受け入れ企業の直接の指示がなくても、使い捨ての労働力を欲しがっている企業の需要に応えるために、監理団体や送り出し機関は忖度をして、妊娠が発覚した実習生を中絶させたり強制帰国させたりしている。
妊娠を告げた実習生が、監理団体から「中絶か帰国か」の2択を迫られた事件に取り組む中で改めて思うのは、 企業が技能実習生を受け入れる最大の「利点」は、安くて使い捨てできる固定的な労働力を確保できる点にあること。 その中で、妊娠・出産等する実習生は不都合な労働力ということになる。
直接実習生を脅迫したり、車に押し込み強制帰国をさせているのは監理団体や送り出し機関の人間だったりする。 でも、この状況を作り出している根本には、使い捨ての労働力を使って利益を得ようとする企業の存在があるし、そのサプライチェーンを辿っていくとSDGsを掲げているような大企業に辿り着く。
年末年始にさいたま市などが提供している無料宿泊施設は、こんなイメージです!安定した住まいが見つかるまで滞在できます。自分の部屋でゆっくり過ごしながら、次の計画を立てませんか? 12/28-31にかけて大宮駅近くでアウトリーチ活動してます。直接来れない人は、LINE@205hpimsまで連絡ください!
明日以降も引き続き大宮駅周辺で、年末年始に住まいに困っている人を対象にアウトリーチ活動を行います。 国籍・年齢・性別、関係ありません。 無料でホテル・ウイークリーマンションを利用したいという方、期間中は10:00-15:00にかけてボランティアスタッフが鐘塚公園で待ってます!
「ホテル滞在終了後は、生活保護でアパートを借り、ゆっくり休みながら仕事を探したい」 と答える本人に対し、市の職員はホテルの提供期間が終われば無抵に入ることになると言って、水際作戦をしようとしてきた。 2/3
年末活動2日目の昨日。 大宮公園で声かけした人がホテルを利用することになった。 所持金30円。食事は週一度の炊き出しのみ。過去に生活保護を受けたが無抵(プライバシーがなく、宿泊費は生活保護費の大半、携帯禁止など厳しいルールがある寮)に入れられ、そこから逃げて公園で過ごしていた。1/3
ボランティア7人で机を囲み、無抵に入れるなと詰めかけたことで阻止することができた。 行政の対応を変えさせるのは、こういった具体的な実践行動だ。 今日明日も、現場で可視化した行政対応の矛盾を発信していきます。 3/3
菓子工場で働いていた技能実習生が亡くなった。遺族から相談があり、昨夜駆けつけて話を聞いてみると、亡くなった本人は過酷な労働環境の下で精神的にも身体的にも辛くなり、転職を求めていたのに、会社や監理団体から断られ続け、失踪先で自殺をしたという。今日はその方の葬儀に参加した。
実習生が自由に転職できて権利行使できるような社会であったなら、彼は今でも普通に生きられていた。労働条件が悪く慢性的に人手不足の産業に実習生を縛り付ける技能実習制度と、それを利用して利益を上げる企業や監理団体。誰が人の命を奪っているかは明らかじゃないか。本当に許せない。(2/2)
同じ論理で、タイやインドネシアの実習生の市場も「熱い」らしい。 つまり、権利行使をしない(この場合主に転職をしない)労働力が都合が良いということ。人間をモノとして扱っている。 この制度は今すぐに廃止すべきだし、問題感心の強い同世代と一緒に廃止を求めていきたい。
ある監理団体の職員が、今はカンボジア人技能実習生に注目していると言っていた。なぜか聞いてみると、その回答が人権感覚クソ狂っていて衝撃だった。その人の話を要約すると、中国やベトナムの実習生は、権利行使をするようになっているから。一方、カンボジア人は権利行使をあまりしないからだと。→
日本に来る前に、企業による開発によって引き起こされる被害や気候変動に対し、声を上げて闘ってきた人もその中にはいる。彼ら彼女たちの日本での権利行使を阻んでいるものがあるとすれば、それは多大な借金や監理団体からの強い管理体制(声を上げれば強制帰国させられる)、入管権力などだ。
また、彼女彼らが母国に帰国すると、独裁政権が待ち構えている。技能実習制度はカンボジアにとって一大国家プロジェクトだ。技能実習制度の問題が人々に知れ渡り、日本行きを望む人が減ってしまうことを懸念して、日本国内の実習生の問題にカンボジア大使館が介入してくることはざらにある。
ちなみに、カンボジアなどの実習生が権利行使をしないというのは違う。カンボジアは人口の約6-7割が農業に従事しているが、大資本による開発や気候変動の影響で森林や土地が破壊され追い出されて、農業ができなくなっている人も多い。そういう人が、実習生として働く道を選んでいたりする。
日本にいる私たちにできることは、こういった抑圧構造を理解しながら、一緒に彼女彼らとその構造に立ち向かって声を上げることだと思う。そうじゃなければ、職場で身を体もボロボロにされ、社会からも排除されて、人の命が日々奪われているこの社会を止めることはできないと思う。
今日は自殺に追いやられた実習生の初七日でした。遺族と再び会って、企業と監理団体の責任を追及するために一緒に声を上げていきたいということを話しました。証拠の面で難しい状態ではありますが、引き続き遺族が闘える基盤を一緒に整えながら権利行使を支えていきます。1/5
一つの監理団体で、100人以上もの失踪者が出てるって、どう考えても異常事態。でも、それがざらなんだと思う。たまたま悪い監理団体や受け入れ企業に当たってしまったとかそういう問題ではさらさらなくて、制度そのものに問題がある。だからマジで、技能実習制度の廃止以外、議論の余地は一切ない。3/5
今回新たに判明したのは、同じ監理団体の下で失踪状態にある人が大勢出ているということ。その数は少なくとも100人に及ぶ。今日その1人と直接話す事ができた。三重の農家で働いていたその人は、セクハラ問題の改善や転職を監理団体に求めていたけれども相手にしてもらえず失踪を選んだという。2/5
「私たちは奴隷のように働かされている。権利行使なんて全くできない状態にある。」その失踪した実習生は言っていた。 誰より実習生自身が、自らの置かれている状況を一番痛い程認識している。その訴えの声を、一緒に制度の廃止を求める力に発展させることができたらすごいパワーになると思った。4/5
奴隷労働を許している今の社会を変える力を持った運動を一刻も早く作って、広げていきたい。そう改めて、強く思った。5/5 #ABOLISH技能実習制度 #私たちを使い捨てるな #誰も犠牲にしない社会は可能だ
おかしいのは、職場から離れて別の場所で働くという単なる転職行為を「失踪」「不法」行為だとする今の制度の枠組みじゃないのか。常に人手不足なほど劣悪な労働現場に実習生を縛り付けるこの枠組みじゃないのか。 #ABOLISH技能実習制度NOW #私たちの同僚を違法にするな
劣悪な労働環境から身を守るために職場から離れた実習生を「失踪」と呼ぶことにずっと違和感があった。また、「失踪」後に生活のため、借金返済のために別の場所で働く彼女彼らを「不法就労」とする社会に違和感があった。彼女彼らは転職という労働者として当たり前の権利を行使しているだけなのに。
岐阜のホテル清掃の仕事をしている実習生から相談が来た。最初に配属されたホテルの仕事がコロナでなくなり、仕事が移動になった。あまり説明もないまま向かわされたのがコロナ感染者が宿泊する施設の清掃だった。2週間程で本人はコロナに感染。コロナ感染の危険と隣り合わせの職場に
今回彼女たちは労組の繋がったが、それでも権利行使をする上でハードルが多くある。声を上げることで監理団体と軋轢が起きれば、寮から追い出される可能性もあることを彼女達は心配していた。実習生は、生活の基盤を監理団体に握られている。実習制度の仕組みが、声を上げる際の足枷になっている。