【今回の話は】 ・2030年代の「ネオサイタマ」が舞台です ・ジャンルは「サイバーパンク・ニンジャアクション小説」 ・常人にある日突然ニンジャソウルが憑依してニンジャになる世界観です ・サイバーパンクなので肉体を半機械化している奴も多い ・ニンジャのほうが強い ・治安は終わっている
⚡️これまでのあらすじ⚡️ 廃ビルで気を失っていたニンジャスレイヤーは、お尋ね者のジェイクと間違われ、ヤクザの手で処刑装置を取り付けられてしまう。ニンジャスレイヤー=サン!君は走り続けねばならない!マグロのように!ペースダウンした時、君は……その装置に仕込まれた爆弾もろとも爆発する!
⚡️🔰簡易人名/用語辞典⚡️ ・ジェイク:お尋ね者 ・ウェイダ:ヤクザの組長 ・メリッサ:ウェイダの幼妻 ・ハシバ:ウェイダの部下で古参 ・アベ:ハシバの部下で若手 ・トラタ:アベから取り立てを受ける商店主 ・ZBR:薬物 ・メン・タイ:薬物 ・トロ粉末:薬物 ・イルカチャン:電脳薬物
直後、ハシバは、自らが置かれた立場の危険さだけを認識する!「オゴーッ!」くずおれ嘔吐!全身が氷のように冷たくなり、凄まじい吐き気と緊張感がハシバを襲う!「オイ、どうなってんだ」彼はまだ左右に浮かんで見えるサイバーイルカに語りかける!「オイ、あれは確かにジェイクだったよな?」18
『サイバネに溢れたこの世界で、ジェイクかどうかを精確に定義するのは難しいね』「じゃあどうすんだ」『ソンケイを信じるんだ』「つまり俺が奴をジェイクだと認識した事が重要なわけだろ」『そうさ』『彼が俺はジェイクじゃないって言っても、彼自身にそれは証明できないんだ』「そうだよな!」 19
ハシバは……おお、その電脳麻薬逃避者は、再びIRC着信を取った。「ハシバテメッコラー!」「ウェイダ=サン。ブッダに誓って、俺はマジでジェイクの野郎を捕えて、あのクソ装置を取り付けたんです」「ケジメ逃れの方便かコラー!開き直ってんじゃねえぞテメッコラー!何がクソ装置だコラー!」20
「ウェイダ=サン、いいですか、落ち着いて。怒りはもっともです」ハシバは左耳に端末を当て、右手で小さくチョップを行い、自らを説得するように言った。「でも俺はマジでジェイクを捕えたんですよ。それが一瞬でニンジャスレイヤーだかになった?つまり、こうだ、ジェイクがニンジャスレイヤー」21
「ラリッてんじゃねえだろなハシバテメッコラー!いいからとっとと事務所出てこいテッメコラー!」ウェイダは受話器を叩きつけ通信を切断した。「フゥーム……」ハシバは深い息を吐き、クソのような一日を反芻し、思案した。そして小刻みに震えながら、口元を押さえた。「やべえな、チクショウ」 22
(((この女はマッポじゃねえ)))内なるソンケイがアベに告げた。(((そして何者かは解らねえが、この女はファッキン・シリアスだ。マジで即座にルームランナーを手に入れる覚悟だ。そうしねえと自分が死んじまうかのようなシリアスさだ)))アベは感服した。売ってやろう、と結論づけた。 37
🍣報🍣さきほどのおたより転送フォームに特設質問用の2項目が無かったため、担当者はケジメしポータルをくぐって旅立ちました。担当者がいなくなりロストテクノロジー化しましたが、我々はやり方を調べ2項目を追加しましたのでご安心ください。送信済みの方も、この2項目について再送信ができます🍣
古代ニンジャ文明は紀元前から存在していました。 The ancient Ninja civilization existed from BC. #ninja_fact
ご覧なさい。スフィンクスがメンポをつけています。 Behold! The Sphinx is wearing a menpo! #ninja_fact
ニンジャの力を信じない場合、ホールから出て行ってください。 If you don't believe in the power of ninja, leave the hall. #ninja_fact
【今回の話は】 ・2030年代の「ネオサイタマ」が舞台です ・ジャンルは「サイバーパンク・ニンジャアクション小説」 ・常人にある日突然ニンジャソウルが憑依してニンジャになる世界観です ・サイバーパンクなので肉体を半機械化している奴も多い ・ニンジャのほうが強い ・治安は終わっている
⚡️これまでのあらすじ⚡️ 廃ビルで気を失っていたニンジャスレイヤーは、お尋ね者のジェイクと間違われ、ヤクザの手で処刑装置を取り付けられてしまう。ニンジャスレイヤー=サン!君は走り続けねばならない!マグロのように!ペースダウンした時、君は……その装置に仕込まれた爆弾もろとも爆発する!
⚡️🔰簡易人名/用語辞典⚡️ ・ジェイク:お尋ね者 ・ウェイダ:ヤクザの組長 ・メリッサ:ウェイダの幼妻 ・ハシバ:ウェイダの部下で古参 ・アベ:ハシバの部下で若手 ・ウィンドブラスト:ウェイダに仕えるニンジャ ・ZBR:薬物 ・メン・タイ:薬物 ・トロ粉末:薬物 ・イルカチャン:電脳薬物
オムラ・インダストリは倒産し、オムラ・エンパイアとして生まれ変わりました。火力、破壊力、年収などを重視しています。 Omura Industry collapsed and became Omura Empire. It emphasizes firepower, destructive power, and annual income power. #ninja_fact
「備わっていない?ハッキングでも受けて故障したとでも?」何か臭うな。チバは椅子から身を乗り出し、氷のように冷たい目でモニタを睨んだ。「いえ、ハッキングに対しては完璧な防衛体勢を敷いていますが…」「そもそも何故、こんな装置を取り付けた?取り付ける余裕があるなら、殺せたろう?」 44
「ケジメは後でいい。質問に答えろ。どうやって奴に爆弾を装着した」チバが無慈悲に言い放つ。「別な野郎と取り違えたんです。ラッキー・ジェイクって名の、ケチな賞金首です。気絶してる所を……」ウェイダが事実を語る。「……取り違えた?」チバが怪訝な表情を作り、グンバイで口元を隠す。 47
アマクダリ秘密基地の3Dモニタに、ジェイクの断片的データが表示される。重サイバネの犯罪者。脅威度軽微。アマクダリが動くまでもない小物。だがそれ以前にどう見ても日本人ではない。「豚でも見分けがつくぞ。もう少しマシな嘘をついたらどうだ」「それが……担当者がラリっていたとしか…」 48
チバは、俄にはウェイダの真意を汲み取れなかった。(((仕事中にラリっているような奴が、ニンジャスレイヤーに爆弾を装着できるとでも思っているのか……?)))グンバイで口元を隠したまま、戦略チャブの斜め前にいるアガメムノンを見やる。参謀も判断を保留し、硬い表情で首を横に振った。 49
両者は再び中央車線へと戻り、並走し、睨み合う。最後の心理戦だ。見えぬカラテが激突する。体力が限界へと近づく。熾烈なイクサである。……サイバネティクスが発展し、外見も、記憶すらも、もはや自己と他者の境界線を引く保証とはならぬ未来……そこではカラテこそが己を己たらしめるのだ! 65
「グワーッ!」ウィンドブラストは空中で目を剥いた。時間が静止したかの如き、奇妙な浮遊感が彼を包んだ。彼は自らの蹴り足がチョップ切断された事を、そして己のカラテの完全敗北を悟った。だが不思議と、後悔も恐怖も無かった。己にニンジャスレイヤーは殺せなかった。ただそれだけの事だった。67
敵の物理監視は全て断った。だがアマクダリの武装ヘリが近づいている。もはや万事休すか。彼は震動するIRC端末に気づいた。彼はそれを見て、横を振り向いた。「マグロ・サンダーボルト」と側面にペイントされた神聖なる冷凍マグロトレーラーが、時速150キロで猛追し、死神と並走していた。 71