数年前の話だけど、 これくらいの時期に、東京からこの田舎に旅行に来たという妊婦が破水感で来院した。 妊娠30週未満、しかも双胎妊娠だった。 診察したら明らかに破水。 緊急入院の上、その後緊急帝王切開になった。
「海外には行けなくても、国内ならマタ旅しても保険は効くし、いざとなったら現地の病院に受診できる」 って気楽に国内旅行する妊婦さんがいるけど、 その病院の周産期医療は、その地域の妊婦さんと赤ちゃんのものであって、本来は旅行者を受け入れる余裕はないところが多数じゃないかと思います。
白衣、スクラブ、院内シューズを入れて発送した荷物が医局に届いておらず 着任初日から、ヒールにひざ丈ワンピースその上にオシャレ白衣(先輩女医から借りた)の大門未知子スタイルをかましています😇
後輩のカイザー執刀の前立ち。 手つきがスムーズになってきて成長を感じたけど、 赤ちゃん出すときの掛け声が「やー!」なのはちょっと先輩気になっちゃうな。 日産婦でなんの影響うけてきたんだい? あと器械出しさん、合いの手で「パワー!」って言ったでしょ? お母さんめっちゃ笑ってましたよ。
こちらがマタ旅を禁止する権利はないし、やむを得ない事情で遠方に外出しなければいけない人もいると思いますが、 自分自身のリスクだけでなく、 現地の妊婦さんとその赤ちゃんにも迷惑をかける可能性があることを理解していただけると、田舎の産婦人科で働く私は嬉しいです。
何年も前だけど 母の職場の人が結婚したので、お祝いのメッセージを母が自宅で書いていた。 『結婚おめでとう。これから家族が2人から3人、そして4人とにぎやかになるといいですね!』的な内容だった。 明らかに、子供ができる(それも複数)前提のメッセージなので、さすがに違うのではと伝えた。
「健康のために毎日ヨガしてます」って言ってて これまで婦人科検診を一度も受けずに子宮頸がんが見つかる患者さん、 よくわからない高価なサプリメントは飲んでるのに 化学療法を拒否するステージ4の悪性腫瘍の患者さん、 色んな人がいるなぁ・・ 気持ちだけやけに疲れる外来だった・・
責任感が強いって美談じゃなくて 本当に教育現場に人が足りてない、教員の仕事量が多すぎるのよ。 「日中から具合が悪かったけど、仕事が終わらなくて受診ができなかった」って謝りながら夜中の9時に受診されたときは、なんも言えなかったわ・・
外来の隣ブースで後輩と研修医が救急搬送患者さんの対応してたのだけど、 後輩&研修医(アルコールで揉み手しながら登場) 「はい、こんにちはー!」 後輩「産婦人科の〇〇です!」 研修医「産婦人科ローテ中の〇〇です!」 後輩&研修医「「よろしくおねがいしまーす!!」」 …漫才か。
「なんとなく心配なので、コロナのワクチン接種やめました」 っていう妊婦さんチラチラいるな… ワクチンの副作用のリスクよりも、感染するリスクの方が高いし、 この田舎も感染者が増加して瀬戸際なんですよね… っていうのを外来で伝える難しさよ🙁
毎年お雛様を飾り、 3月3日にちらし寿司を作り そして翌日にはお雛様をしまってくれたおばあちゃんとお母さん、 ありがとう、娘はまだ独身ですよ😇
仕方がなく、入院中の妊婦さんに、近隣の(といっても車で1時間はかかる)総合病院に転院してもらった。 数週間も当院で入院していたのに、急遽遠方の病院に転院してもらうのは、とても申し訳なかった。本人、家族からも不満は言われ、ひたすら謝っていた思い出・・。
呼吸器内科の後輩がボロボロになっている。 コロナの入院が激増して、重症患者も増えて、それに加えて通常の外来、病棟管理もやっていればそりゃ限界になるよ…
当然、2人の赤ちゃんは早産児のためNICUに入院。 もともとギリギリのベッド数で回していた、田舎のNICUはこの入院で満床になってしまった。 数週間はNICUの保育器が空かない可能性がある以上、当院で入院している切迫早産や前期破水の妊婦さんが分娩になっても、赤ちゃんの入院ができない状況。
無計画な多産家庭ってあるのよ。 夫婦(もしくはパートナー)ともに安定した収入や居住環境がなくて、 行政、多職種がずっと介入してて、それでも育児能力がないと判断されていて前児たちが児童養護施設にいるような家庭。 これまで勤務してきたどの病院でも一度は遭遇してきた。
ギネ1年目の病院には、当直免除のママ女医がいた。 当時、若手ゆえの当直とオンコールラッシュで限界だった私は、当直をやらない先輩女医への不満を同期にグチった 「それはその勤務体制を作った上司が悪い。先輩への不満はいつか自分への呪いになる。」って言ってくれた同期には今も感謝してる。
「もし私がHPVワクチン打ってたら、この子に妹か弟がいたかもしれないんですよね。」 子宮頸がんの術後の患者さんのセリフは、今もたまに思い出す。 手術が無事に終わってよかったですね、とは言えなかった。 4月9日、今日は子宮の日です。 #子宮頸がんは予防できる
妊娠している人のコロナ陽性やら濃厚接触が爆発的に増えてしまい、 外来中もずーっと電話が鳴りっぱなし。 スタッフも陽性者や濃厚接触者、お子さんの保育園や学童の臨時休園で欠勤者続出。 もう、普通の外来が成立していません・・
実家がクリニック経営とか地元企業経営なんかで、 奨学金も一切使わず私立大学の医学部卒業して、 安月給の本丸勤務や大学院生でも、 実家名義のマンションに住みつつ、実家でバイトやら役員報酬もらって、お金の心配なく好きな研究している先生を、 隠れ貴族って呼んでます。
今更だけど梅毒増えてきてない?! 産婦人科医になってから一回も遭遇したことなかったけど、この1年で複数症例経験したよ?!
ヒートテックを全部断捨離した春の私、許さん😇
この仕事をしていると、いろんな人と出会う。 望んでも妊娠できない人から 「結婚して、周りから当たり前に、妊娠は?子供作らないの?と言われるのが辛い」とよく言われるけど それがうちの母のような人たちなんだろうな。
私が産婦人科のやりがいを1番感じるのは、 月経困難症でピルを処方した患者さんの劇的ビフォーアフターをみせてもらった時です。
母「別にいいでしょ。結婚するんだし、妊娠もするでしょ。何がだめなの?」 全く通じなかった。 この人は、結婚すればみんなが妊娠・出産を望んで、子供がいることが当たり前の人なのかと、衝撃だった。
ずいぶん前に他科の女医の働き方セミナーで、 当直&オンコール免除のママ女医が 「ママには趣味の時間が大事」と充実した自身の趣味について発表して、 当直&オンコールで趣味どころか人間らしい生活も危うい男性Dr&独身女医の反感をかって以降 その手のセミナーが中止になったと聞いて震えている。