51
「女性襲う男性多過ぎ」って訴える女性に「一部だろ」「被害妄想だ」と嘲る男性は多い。そういう男性は腕押さえ付けてのレイプとかしか想像してない。職場で優しくした男性にキスされそうになったとか、腕掴まれてホテル連れ込まれそうになったとかそういう強姦紛いの『口説き』みたいなのを知らない。
54
男性として生きてきた感覚が長いと、女性たちに「暴力で解決する」という発想が根本にないことが感じられる。殴られたら殴り返して身を守るは男の考え。だから、襲われた女性に「え、そんなの殴ってでも抵抗すればいいじゃん」とか言う男がいるが、それは本当に男性だけの感覚で物を言ってるなと思う。
55
同棲中、トイレットペーパーが切れそうになったら、わざと使う量を調節してチョイ残ししといて、パートナーに最後に使わせることで毎回あなたにばかり交換させている男とは別れたほうがいい。
56
なんか口説く時ベターな行動より『好きな人にされたら刺さるベスト』を初手でやろうとする男いるよな。例えば急に呼び捨てしてみたり、いきなり身体に触れてきたり「キュン！」的なの狙う奴。そんなんいいから丁寧に話したり、距離保ったり『嫌われない行動』とってくれよ。好きになる以前の問題だわ。
57
男「痴漢や暴力？たった数回の経験で男嫌いに？」
女「うん」
男「そんな男ばかりじゃないよ！もったいないな」
女「…ここにケーキが10個あるよね」
男「うん」
女「１つだけ毒入りを混ぜたんだけど、後は全部美味しいケーキだから食べてみて」
男「いや、食べないよ！」
女「あら、もったいないね」
58
子どもの時「自分がされて嫌なことは他人にもしないように行動しましょう」って教わったけど、大人になるにつれ色んな人間関係経験するうち、アレは正確じゃないなと感じる。本来は「自分がされて嫌なことはもちろん、自分が嫌じゃないことも嫌な人がいるかもしれないと思って行動しましょう」だよな。
59
男性の見た目から女性の見た目に移って実感したのは、男達はいかに先人たちが作り上げた男社会の恩恵を受けてるかに気づくべきだということ。街を歩いているだけで性的に加害されない、職場で性別でジャッジされない、声をあげたら辟易される。そんなことが起きないだけで、十分特権階級だったんだよ。
60
別に太ってる女性に魅力がないわけでもないし、メイクしない女性がいたり、ベリーショートにする女性がいてもいいのに、関係ない赤の他人が「うわっ、あんなの女捨ててるわ」とか評価してくんの何様だよって話だよな。本人がそれでいいってんだから、外野がなにが女でなにが女じゃないとか決めるなよ。
61
男性の見た目のとき女性から話だけ聞いて「そんな奴いるのかよ」って思って、実際女装後に遭遇して驚いたのは『女性だけのカラオケにナンパ目的で突然乱入する男』だった。ヒトカラでも女性2人だけでもお構いなくドア開けて入って「一緒にやろうよ」と言ってくる。いや、マジで同じ男でも正気を疑う。
62
普段「男性はこんな所を直すべき！」って発信は僕が男性だから男性に呼びかけてるんでイメージは敵ではなく「ヘイ、ブラザー、俺は女性の格好してこんなことを体験したけど、この女性の訴えてることはマジだぜ」って話なのに、それでも「男の敵だ！」って男性いるから「ヘイ、メーン…」ってなってる。
64
30代が今思うとビックリする時代
・正月は事前に食料を買い込まなければ食べる物がなかった
・待ち合わせで連絡取り合う手段がほぼなかった
・1999年7月に世界が終わると本気で思っている人達がいた
・2000年1月1日は各家庭で風呂場に水を張っていた
・インターネットは深夜になってから使うものだった
65
女性の格好してて思うのは、本気で美容に気を遣うとそれだけで人生の大半の時間が消えていく事。化粧、髪の毛、体型…等々、仕事をしながらやるとそれだけで1日が終わる。ノーメイクでも指摘されない、髪を切っても「女子力が〜」とか言われない世の中ならもっと他の事に時間を割きたい人いると思う。
66
同じ男でも謎だなと思う男の行動は「女嫌いなのに積極的に女に絡みに行く男」だなと思う。女性は男性を嫌いになると男を避けてできるだけ関わらないようにするのに「女はクソだ、クソ！」という男性ほど自ら女性のところに行って説教とかする。そんなに嫌な存在なら近付かなければ双方winwinなのだが。
67
「相手を性的に見てることを伝えるのが誉め言葉だと思ってる人がいるけど、不快になる人結構いるよ」というツイートを前したときに、リプで来た例えが秀逸だったので四コマ漫画にしました。
68
女装生活し始めのころ、男の時と同じ感覚で酔っ払って歩いてたら「大丈夫ですか？家まで送って行きますよ」という男に自宅に押し入られそうになったことがある。それからは八分酔いくらいで帰るようにしてるが、なぜこんな男がいるせいで、女性が男性と同じように好きに飲み歩けないのかと腹が立った。
69
「なぜ大島薫は女性の生き辛さについて毎日考えてるの？考えなければ楽なのに」という女性のツイートを見た。それはたぶん僕が男だからだと思う。女装して気づいた日々の小さな性被害や、モラハラに「もう声をあげても仕方ない」と考えてる女性がたくさんいて、そんなの男の僕でも地獄だと感じたから。
71
男だけど男性に襲われてから知ったけど、男性陣には女性が感じる密室の恐怖を伝えたい！職場の倉庫に男女で資料取りに行くとかもしあれば絶対扉は閉めて欲しくないし、初デートで完全個室は避けた方がいい。「襲う気もないのに警戒するとか失礼？」文句は密室で急に襲い掛かってくる男達に言ってくれ。
72
「同じ世界に住んでいても、見えている景色は違っている」という四コマ漫画を描きました。
73
男性に理解されにくいけど、恋人以外が「相手を性的に見てる」って本人に言うことはプラスの表現じゃない。例えるならハゲてる人を見てハゲてるなって思うのは自由だけど、本人に「ハゲてますね」って言うのは失礼なのと同じ。「おっぱい大きいね」も「脚エロいね」も思うのは自由。言ったらセクハラ。
74
近寄る男性を警戒したり、男と2人きりになるのを避けたりする女性に「男はみんな性犯罪者じゃないぞ！失礼だ！」って憤る男性がいる。たしかにみんなが性犯罪者ではないけど、性犯罪をする奴はいるわけで、そんなのは『俺は泥棒じゃないのになんで家に鍵かけるんだ！』って怒るくらいズレた主張だよ。
75
男として生きてきた僕はいままで女性の訴えに無関心だった。痴漢や強姦未遂は滅多になく、女はナメられるという言葉は被害妄想と考えていた。そして、いざ自分がその立場になって「理不尽な世界だ」と憤っても聞いてくれる人がいない事に絶望し、かつて自分がその中の1人だった事実を激しく後悔した。
フリーで活動しております、元セクシー女優で作家の「大島 薫」です。いまでもノンホルノンオペ。Youtubeは隔週水曜日で更新したい。漫画や絵も描いてます。著書「モテたいと思っている男ってなんであんなに気持ち悪いんだろう〜本当にうまい女性の褒め方〜」お仕事の依頼は ooshima.kaoru@gmail.com まで。