうろくで焼き、焼きたてを食べる。 『聞き書 千葉の食事』 北総台地の食より knowchi.jp/archives/4144 #農文協
夏の夕はん 小麦は加工に出して干しうどんにしてもらい、米の補いとする。うどんは家族に喜ばれる。ゆでて冷やし、いり干しのだし汁を冷やしたものをかけて食べる。 『聞き書 鳥取の食事』 伯耆山間の食より knowchi.jp/archives/4129 #農文協