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「自由と民主主義の戦争」をアフガニスタンで20年間戦った末、昨年8月に無惨にも敗走したアメリカ・NATOが、同じ「自由と民主主義の戦争」を今度は自分たちは戦わずウクライナに戦わせている構造を、どうか日本の国際政治学者の方々、ご理解ください。
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「自由と民主主義より命が大事」というウクライナ市民がいるはずです。”一億玉砕”の悲劇を味わった日本人だからこその共感ではないでしょうか。現地で頑張っている日本のメディアの方々。ぜひ、そういう声を拾ってください。ものすごい同調圧力の下ですから、発言する人々も命がけでしょうが。
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停戦=喧嘩両成敗ではありません。停戦は市民の犠牲を一刻も早く無くすための戦況の凍結。主権や帰属問題などの決着は、その後の和平交渉です。いずれも両者の主張の妥協点を探す試みです。悪魔と妥協するのか!という非難は、ウクライナ危機に限らず、いつでも仲介者に向けられます。
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「自由と民主主義は命より大事」という国民の意思は、外力の支援を得て意図的につくられます。17年前に、僕が実際に経験したことから、これを語る貴重な記録です。この頃のNHKは大したものでした。繰り返しの掲載ですいません。drive.google.com/file/d/1jtKkzf…
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「サッカーと政治を混ぜないルールだと言っていたのに、ヨーロッパのある国で起きたことで、サッカーと政治を混ぜてもいいということになった。誠実さもなければ、公平さもない」同調圧力に屈さなかったこの選手を僕は讃えます。
goal.com/jp/%E3%83%8B%E…
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第二次大戦後から現代の対テロ戦まで、戦争と「同調圧力」の関係をテーマに研究してきましたが、これほどのものを経験することはありませんでした。
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この20年間に2つの新たな侵略が起きました。一つは証拠をでっち上げた侵略。もう一つは集団的自衛権を悪用した侵略。
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この20年間に、突然で、一方的で、多くの市民を死傷した空爆がありました。一つ目は敵を匿っているからというそれ。二つ目は大量破壊兵器を持っているからというそれ。三つ目は友達を助けるためというそれ。
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まだ救えていないアフガン人の教え子とその家族を人質に取られている状態なので声高に日本政府を糾弾できない今の僕ですが、ありがとう。言ってくれて。
toyokeizai.net/articles/-/539…
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だいぶ前ですが、NHK「ようこそ先輩」に出演し、戦争をテーマに小学生たちと考えたことは、今の状況に重りますので、急遽シェアします。苦情が来たらすぐに削除します。本当に壊滅的な状況にならない内に、今のこの熱狂を正視する目を持つ世論が少しでも生まれることを祈って。drive.google.com/file/d/1PZeAu-…
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アメリカの共和党・民主党の議員は挙ってスタンディングオベーションするはずです。両政権をまたぐ自由と民主主義のための戦争のアフガンでの敗走を忘却させる役者が現れたのですから。
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【れいわを除く与野党こそポピュリズムであり全体主義ではないか】
samejimahiroshi.com/politics-war-2…
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停戦合意とは、プーチンにしてみればロシア国民に「敗退」と見えない、ゼレンスキーにしてみればウクライナ国民に「降伏」と見えない、そういうものに落とす双方の譲歩になります。
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ゼレンスキーがNATO加盟への諦めを示唆し出したのは、「こうなったのはNATOが一緒に戦わないからだ」と最終的にウクライナ国民に譲歩への理解を求める一手ともとれ、停戦が進むいい兆候です。
とにかくウクライナ市民のこれ以上の犠牲を止めるために、停戦の早期実現の交渉を見守りましょう。
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2003年に米国が大量破壊兵器の証拠をでっち上げまでして侵略したイラク戦争。その是非と日本の自衛隊派遣をめぐって公開討論会に出席したことがありました。「日本には北朝鮮の脅威があるからイラクで米国に協力することは日本の国益に叶う」と発言した学者を控え室でぶん殴りそうになりました。
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でも、あまり熱狂し過ぎると、部外者だからこそできる、停戦・終戦のための”対話”を促進する仲裁者の素質とその出現の可能性を摘み取ってしまいます。一人でも多くの一般市民の命を救うためだけに、紛争の当事者(*)双方の妥協点を探す仲裁者です。
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「日本の国益を異国の民の血で購うのか」と怒り心頭だった僕を思い出します。
日本人に限らず、異国の戦争に対して、所詮われわれ部外者は、自分の利益を通して反対/賛成を言い募ります。これは、人間の性として、しょうがないことかもしれません。
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(*)侵略された側も、応戦すれば、国際人道法上は、侵略者と同じ紛争の当事者になります。念のため。
その素質を、九条を戴く日本人に期待してきたのですが、今もう一度、これを言わなくてはならないようです。
九条は日本人には”もったいない”
magazine9.jp/other/isezaki/
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反プーチン氏の「熱狂」...“紛争解決請負人”が指摘する停戦への壁 @ABEMA で無料配信中 gxyt4.app.goo.gl/yWKuR
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「ウクライナ避難民受け入れ、それ自体は素晴らしいことですが、制度上の【人種差別】はやめてください」
この訴えを、この番組の最後でさせていただきました(20:40〜)。ご覧ください。
fnn.jp/articles/-/333…
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「反ロシア、負けるなウクライナ」世論の熱狂は停戦合意の“足かせ” 紛争解決請負人が「冷静な世論」の必要性を指摘(ABEMA TIMES)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/0d68b…
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結果、大量の市民が犠牲になっても誰も責任をとりません。その惨事を報道し利益を得るだけです。
今一度、第一次世界大戦からの教訓としてアーサー・ポンソンビーの「戦時のウソ」を掲載します。その教訓は分かるけど今度の悪魔だけは違う、と人間はこれを繰り返すのです。
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1. われわれは戦争をしたくはない
2. しかし敵側が一方的に戦争を望んだ
3. 敵の指導者は悪魔のような人間だ
4. われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う
5. われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる
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世論が熱狂している時には難しいことですが、紛争の当事者の片方だけを「悪魔化」するメディアは穿った目で見ることが必要です。悪魔化は、一人でも多くの命を救うために、できるだけ早期に、たとえ悪魔とでも対話する紛争調停の芽を摘んでしまうからです。