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日本の未来のために自民党の方々にお願いしたいのは、明日の選挙戦最終日を「弔い合戦」にもちこまないでいただきたいという点です。テロと選挙結果に因果関係が生まれると、さらなるテロを誘発しかねません。野党が敗北した場合、野党側も敗因を「弔い」に求め、真の敗因に向き合わなくなります。
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街頭演説が警備上、難しい場合は、最終日の明日、ネット上でしっかりと選挙運動を展開してほしいと願っています。 twitter.com/mainichijpnews…
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マックス・ウェーバーが述べたように、国家は「物理的強制力の正当な行使を独占」する装置です。そのためテロやクーデター未遂のような非合法の暴力が発動されると、これを押さえつけようとする治安維持権力が強化されます。昭和維新テロの結末が、このことを教えてくれます。
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今回の事件が、参議院選挙の結果に影響を与えたということになると、「テロは有効」というメッセージを、これからのテロリストに与えてしまうことになります。昭和維新テロを研究してきた者として恐れるのは、この点です。昨日と同じ今日・明日を生きましょう。私たちが変えられてはいけません。
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今回の事件の容疑者の意図や思惑は、今のところよくわかりません。その様な中、自粛や萎縮が蔓延することで、参議院選挙の結果に大きな影響を与えるようなことがあってはならないと思います。政治家も国民も、テロに左右されない意思を示すべきです。
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テロとはTerror(恐怖)という単語と関連していることからわかるように、世の中に恐怖を蔓延させ、社会を委縮させることで、自分の思う方向に世界を動かそうとするものです。政治家の方々は動揺せず、毅然とした態度を貫き、(閣僚を除いて)選挙運動を続けてほしいと思います。
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私は山本太郎さんと同学年で、同じ時期に同じ大阪で、高校生でした。テレビで一方的にメロリンキューを見ていて、「おもろい同い年がおるなー」と笑い転げていましたが、その人と30年後に政治家と政治学者という関係で話をすることになるとは思いもよりませんでした。 twitter.com/yamamototaro0/…
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長谷川ういこさんと対談させていただきました。テーマは「グリーン・ニューディールとサンライズ・ムーブメント」。野党共闘には候補者の予備選が必要であることや、グリーン・ニューディールが環境問題だけでなく貧困問題などと連動している点などを議論しました。
youtube.com/watch?v=YdPUPG…
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国政選挙の得票は概ね【野党系:棄権:与党系】が【2:5:3】の割合。投票率が50%程度になると、与党が固定票で勝つので、安倍内閣以降の選挙戦略は、低投票率のもちこむことにある。だから、選挙が近づくと争点をぼかし、メディアには報道させないよう圧力をかける。
asahi.com/articles/ASQ71…
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信念なき指導者に「聞く耳」は存在しない。
岸田文雄という政治家の特徴は、敵を作らないように発言の修正を繰り返し、大きな反発を受けないようスタンスを変えて行く点にある。とにかく信念やビジョンの一貫性はなく、常にブレ続ける。<ブレることだけはブレない>というのが岸田首相の本質なのだ。
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本日の信濃毎日新聞に原稿を書きました。
岸田首相は「聞く耳」を持っていると言うが、実態は単に付和雷同し、流されているだけである。「聞く耳を持つ」というのは、明確な信念とヴィジョンを持つ人間が異なる意見の中にも理があると見なしたときに、その見解を取り入れつつ合意形成を行うことを指す
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6月26日『赤旗』日曜版に、「困窮を自己責任にしない社会」と題したインタビューが掲載されています。野党側の最大の課題は、共産党を含む連立構想を打ち立て、政権交代可能な「もう一隻の船」を浮かべることです。jcp.or.jp/akahata/web_we…
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朝日新聞デジタルにインタビューが掲載されています。「世界人助け指数」という国別のランキングで、日本は114カ国中最下位とのこと。そんな国で「利他」をどう考えればいいのか。
行き過ぎた近代的人間観 自己責任論を超え「利他」を起動させるには:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQ6P…
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尊敬する森崎和江さんがお亡くなりになりました。明日の西日本新聞に追悼コメントが掲載される予定です。
詩人・作家の森崎和江さん死去 95歳 「からゆきさん」 | 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20220…
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インタビューが掲載されています。岸田さんは「聞く力」があるのではなく、空洞ゆえに翻弄されているだけという話をさせていただきました。
哲学のない岸田首相 「聞く力」とは言えない | | 中島岳志 | 毎日新聞「政治プレミア」 mainichi.jp/premier/politi…
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鮫島浩さんと対談をしました。全文は後日、「現代ビジネス」で活字化される予定ですが、鮫島さんのサイト(SamejimaTimes)で、先行して一部動画が公開されました。鮫島さんと私が「山本太郎」「れいわ新選組」をどう見ているのか、率直に語り合いました。 youtu.be/3sUee8rvSF8
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ゴールデンラジオのレギュラーメンバーに加えていただくことになりました。大好きな番組に参加できることになり、光栄です。がんばります。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」改革、時事問題強化へ中島岳志氏、青木理氏を起用 nikkansports.com/entertainment/…
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れいわ新選組が、大島九州男さん、つじ恵さんを全国比例でたてるとともに、よだかれんさんを東京都選挙区の候補者にたてたことには重要な意味があると思います。包括政党への転換を図りつつ、当事者政党としての存在意義を堅持する姿勢は、現時点で大変バランスの取れた戦略だと思います。 twitter.com/reiwashinsen/s…
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山本太郎さんとお話ししました。れいわ新選組の特色と今後のあり方について、率直にお話ししました。当初の当事者政党という路線を貫くか、包括政党へと脱皮するのか、れいわ新選組は岐路を迎えていると思います。youtube.com/watch?v=UaXHH4…
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2016年に書いた石原慎太郎論です。論壇時評の中で論じました。
守るべき「弱くある自由」 「不要なもの」とされる恐怖 中島岳志:中日新聞Web chunichi.co.jp/article/146355
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江藤さんは石原さんの初当選に際して、次のようにも言っています。
「現在の日本にはかなり石原慎太郎的なところがあるんだ。」
江藤さんは、石原慎太郎の中に、戦後の軽さ、「臆面」のなさ、落ち着きのなさを見出し、これこそが石原だけでなく「われわれの世代の問題」だと言っています。
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石原さんは1968年の参議院選挙で初当選したのですが、その時、江藤淳さんは次のように言いました。
「きみがこんどの選挙で三百万票とったために、すっぽ抜けてしまった問題があると思う。“成熟”という問題だ。それに君は復讐されないようにしろよ」
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「憲法改正や再軍備は、再びわけのわからぬ国家意識を復活させるから反対。コスモポリタン的で開放的な、今の憲法の明るさがいい」
これは石原慎太郎さんの1956年の発言です(『朝日新聞』6月25日)。彼はこの地点から、いかにして右派政治家へと転身していったのか。
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石原慎太郎さんは自ら「戦後と寝た」と述べています。大衆の心を捉え、話題の人であり続けた彼、戦後日本の核心にいた人物ではないか。そう考えて、2019年に評伝を書きました。ご冥福をお祈りします。
中島岳志『石原慎太郎-作家はなぜ政治家になったか』(NHK出版)
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東京・中日新聞・北海道新聞・西日本新聞に掲載された論壇時評です。三春充希さんの論考を紹介し、野党共闘の積極的成果について論じました。/効果あった候補一本化 野党共闘、進化を探れ 中島岳志:東京新聞 TOKYO Web tokyo-np.co.jp/article/144545