「ルパン三世カリオストロの城」が何故今テレビで放映してもコンスタントに数字が取れるほどに根強い人気があるのか、演出のレベルが高すぎるというのもあるけれど「どこも新しくない作品」というのも大きいと思う。カリ城が発表された時世間は大SFブームで「なんでこんなものが?」と見なされ爆死した
新しいものはすぐ古くなるけれど、古いものは古びにくい。クラシック音楽がいつまでも生き続けるのと同じ。
いちばん顕著な例が当時の流行ネタをなんの咀嚼もせずに持ってきたギャグネタのパロで、大ヒットした一発屋の芸のパロを入れてしまったらもう次の年には見苦しいものになってしまう。その年のうちに売り切る自信がある、というのならそれは戦略のひとつとして有効ではあるけれど
ハルヒが隆盛だったころのライトノベルの公募で「主人公の目がオッドアイの設定の応募作が山ほど来る。しかしオッドアイである必然性がある話はほとんどない」という評論があったのを思い出した。
調子に乗って異世界に火縄銃を導入したら即敵にコピーされて双方農民まで総動員する地獄の戦争に至ったまおゆうパターンが正しい知識チートの描写だと思う。
『世の中には賢い自分と馬鹿なモブしかいない』とかいう恐ろしいことを考えている人間が希によくいる、 twitter.com/nukosama/statu…
初代ゴジラが「原水爆の恐怖」、初代ウルトラマンが「宇宙開発時代の到来」、初代仮面ライダーが「社会不安」、初代機動戦士ガンダムが「風化しつつある戦争の記憶」と時代的なテーマをその背景に引っ提げているわけだから、やはりそういうもので基盤を支えられているものは不朽になってしまう。
「ツイッターの140文字制限で敬意なんか示してられるか、タメ口聞かれるのが嫌だったらツイッターなんてするんじゃねぇ」という意見に私は賛同致しかねまする。 敬意よりも先に悪意を省け。
宇宙世紀ガンダムシリーズのテーマのひとつ、離れていても互いを感じ合い理解し合う存在というニュータイプの意義に対して、少年が声を張り上げても愛するふたりに気持ちを届けられなかった普通の人間たちの悲劇が、「ポケットの中の戦争」が持つカウンターとしてのテーマだと思う。
「銀河英雄伝説 」は最後にラインハルトが宇宙を統一しても、莫逆の友を失った寂しさを埋められず、蜻蛉のように死んでいく悲しさと儚さがあるからこそ後世に残る傑作になったのであって、あそこでキルヒアイスが死ななかったらただの皇帝万歳なだけの、実にありきたりな話になっていたのだと思う。
赤報隊事件の犯人と向いている方向が違うだけじゃないの? 「如何なる暴力も許されない」とか言ってなかった? twitter.com/ISOKO_MOCHIZUK…
歴史的なニュースだと思うけれどこの静けさよ。 twitter.com/24newseveryday…
発行当時は「こんな小説の体裁にもなっていない文章のものが最近は書籍になっている」とか(そこまでいうか)までいわれた「ロードス島戦記」の文体が今では「こんな難しいの読めない」とかいわれたりする昨今、「重厚な文体」とはどのレベルのものをいうのか具体的に知りたい。
台湾有事でひとつ確実にいえることは、もしも開戦して日本が洞ヶ峠を決め込んだら、今度は本土でなにが起こったとしても今までの友好国は助けてくれないということだろう。
ハサウェイの最大の敗因は「暇……?」と初めてその価値観に触れたような反応をしてしまうこと、つまり庶民レベルでこういう考えがあるということにさえ、テロの実行の後に気づく「青さ」を克服できなかったということにあると思う。庶民にこういう気分があるとわかっているのならそれを逆手にとれた twitter.com/kyouji0716/sta…
その「うっかり暴力沙汰」で何人が傷つき、何人が命を失い、その数倍に当たる人間が家族を失ったのか。あさま山荘事件で殉職した警官たちにも親がいて、妻がいて、息子や娘がいたことを読んで震える。 彼等があんなところで命を落とす必要なんてなかった。それともうっかり殺されたわけなのか。 twitter.com/okisayaka/stat…
テレビアニメ「鉄腕アトム」等を制作した旧虫プロ。殺人的な仕事量にスタッフは連夜の徹夜を強いられ、中に加わって作業していた手塚治虫がついに限界を迎えて 「我々も労働組合を結成し待遇の改善を勝ち取ろう」と喚いて周りに「いいから仕事して下さい社長」となだめられる話がもう狂おしいほど好き
@xc9KQjoD5x9EsJD 手塚「仕事を減らせ! これ以上は無理だ! こちらにも考えがあるぞ!」 手塚「いいや減らさん! 黙って手を動かせ!」
「Ζガンダム」の序盤でシャアが変名した(シャアも変名だけどさ)クワトロがカミーユに「君はシャア・アズナブルという人を知っているかね?」と問うて「ザビ家に対抗して破れた馬鹿な人です」と答えられ「正確な評論だな」と涼しい顔をしていたが、内心は冷や汗だらだらだったに違いない。
①少年が ②父親(祖父)が作っていたロボットに乗り込み ③襲い来る敵と戦う という三つの条件は「マジンガーZ」「ガンダム」「エヴァンゲリオン」が共通して持っているんだけど、「少年像」「親」「ロボット」「敵」の要素にあるイメージが時代によっててんでバラバラなのが「アプローチ」の妙。
「主人公が最初から最強」という設定の物語はいくつもあるけれど、すごく強い敵をよりものすごく強い主人公が蹴散らしていくから本当のカタルシスが生まれている。弱い敵をちょっと強い主人公が蹴散らしていく話より面白いはずだ。 twitter.com/nekomiya_anz/s…
ヒロインが顔を赤くしてうつむき「あんたなんか……だいっきらい」 というお決まりのセリフ、どう考えても「I love you」以外の意味を持たないのだけれど、これが読み取れない層が無視できない規模で現れているらしい、というのは耳にしたことがある。
「鬼滅の刃」関連でもいわれていたけれど、「今はキャラは思っていることを余すことなく誤解のないようにセリフにしなければならない。脚本段階でそのように修正される。『行間を読む』という文化は死につつある」というのも一時期いわれていました。 twitter.com/yuno_sarashina…
「水星の魔女」の「やめなさい!」がBPO行きになるとかいう話が流れているけれど、「ザンボット3」の人間爆弾とか、「トリトン」の主人公が敵と思って倒し滅ぼした陣営の方が実は長年の歴史の中で迫害されてきた側だったとか、子供は世の残酷さや理不尽を虚構の中でも体験しなければならない。
ガンダムMS08小隊の 「さっき確か病院船を撃墜せよと仰いましたな。戦争とはいえ、ルールはある。私はそう思っております」 から続く 「ジャブローのオフィスは快適だよ」 「私はエアコンというものが苦手でしてな」 というやり取りの下に隠された問答がわからない、という人も多いということか。