表現の自由界隈の皆さんが攻める側にせよ守る側にせよ、そのときの態度を見て前々から言っているのだが、「表現の自由」は「女性の人権」のサブジャンルになってますね。
「アベ」が居てくれた方がまだ「物語」のまともさは今よりマシだったんだよ。「アベ」が不在になったとたんに底が抜けて、たかだか数万人程度の宗教団体が「私たちの主張してきた社会正義を妨害していた闇の勢力だったんだ」になってしまった。
怒ってる人多いようだけど、このツイートは割と「核心」を衝いていると思うよ。 twitter.com/ban_no89/statu…
これまで何度も言ってた話だけど、「表現の自由」に関するネット論争は、フェミ側も萌えオタ側も「女性の人権」をどちらがより味方につけているかみたいな話をしていたに過ぎないので。
連戦連勝を重ねてきたフェミ側が松戸Vtuberで敗北したのは、萌えオタ側に「女性の人権が傷つけられている」という論理が持っていかれたから。
さっき間違えてツイート消しちゃったけど、宮崎駿が「あっち側」に落ちなかったのは、共同体主義への憧憬があったからだと思いますね。その点については共感できる人は結構いるんじゃないかな。
湯婆婆のような「居場所を与え、包摂する者の汚さ」を描いているのが凄いと思いますよ。
湯婆婆やエボシ御前のような「汚れることが避けられない」という包摂する者の立場を描いているというのは、内心ではめちゃくちゃ左翼であろう宮崎駿が、しかし表現者としては「あっち側の人」という評価ではくくれない所以だと思います。
まあこの二者は女性キャラですが、やっていることは完全に「男の規範」なんですけどもね。宮崎駿の描く「強い女性」は往々にして、「男の規範をやる女」という矛盾がある。だから良いのだと思う。
だから俺は、「包摂する」という営みをやっている人間が往々にして引き受けなければならない「汚さ」の部分だけを、だれも包摂しないで安穏としている立場の人間がピックアップして非難するようなことはフェアではないし、それに与したくないと思っているんですよ。
滝沢秀明さんが偉いなーと思ったのは、芽の出なかった人に22歳定年を設けたことかな。
人生に責任を持つっていうのは「諦めさせる」という、人から恨まれるようなこともやらないといけないわけで。
「こんな最悪なのは日本だけ! ヘルジャパン!」という、「日本スゴイ系コンテンツ」を嫌悪ないし嘲笑していたタイプの人びとからニーズを得る「日本スゴイ系」コンテンツの亜種。 twitter.com/MiuraYue/statu…
「日本スゴイ!」と外国人(とくに白人)に褒めさせるコンテンツに共感する層と、「こんな最悪なのは日本だけ!」に共感する層、後者は前者のことめちゃくちゃ軽蔑してるんだけど、傍から見れば鏡合わせの双子なんだよな。
はっきり言ってしまえば「痴漢が日本特有の文化」みたいな与太話、「日本にだけ美しい四季がある」の裏返しみたいなもんで、心をつかむ客層が違うだけですね。
ハヒントンポストやバズフィードをガンガン配信してたツイッタージャパンさん、結果的に「暗黒」を育ててしまった
マガジンに出していないのも含め色々と意見を受け取った結果として、女性からの「弱者男性」の見えなさというのは、悪意とかそういうのではなく、本当に「素」でそういうものなのだという結論を得た。
ツイッタージャパン大量クビ事件、本当に「意識高い系が社会正義で世の中をよくするためのお遊戯会」みたいになっていたんだな……。
いうてこれ結構重大な話だと思うんでね、ネタとして笑う部分と、真顔で考えないといけない部分が併存する。
マジな話、立憲民主党とかはハヒントンポストやバズフィードがニュースフィード欄にいつも表示されていてトレンドにも出ていることを「世の中の一大論点」だと本気で信じてしまっていたわけなので。
「頭SNS」になるってことは、そのSNSのプラットフォーマー側が持っているなんらかの政治的傾向性を知らず知らずにインプットされてしまうということでもあるわけで。
俺はTwitter Stress Reductionっていうアドオンをわざわざ使っていて、そういう「プラットフォーマー側が見せたいもの」を極力見ないようにしていた。大げさな行為と思うかもしれないが、「啓蒙したい」と思っている側がどれくらい本気でそれをやってくるのかを甘く見ている人が多い。
「フォローを恣意的にやることで自分の意見に偏りが出てしまう」みたいな話にはやたら敏感な人も、「大元のプラットフォーマーが見せたい情報は偏っている」ということには同じくらい敏感であるとはかぎらない。
啓蒙というのは、コンテンツの抑制ではなくてコンテクストの制御によって行われる。
「これがバズっている!」という事実を先に出して、あとから本当にそれをバズらせる、といった話も可能になる。妄想で言っているわけではなく「キズナアイ炎上事件」なんかはその典型例といえる。