26
大学院生へ
研究って生活の中にあるものだから休みはありません。だから、やるべきことはハッキリしています。
① 休日を決める
② 堂々と休む
研究してるフリほど虚しいことはありません。研究には休みも必要です。
『よく眠りスッキリした頭で考えること』
研究を大切に思う人はそうします。
27
大学院生へ
研究って生活の中にあるものだから、研究に休日はありません。だからこそ
・平日は研究しなければならない
・土日も研究しなければならない
みたいな考えは不要だし
・気持ち次第で土日も研究できる
・平日、集中しすぎた日があれば別の平日に休む
くらい自由を楽しんでいいんですよ。
28
大学院生へ
研究には再現性があるけど
「成果が出るかどうか」
についてはいつも分からないんです。成果を出さないと大学院は修了できないけど、一番に自覚すべきは
『そういうレベルのことに取り組んでいる』
という事実の方です。「興味をもって祈るように何かを考える」その時間に敬意を払います。
29
30
【数学する人全員が使うわけではないけど、時々使ったり使わなかったりする表現】
・「ごめん。ウソついた。」
→自分のミスに気がついたときに言う
・「これの何がうれしいかと言うと」
→何か先にある良いことを説明しようとするときに言う
・「aはAに住んでいるから」
→a∈Aのことを言っている
31
大学院生は各々最先端にいて、人類の知識の境界線を歩いているんです。
『成果が出ましたメダル🎖』
をぶら下げているかどうかだけを見るというのは、ぞんざいな扱いというものです。
「まだ学生やってるの?」
彼らは確かに学生だけど、考えるという仕事を想像する人はそういうことは言いません。
32
もっと自分の研究生活に誇りを持っていいんです。
①心から説明をつけたいと思えるテーマがある
②人と協力でき、議論もできる
③ものを考えるための十分な知識を有し、考える技術もある
そういうことを実践する彼らは
『考えることが仕事』
って言っていいレベルのことをやっているんですよね。
33
何度でも言うけど、大学院生が
「研究が行き詰まってしんどい」
と思う最大の理由は
『大学院生だから』
なんですよ。研究に向いてないからでも能力が足りないからでもない。
『成果が出ないと修了できない世界で、いつ成果が出るか分からないことをしている』
本当にすごいことをしているんですよ。
34
大学院生へ
大学院にいれば
・成果を出さなければならないプレッシャー
・研究室での人間関係
で気持ちが忙しいときもあるだろう。気休めの対処法であっても
①肌触りの良い毛布で寝る
②外食
③見たい映画がなくても行く映画館
④ぬいぐるみ
使えるものは全部使って、心の健康に努めるべきである。
35
大学院生へ
修了した後も人生は続きます。だから
「大学院で負った古傷が痛む」
みたいなことにならないように
・上手に休もう
・良い考え方をもとう
と言いたい。
『メンタルを正常にするために、自分の何かを犠牲にしてないか?』
その犠牲で生活が変わらないか心配です。学問ではケガしません。
36
院生「大学院生って忙しいですねぇ」
先生「そうでしょ。2年で修論書かないとならないし、授業にレポート、TA、後輩の教育もあって遊ぶ余裕なんてないでしょ?」
院生「遊ぶ余裕がないのは問題ないです。研究しに来てるので。ただ、『研究で遊ぶ余裕がない』というのは問題ありです。」
先生「...」
37
大学院生へ
今日は日曜日です。良い日曜日を過ごすために、最低限気をつけるべきことがあります。
「休日、何もしてない自分を気にして気持ちが疲れる」
これだけは無しです。本当に無しです。もう一回言います。
「休日、何もしてない自分を気にして気持ちが疲れる」
これだけは絶対に無しです。
38
大学院生へ
学問ではケガしません。でも、誰かの顔色を伺いながら研究室で過ごせばケガします。
学問ではケガしません。でも、成果が出ないことを研究してないことと思い込むならケガします。
学問ではケガしません。でも、休みが必要なとき休まなければケガします。
生活の中に研究があるんです。
39
「大人の学び直し→大学院」
というのに違和感を覚えるのは、学部を卒業した人が次に行くところが大学院なのではなく
『研究能力を向上させたい』
と考える人が行くのが大学院だからです。
大学院(前期)は2年で修士論文を書く意識が強くて、そこにある勉強は「研究の準備としての勉強」だったりする。
40
大学院生へ
今日は日曜日です。
「この時間を研究にあて、明日話せることをもって研究室へ行くもよし」
「何もしない時間を過ごし、空っぽになることに努め、明日スッキリとした頭で研究室へ行くもよし」
です。でも
「休日、何もしてない自分を気にして気持ちが疲れる」
だけは絶対に無しです。
41
大学院生へ
「自分のことを大事にしていますか」
・乱れた食生活
・睡眠不足
・気の使いすぎ
・自らが作り出す実在以上のプレッシャー
体力は使い切るのが正解ですか?いいえ、眠くなったら眠り、自分自身を良い状態にしておくべきです。切れ味が違います。研究は気持ちで研かれ、心が大切です。
42
大学院生へ
・問題を抱えて過ごすこと
・問題と一緒に生活すること
いつも研究は側にあるものです。でも、それと「休まないこと」は違います。休みは必要だし、休むことは研究しないこととも違います。もっと良い研究をするために、何より健康のために上手に休むべきです。学問ではケガはしません。
43
大学院生へ
成果が出るかどうかじゃないんです。考えることは対象に触れる経験であり、まずそこを最大限大切にしたいものです。「何時間考えたら分かる」という保証もなければ、誰かがすでに知っているわけでもありません。そこに居続けられる程の興味の上に『考えるという仕事の実践』があるのです。
44
大学院生へ
「自分の頭が良いかどうかを気にせずに、研究に集中できること」
そういう姿に優秀さがよく表れるように思います。
好きなことを考えることは簡単です。でも、あなたがやっていることは、時間をかけて身につけた知識や技術をもって
「確かに考えている」
ということなんです。大学院には
45
院生A「研究が行き詰まっていてしんどいです。」
指導教官B「私にはAさんが研究を楽しんでいるように見えます。本当に『研究が行き詰まっていること』がしんどいんですか?」
沈黙
A「違いました。行き詰まることはいいんです。『成果を出し修士論文を書かないと修了できないこと』が原因でした。」
46
数学を学ぶ大学生へ
図書館で本を複写することがありますね。そのときに
「+10円払ってでも、本の最後のページを印刷しておく」
というのがとても重要です。それは研究の意味でもそうですが、もっと個人的に
「数年後、自分がその資料に出会ったときに迷子にならないため」
に重要です。
47
大学院生へ
何度でも言います。
「上手に休めていますか?」
研究が大変でも、自分の内側から湧いてくるプレッシャーでは心は痛めません。しかし、
・頭に浮かべると疲れてしまう「人間関係」
・研究の進捗状況を気にして、自らが作り出す「実在以上の外部からのプレッシャー」
ではケガをします。
48
【続き】
子「実はまだ買ってなかった本がたくさんあるんだよね...」
父「ほしいものリスト、確認してごらん。」
子「ゲッ...新品ないし、値上がりしてる...」
父「ラッキーだよ。運が悪ければ買えなかったかもしれないんだから。」
子「父さん、ポジティブだね(笑) 今度から買うようにするよ。」
49
【数学科卒の父と数学科に通う子の話】
子「父さん、ほしい数学書があって買おうか迷ってるんだ。」
父「買いなさい。」
子「ただ、今すぐ必要なわけじゃないんだ。卒業してからにしようかな。」
父「いいから今、買っておきなさい。卒業する頃には、アマゾンで倍額の中古を買うことになるよ。」
50
数学ができる人は知らない数学の質問をされたとき、正直ちょっと悔しいと思いつつもハッキリと
「答えられないわ」
と言います。その返答を聞いたとき、未熟な質問者は「なんだ、わからないのか」と不機嫌な態度を示すが、そのへん良くわかっている人たちは
「この人、しっかりしてるな」
と思います。