426
僕「ストーブの灯油切れそう。入れてきて」
彼女「ピーッ!甘やかせてないよ!甘やかして!」
僕「ピーッ!俺が甘やかしたいと思う女になれてないよ!アシストして!」
彼女「ぎゅっ」
僕「…」
彼女「はい!私はこたつで体を温めておくから続きは灯油入れてきたらね!」
僕「ナイスアシスト!」
427
僕「今年は積極的にお前を甘やかすのを目標にする」
彼女「難しい目標だ」
僕「何で?簡単だよ」
彼女「私がクソぐうたらしてても甘やかせる?」
僕「あー。それは難しいな…」
彼女「でしょ?でも、心配すんな!お前が甘やかしたいと思う女になってアシストしてやるから!」
僕「助かります!」
428
彼女「おみくじとか全く信じてないけど大吉じゃないのは気分が悪いから出るまで引く!」
僕「金の無駄だ」
彼女「大吉を引くだけで気分良く一年を始めれるのに金の使い方を知らない奴だな!運は自分の力で掴み取るんだよ!」
僕「どうぞ」
彼女「もう小銭無いからお金出して!」
僕「俺の力だな」
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彼女「中吉だけど縁談は早く進めるのが良いって!今から婚姻届を出せば私的には大吉になる!」
僕「俺は小吉」
彼女「縁談は?」
僕「慎重にって」
彼女「お前どんだけ考えんだよ!」
僕「しかも俺とお前で内容が矛盾する」
彼女「これはお戯れがすぎる!お祈りするときに直で文句言ってやる!」
431
初詣に行く途中で彼女が自転車で転けた
僕「大丈夫?!」
彼女「膝擦り剥いた」
僕「血出てるじゃん!」
彼女「子供だったらギャン泣きしてるけど私はいい大人だから我慢できる」
僕「平気?」
彼女「いい大人だから」
僕「うん」
彼女「でも、私も女の子だし今日はお前いるから泣ぐうぇえ…」
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机の上に放置された昨晩の鍋の残骸を片付けて(彼女は寝てる)、床に散らばった酒の缶をまとめて(彼女は寝てる)、できなかった大掃除を少しずつして(彼女は寝てる)、買ったけど結局食べなかった年越し蕎麦を作って彼女を起こす(天ぷらの消費期限は1日過ぎてる)。彼女のお正月はとてもめでたい。
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今年も一年お世話になりました!大掃除してない、餅ない、年越し蕎麦ない、酒ない、トイレットペーパーないで始まった大晦日でしたが、彼女が今年もすき焼きをするってA5ランク高い肉を買ってきたおかげで肉の取り合いで最後まで仲良く喧嘩できました!来年もよろしくお願いいたします!良いお年を!
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僕「そろそろ起きよう」
彼女「zzZ」
僕「大掃除しないと」
彼女「嫌…むにゃむにゃ…」
僕「むにゃむにゃって起きてるじゃん。掃除しようよ」
彼女「すやすや」
僕「もういいや。一人でやってるね」
彼女「んー!んー!」(僕の枕を叩いてまだ一緒に寝ようの催促)
今年は大掃除諦めた。
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僕「大掃除するぞ!」
彼女「嫌です」
僕「大掃除にはどんな意味があるか知ってる?」
彼女「厄払いでしょ?そんなもん私が払ってやるから心配すんな」
僕「それだけじゃない!何と福を呼び込むこともできるんだよ!」
彼女「お前がそばにいてくれるのにこれ以上の福があるの?」
僕「えっ」
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コタツで歯磨きをしてて口をゆすごうと立ち上がったら、巨大なゴキブリが床を狂ったようにクルクルと走り回っていて、思わず悲鳴と一緒に口の中の物をぶち撒けた。よく見たら僕が立ったときにコタツから落ちた彼女の黒いヘアゴムだった。
彼女「本当にしょーもない男だな…」
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そろそろシャワーでも浴びて寝ようかなってコタツから出て背伸びをしてたら、彼女もコタツから出て近寄って来たので、これはぎゅってしてくるやつだと思ったらやっぱりぎゅってしてきた。予想通りのチョロ可愛さ。2018年も背筋を正して彼女を甘やかしていくしかない。