無謀!元スモトリのモテギは、自らのカラテと強化四肢サイバネを頼みに、暴走トロッコを止めようというのだ!「不可能だ!君がやっているのはただの思考停止と責任の放棄だぞ!不正解!」クエスチョナーが嘲笑する!だがモテギはなおも気勢を上げ、ニンジャの声を打ち消した!「ハッキョーホー!」 34
両手両足の出力インジケータが極大値を示す。関節部から圧縮空気が吐き出され、耐衝撃モードへと移行する。モテギは絶望と狂気の中、オスモウの英雄たちに祈った。それでも恐ろしかった。そして、無念であった。アニメ刺青の見せたあの笑顔が、ニンジャによって唐突に打ち砕かれたことに。 35
モテギは覚悟を決めた。ナムアミダブツ。迫り来る暴走トロッコは普段の何倍もの大きさに見えた。明らかな自殺行為である。それでも彼は、引き下がらなかった。ALAS!このまま彼らは暴走トロッコに轢殺されてしまうのであろうか!?……だがその時、信じられない出来事が起こった。 37
「何!?あれはまさか!」驚きに目を剥いたのは、出題したクエスチョナーの側であった。何故ならば……おお、見よ!暗闇を抜けて現れた暴走トロッコの上には、直立不動の腕組み姿勢をとる謎の赤黒いニンジャの姿!直後!「Wasshoi!」禍々しくも躍動感のあるシャウトが、レアアース坑道に響き渡った!38
🎄🍣MERRY CHRISTMASな🎄今年も一年たくさんのRTスシとメンバーシップでの応援ありがとうございました。年内のニンジャスレイヤーはまだまだ続きます! 🍣ARIGATO SUSHI🍣 Ninja Slayer AoM Season1の公式イメージイラストができました🍣illus. @gida0730 -san
【前回のあらすじ】フジサン地下レアアース採掘場で違法操業をしていたマイナーたちは、ソウカイヤの始末屋ニンジャ「クエスチョナー」に捕まり、暴走トロッコの走るレール上に並べられてしまった。路線を切替えれば1人、切替えねば6人が轢殺!選択を迫られリーダーが自己犠牲的行動に出た、その時!
「何!?あれはまさか!」驚きに目を剥いたのは、出題したクエスチョナーの側であった。何故ならば……おお、見よ!暗闇を抜けて現れた暴走トロッコの上には、直立不動の腕組み姿勢をとる謎の赤黒いニンジャの姿!直後!「Wasshoi!」禍々しくも躍動感のあるシャウトが、レアアース坑道に響き渡った!38
「待て! ニンジャスレイヤー=サン! ここで問題だ!」形勢不利と見たクエスチョナーは、懐から銀色の起爆スイッチを取り出して見せつけた。「これが何か解るか!? 俺がこのスイッチを押せば、この一帯は即座に」「イヤーッ!」「グワーッ!?」 45
「どうやら謎掛けが好きと見える。ならば私からも問題を出してやろう」ニンジャスレイヤーはクエスチョナーの謎掛けには取り合わず、逆に自ら出題しながらツカツカと歩み寄った。「この後、オヌシを待つ運命とは?」 47
「ま、待てニンジャスレイヤー=サン! そんなものは謎掛けでは……!」クエスチョナーは動揺しながら迎撃カラテを構えた。クエスチョナーにとって謎掛けとは弱者に対する一方的な暴力であり、自分が謎掛けを受けることなど想定していないのだ。 48
「ヒントはこれだ! イヤーッ!」「グワーッ!?」怒りに満ちたニンジャスレイヤーの右ストレートが、クエスチョナーの両腕ブロック防御を揺るがす!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」クエスチョナーは再び弾き飛ばされ、壁際へと追いやられた! もはや逃げ場無し! 49
「先ほどの問題の答えは、逃れ得ぬ死だ。ハイクを詠むがいい、クエスチョナー=サン!」「バカな……俺が……謎掛けに破れるとは……!」クエスチョナーの体は痙攣した。凄まじい鮮血を壊れたシャワーのように噴き出し、ニンジャスレイヤーを染め上げる。そして「サヨナラ!」爆発四散した。 54
🎍憩🎍年末年始な🍣冬のニンジャソン2022-2023|ニンジャスレイヤー公式/ダイハードテイルズ diehardtales.com/n/na79dbca23dce 🍣今年も一年、ご愛読いただきありがとうございました。ニンジャたちは憩っています。冬のニンジャソンは、ニンジャ年賀状コンになります。1月1日から受付開始です!🍣 #ウキヨエ
◆年越しの高まりを感じる◆
🍕🍕🍕ZA🍕🍕🍕ZA🍕🍕🍕
オレの名はタキ。キタノ・スクエアビルの地下四階で情報屋をやっている。一階にはピザ屋の物件も持ってるが、あれは実際オレの本業のカモフラージュで、ただの遊びだ。オレの本業は情報屋。そしてテンサイ級のハッカー。この街はネオサイタマ――混沌渦巻くこの場所で、オレはサヴァイヴし続ける。 1
テクノロジーの過激な新陳代謝と欲望の渦。半日前にアイサツした相手が、夜にはコンクリートよりも冷たくなって発見される。蛍光ネオンの眩しい光に包まれれば、人は目が眩んじまう。気をつけな。敗者はスシよりも美味い餌なんだ……この街の闇は生きてるぜ。時にそれは……ニンジャなんだ。 2
そう、オレはタキ。誰よりも油断なき、スペシャルなローグ・スター。100万オムロの男。オレのタイピングが生み出す価値はソウカイヤすらも振り向かす。そんなオレだが……この日はマジで、朝からトラブルの連続だった。仕事を納めなきゃならないッてのにな。アンタが誰かは知らねえが、聞いてくれや。3
特別企画【ニンジャスレイヤーVS年越し締め切り探偵ザザ】 ※親愛なる読者の皆さん:このエピソードは特別編であり、本編との時系列の関係はよくわからず、保証しません
2022。液晶モニタにはオレを責めるような険悪なフォントが輝き、電源ノイズの周波数すらも不躾に急き立てるようだ。「タキ=サン。依頼した例の件、今日中の筈だが」「タキ=サン。本当にクライアントが怒ってしまいますよ」「タキ=サン。あまりナメるようだと、暴力するかもしれません」「金返せ」 4
「ファック!ファックファック&ファック!ファックファーック!ファッキングファック!ファックオブファッキングファックス!」オレは地下四階の薄暗い空間で大声を出し、読み上げ音声をかき消した。そしてエッチ・ピンナップの下に締まってあったリボルバーを掴み、景気よくぶっ放した。BLAMN! 5
「ピガーッ!」モニタが火を噴き、忌々しい2022の数字が消えた。ざまあみろ。だいたい2022は何の数字だ?不穏だぜ。仕事をシメるっていうのはどういう事だろうな。それからギリギリになって見積依頼とかデータ作成の仕事を投げてくる奴だ。今日中に頼むみたいな空気を出しやがる。年末の午後とかに。 6
カネになるかどうかもわからねえ事を駆け込みで投げてくる奴に限って、ヒイヒイ言いながらドキュメントをまとめて送り返すと、返事がねえ。エマージェント風の空気を出してやらせるだけやらせて、ケツをまくって休みに入っちまうもんさ。アンタもナメられるなよ。ガツンとカマせ。オレみてえにな。 7
何、ノビドメ2ndの「夜ナイト夜」でバニーオイランパーティー?そんなのホットすぎる。それからバーズ・ストリートの地下クラブ「めろん菜」ではメロン・コスプレ・ナイト?むちゃくちゃな事が起こっちまうじゃねえか。新年七色泡ナイト?ネオサイタマの風紀はどうなってやがる。たまらねえぜ。 12
「え?どうして?」「独自の審査システムでお金を貸せるの」「いや、どうして画面のキミがオレに触れるんだい……」「今って双方向テクノロジーが発達しているじゃない、こういう事は簡単なの。ソフトウェアベースで仮想的に実現しているのよ」「マ?」「マよ」ベイブはオレを抱きしめた。 22