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「右利き用につくられた世界で左利きが暮らす」ような「死ぬほど困りはしないけど、毎日続くと膨大なストレスが蓄積していく」という”映えない生きづらさ”って実はものすごくしんどくて、困りごとを説明しても「がんばれば適応できるでしょ」で片付けられ、自尊心を削り続けるしかないという地獄がある
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“グレーゾーン”は生きづらさを語っても金にならないんですよね、映画にならないから。
人々が共感したくなるような「ストーリー性」を持てない生きづらさには、見えない地獄があるんですよ。
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中学生で自殺とかする人に「いくらでも道はあったのに」と言う人は多いけど、家と学校が世界のすべてで、寄り道すら背徳感を感じるような"ちいさな世界観"の中で、世界の半分を占める学校での居場所が無くなったら生きてる意味もわからなくなるよ。
「世界は広いんだ」って知るのは大人になってから。
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銭湯行ってたんだけど、横にいた日焼けにツーブロックで体格のいい"社会性"って感じのお兄ちゃんたちが、
「アイツ、ボーッとしてどん臭えしやる気ない奴だと思ってたけど、アスペルガーなんだって。なんかいろいろあんだなーって思ったわ。」って言ってて、これでいい、これでいいんだって思ってた。
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嘘のような実話だけど、周りから「どこ見てんの?w」「はいまた自分の世界入った〜」と言われ続けていた高校時代、趣味のカメラで近所のお花を撮っていたら突然おっさんから「凄まじい集中力だ、俺にはできない、君は天才になる」と叫ばれて、訳わかんなかったけどそのおっさんの言葉だけが味方だった
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たしか1時間くらい同じお花を撮り続けていて、おっさんはほぼ最初から最後まで僕の姿を見ていたらしい。
正直恐怖もあったけど、なにより馬鹿にされるだけだった姿を「能力」と言ってもらえたことで初めて自己肯定という発想が生まれたし、その時からこの力を何かに使えないかと考えるようになった。
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僕はアレ「社会性から一時的に解放される最高の贅沢」だと思って観てたんだけど、
「人と食べた方がたのしいのに、変わった趣味を持つ人の考えを知れるエンタメ」みたいに話してた人がいて、そうかふつうは「社会性がデフォルト状態」なんだなと思った覚えがあります。 twitter.com/lolicoro/statu…
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「ひとりで過ごすのがデフォルトで、たまに人と会うと新鮮でたのしい」が僕の中の常識だったので、「みんなで過ごした方が楽しいから、1人であそぶ理由がわからない」という人たちが大多数だった当時のバイト先はカルチャーショックの嵐だった
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「ひとり焼肉」とか「ひとりカラオケ」みたいな言葉があるけど、僕はこれらに1人で行った回数の方が圧倒的に多くて、わざわざ"ひとり"と付けようとする社会の流れがあることに軽く恐怖を覚えているよ
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今って「わかりやすい幸せ」から「自分で幸せを定義する」へと移行する真っ只中の時代で、
「高身長・高収入・高学歴」「時計・車・マイホーム」という”正しい幸せ”が存在した時代を生き抜いた親たちは、子どもを想って「正解」を説いてくることもあるけれど、その時代はもう終わりつつあるんだよね。
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「失礼な人には失礼な対応をする」を心がけるとかなり生きやすくなるのでオススメです。
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“セルフコントロールができる人”というのは、「いつも冷静な人」ではなく「人の見ていないところで物に当たれる人」とかだったりする。
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「基本的に他人は信用しない」からこそ信頼の価値が生まれるのであって、誰でも信じる人は誰も信じていないのと同じようなものだと思っている
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「しあわせな人」を自分から憎みに行く時間はないけど、「なぜかすべての人に自分と同程度の環境が備わっていると思い込んでいて、自分の水準に達していない人を"努力が足りない"と説教しに来るしあわせな人」は完全に"敵"認識でいったほうがいいと思います。
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反出生主義、「自分が生まれてきたくなかったから」とか「これ以上自分のような人間を増やしてはいけない」みたいな"自分"を根拠として謳ってる人が一定数いる気がするんだけど、個人の生きづらさから「社会規模で子供を持たないべき」という主張に飛躍するのってたぶん"主義"ではないと思うんだよね。
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「すべてを見せてくれたように錯覚させてくる頭のいい人」というのはメチャクチャ多いので、「心開いてくれたから自分もちゃんとすべてを晒そう」みたいな安直な思考には至らない方がいいですよ、みんなその辺上手いので。
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「相手の見たくない部分を見ない」というのは決して”拒否”ではなく、むしろ距離感を適切に保つことで関係性を持続させようとする努力だと思うんですよ。「どんなところも愛する」というのは余程の覚悟がないとできなくて、一部をシャットアウトしつつも関係は続ける、という曖昧さはあって当然。
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「ずる休み」が必要になってくる時点でなにかしらの限界を迎えているので、なにもずるいことはないのだよ。
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「発達障害を甘えということにしないと気が狂ってしまう健常者」が滅茶苦茶いると思うので、救済されるべきはあちら側なのかもしれないとも思っている
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ほんとうに舌が肥えてる人って、たとえばマクドナルドを食って「なるほど、これは万人が受け入れる合理的な味だ。」とか、めちゃくちゃ高いのを食って「これはもう自己満足の領域だけど、私にはわかるぞ。素晴らしい。」みたいな、どんな料理にも意図や良さを見出せる人のことなんじゃないかと。
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マックとか牛丼を鼻で笑うようなのを舌が肥えてると思ってる人が多い気がするけど、ほんとうに価値がわかる人ってのはどんなところにも意味を見出せる人なんじゃないかなあと思う。どれだけの歴史や葛藤、選択の積み重ねでチェーン店の味が成り立っているのか、その想像力もないのが美食家なんて。
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