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隣の席に戻ってきた男の子がノリノリで鼻を鳴らす。
「飲みの最後の最後にカップルができるなんて、めっちゃ良くね?」
「はいはい。」
「ついでに盛り上げ追加するために、俺らも付き合っちゃう?」
「付き合わないから。」
なんでよー、と言いながら男の子はわたしの肩に頭を乗せてくる。
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「冗談じゃないだろ」
その言葉と共にわたしの膝の上にクロオの着ていたジャケットをかけられる。
「そのワンピース、かわいいけど丈が短いから俺とのデート以外で着るなって言った。」
「ちょ、クロオ!?」
頬杖をついてこちらを睨むクロオ。
「なに、ガチな感じ?」
と男の子は呟く。
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ケンマが合鍵をくれた時、わたしもケンマに合鍵をあげた。まぁ使われたことは一度もないけれど。
そんなこんなで行くことを伝え、ケンマに返信しようと画面を開く。
「わ。」
そこにはケンマからの着信やらメッセージが沢山。
そして数分前の通知。
“ねえ、本当に帰れた?いまどこ。”
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ケンマの幼馴染であるクロオさん。
何度か会ったことあるその人物は難しい顔をするとわたしの頬をつまむ。
「い、いひゃいです。」
「なーんでこんな所いんの。それもあの飲み会やってるテーブルから出てきたでしょあなた。」
「だって合コン参加してますもん。」
「はあ〜??」
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