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昨日は「サステイナブル」を掲げる縫製工場で働くベトナム人技能実習生10人と一緒に、職場で起きている人権侵害を止めるため、会社に団体交渉の申し入れを行った。彼女たちはエアコンもなく狭い一軒家に11人で住まわされ、有給休暇もとることができず、賃金未払い、プライバシーの侵害(社長が勝手に
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そんな狂った労働環境で彼女たちが作っていたのは、1着3-5万円もする「エシカルな」ワンピースやTシャツ。「デザインから発送まで全て国内自社工場で実施」「持続可能な縫製業の形を創る」とうたう会社の下で従業員への権利侵害が起きているという恐ろしい構図。
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岐阜のホテル清掃の仕事をしている実習生から相談が来た。最初に配属されたホテルの仕事がコロナでなくなり、仕事が移動になった。あまり説明もないまま向かわされたのがコロナ感染者が宿泊する施設の清掃だった。2週間程で本人はコロナに感染。コロナ感染の危険と隣り合わせの職場に
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「送り出し機関から、25万円払わないと技能実習の更新手続きをしないと脅迫されている」と製造業で働く実習生から相談があった。見せてもらった契約書の中身も狂っていて、労働組合に加入したり、ストライキしたら50万の違約金、恋愛結婚一切禁止、スマホやパソコン使用も許可が必要など..
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まだまだ闘いは続くが「最後まで闘いたい」「自分たちには力があると感じた」と話す彼女たちの力強い姿はこれからの実習生の運動を大きく変えると思った。
事件の詳細や私たちの取り組みに関心があるという人は10/22に開催するイベントにぜひご参加ください。posse-event-221022.peatix.com
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実習生宛の郵便物の封を開ける)など、劣悪な環境の中で働いていた。また、会社から配られた「実習生ルール」という紙には、「エアコンなどの贄沢品をお願いする時、自分が何者であるか考えなさい。」と書かれており、実習生たちが改善を求め意見を言えば社長は高圧的な態度で威圧してきた。
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このような不当な状況を変えるため、当事者の実習生10人が集まり、ユニオンに加盟。昨日の申し入れで彼女たちは、不安な心境の中でも勇気をだして社長に直接抗議し、改善を要求した。まだ不十分ではあるが社長から謝罪や有給の取得など、要求の一部を申し入れの段階で勝ち取ることができた。
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実習生が自由に転職できて権利行使できるような社会であったなら、彼は今でも普通に生きられていた。労働条件が悪く慢性的に人手不足の産業に実習生を縛り付ける技能実習制度と、それを利用して利益を上げる企業や監理団体。誰が人の命を奪っているかは明らかじゃないか。本当に許せない。(2/2)
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妊娠を告げた実習生が、監理団体から「中絶か帰国か」の2択を迫られた事件に取り組む中で改めて思うのは、
企業が技能実習生を受け入れる最大の「利点」は、安くて使い捨てできる固定的な労働力を確保できる点にあること。
その中で、妊娠・出産等する実習生は不都合な労働力ということになる。
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命の危険を感じ転職を求めたが、監理団体から「今の仕事が嫌なら、下の職場に戻って無給で働くか、カンボジアに帰るしかない」と言われたという。ほんとめちゃくちゃだ。ここには実習生が他にも働いているが、多くが失踪していったという。
岐阜の労組を紹介し、これから団体交渉を行う予定だ。
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彼女たちの仕事はまさに、最前線でコロナの感染拡大を防ぐためのエッセンシャルな仕事だ。しかし、時給は最低賃金で、実習生なしには現場が動かないほど人手不足な状態だ。
そこに実習生は本人の意思に反して縛り付けられている。
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今回彼女たちは労組の繋がったが、それでも権利行使をする上でハードルが多くある。声を上げることで監理団体と軋轢が起きれば、寮から追い出される可能性もあることを彼女達は心配していた。実習生は、生活の基盤を監理団体に握られている。実習制度の仕組みが、声を上げる際の足枷になっている。
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劣悪な労働環境から身を守るために職場から離れた実習生を「失踪」と呼ぶことにずっと違和感があった。また、「失踪」後に生活のため、借金返済のために別の場所で働く彼女彼らを「不法就労」とする社会に違和感があった。彼女彼らは転職という労働者として当たり前の権利を行使しているだけなのに。
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更には、外出に関してもかなり厳しく管理(外出先の報告、夜の外出の制限など)がされている。そんな、撤退して声を上げる事を押さえつけられている彼女たちが工場で作っているのは、皆がよく知る大企業の製品の部品という構図も見えてきた。
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あまりフォーカスされてないが、人手不足が深刻な運送・物流業では、人員を補うために外国人労働者や女性パートが多く働いてる。相談を通じてにさらに実態を明らかにしていきたい。倉庫や運送現場で働いていて、労働問題などが起きている人はぜひ気軽に相談をしてほしい。4/4
npoposse.jp/roudousoudan
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私たちに身近な商品のサプライチェーンで奴隷労働が起きてます。プロジェクトでは、これから関連企業や機関の問題と責任を追求していく予定です。随時ボランティアも募集中。問題に一緒に取り組みたいという人、連絡待ってます👉forms.gle/zVZ9yaYbSuBVwU…
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相談者によると、他の同僚も賃金未払いやパワハラの被害にあっていたという。最近、物流倉庫での検品・仕分けの派遣バイトをよく目にする。ボタンを押せばすぐに商品が手に入る「便利な物流網」が広がる影で、多くの人が過重労働や権利侵害に苦しんでいるん実態があるのではないだろうかと思う。3/4
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送られてきた。賃金支払いとセクハラの責任を追及するため、相談者が働いていた(株)正道通運と「派遣先」の企業に対して団交交渉の申し入れを行ったところ、社長から連絡があり、「名誉毀損で労働組合を訴える」「弁護士はついている。たたかいましょうか。」などと脅迫に近い態度をとってきた。2/4
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直接実習生を脅迫したり、車に押し込み強制帰国をさせているのは監理団体や送り出し機関の人間だったりする。
でも、この状況を作り出している根本には、使い捨ての労働力を使って利益を得ようとする企業の存在があるし、そのサプライチェーンを辿っていくとSDGsを掲げているような大企業に辿り着く。
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受け入れ企業の直接の指示がなくても、使い捨ての労働力を欲しがっている企業の需要に応えるために、監理団体や送り出し機関は忖度をして、妊娠が発覚した実習生を中絶させたり強制帰国させたりしている。