窓際三等兵(@nekogal21)さんの人気ツイート(リツイート順)

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「ファミコンは目が悪くなるから」。僕と弟がゲームをねだるたび、母は困った顔をして、でも決して折れなかった。図鑑、世界名作全集、蟻の観察セット。サンタさんは毎年、僕のリクエストを無視して高島屋の包装に包まれた立派なプレゼントをくれた。嬉しくないのに、喜んだふりをするのが辛かった。
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坦々麺を研究するため、まずはコンビニのインスタント坦々麺を攻めてみたが普通に美味しい。これが248円(1.78ドル)で食べられる上に治安も世界最高レベルでインフラも整っているのに希望だけがない国、俺たちの限界ジャパン。
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本日は「小学校受験もインターも本来はアッパークラスのためのものなのに、公教育への不信感に背中を押された世帯年収2000万円前後のパワーカッポーがインターネッツで得た情報をもとに参入する様になったことで不幸な事例が生まれている」という話をして、また世界の解像度が一つクリアになった。
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SAPIXに一生懸命通って賢い大学を卒業して有名な企業に入って年収1000万円を超えると、子供をSAPIXに入れることができます。これを「SAPIXの再生産」といい、2000年代の日本人の憧れの生活スタイルでした。こうして、日本人はみずから滅びの道を歩んでいったのです。(パリは燃えているかが流れる)
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「僕の人生は母さんの物じゃないから。悪いけど、少し黙ってくれないかな」。良かれと思って贈ったアドバイスは、最悪な形で返ってきた。四谷大塚から桐蔭学園、そして東京大学。手塩にかけて育ててきた最愛の息子が暮らすと決めたのは私たち夫婦の住むあざみ野から遠く離れた街、茨城県の守谷だった。
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昨夜は「タワマンも流山ももう古い、時代は守谷です!茨城に住んで広々した家でフルリモートで働きながら週末はコストコで過ごすのが人類にプログラミングされた本当の幸せなのです!」と寿司屋で絶叫してたら、こなれた感じの姉ちゃんを連れた男が嫌そうな顔でこちらを見つめていた。ごめんなさい。
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SAPIXの正月特訓に通っている子供達は箱根駅伝を見られないため日東駒専やMARCHの存在を知らないまま大学受験に臨むことになり、「東大や医学部でなければ負け組、最低でも早慶」という歪んだ価値観を植え付けられてしまうことはあまりにも有名。
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「私達、もう無理だと思うんだよね」彼女はそう言うと、視線を窓の外に向けた。何が無理なのか説明はなかったけど、湿ったスタバの紙ストローを弄ぶ彼女の指先のネイルにはラメが散りばめられていて、淡い光が転がっていた。綺麗に整えられた爪先を見て、鈍い僕はもう終わりなんだとようやく悟った。
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「岸田インフレだ!」 →物価上昇率日本2.5%、米国8.6% 「岸田ショックだ!」 →日経平均年初来-3.4%、ダウ-13.6% メロスには政治がわからぬ。メロスは世田谷区民である。朝日新聞を読み、年金を貰って暮らして来た。けれども野党の唱える日本政府への言いがかりに対しては、人一倍に敏感であった。
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「本日入った白トリュフです。5000円になりますが、いかがでしょうか?」ウェーターの丁寧な言葉の向こうには値踏みするような彼女の視線。動揺を隠しきれず、「ぁあ、お、お願いします」とキョドってしまった。季節外れの白トリュフ、法外な値段、食べログ3.22。虚構で固められた、僕の人生のようだ。
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「あのタワマンが完成する頃には私は死ぬのかな」 聖路加病院の病室の窓から、柔らかい夕陽が差し込む。痩せた結衣ちゃんの肌は透き通るような白さで、残酷なほど綺麗で、僕はかける言葉を何も持ってなかった。窓の外では、工事中のパークタワー勝どきでクレーンが静かに動いていた。#タワマン文学大賞
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2000万円使って応援したアイドルが結婚してもグッズを破壊すれば正気を取り戻せるというニュースに触れた母親が、さっきから「あの子にかけた教育費も2000万円…そうか、なかったことにすれば良いのか…」と呟きながら包丁を研いでいました。子供部屋に逃げましたが助けてください(都内在住42歳男性)
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「学校サボって、東京までW杯のパブリックビューイング観に行かない?」N502iに届いた、ケンジからのメール。テレビでは連日のように稲本のゴールシーンが流れていて、日本代表のグループリーグ突破で浮かれたブラウン管の向こう側の空気は、僕の住んでいた北関東の田舎町にも確かに伝播していた。
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「木更津って初めて来たけど、良いところだね」「でしょ、皆も東京で消耗してないで引っ越してきなよ!」。バーベキューコンロを囲み盛り上がる大学時代の友人たち。芝生では打ち解けた子どもたちが走り回っている。18歳で捨てた故郷が手放しで称賛されている中、僕は一人、黙って下を向いていた。
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日本への投資を呼びかける岸田首相(5日、英シティ)
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昨日教えてもらったグラフが面白かったのでシェア。SAPIXじゃなくて早稲アカだけど。先の見えぬ時代、我が子だけでも良い教育を受けさせたいという親心が教育重課金に走らせ、少子化が加速するという負のスパイラルがビンビンしてますね。塾産業栄えて国滅ぶ、実に我らが東アジアらしい結末ですな。
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小室圭先生におかれましては、弁護士の最初の仕事としてアメリカの法廷で手当たり次第名誉毀損で誹謗中傷しまくってたメディアやインフルエンサーを訴えまくって欲しい。
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「4月から毎日電車で通うんだぞ」と誇らしげなお父さん、「普通部に合格して本当に良かった」と嬉しそうなお母さん。日吉駅の銀玉前で盛り上がる家族の姿が、8年前の自分と重なる。慶應に入れば薔薇色の未来が待ってると信じていた。そして今。かつての2月の勝者を待ち受けるのは、留年という現実だ。
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史上最悪の上場ゴールとまで呼ばれたIPOで株価80%ぶっ飛ばして日本の新興マーケットへの評判を地の底に落とした企業の創業者が日本人の金融リテラシーについてドヤ顔で物申すの、天才の所業でしょ。このくらい面の皮厚くないと経営者ってできないんだよな。
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「東大卒が使えない」というのは全体的には希少なエピソードをあたかも普遍的であるかのように描くことで駒場に縁がなかった我々無能な私文卒が溜飲を下げるという、「自分より恵まれた人間が不幸であって欲しい」という欲望に即したタワマン文学の元祖。我々のために最適化されたスカッとジャパン。
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カブトムシが死んだ。小さなプラスチックケースの中で、何かを抱えるような格好で。オガクズ、木の枝、昆虫ゼリー。カブ太郎と名付けられた彼にとって、これが世界の全てだった。狭い透明な箱の中、外の世界を知らぬまま朽ちていく命。専業主婦として、マンションの一室で歳を重ねている私のようだ。
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「なんか知らんけど割と早い時間に子供が寝た…今からダッシュで映画館行けばレイトショーでシン・ウルトラマン観れるんじゃね?」と電車に飛び乗って鑑賞を終えるも、エンドロールを最後まで見て余韻に浸っている間に終電を逃してタクシーで帰る羽目になる。後先考えない、私の好きな言葉です。
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クールビズやカジュアル化や少子高齢化でスーツが売れない中、起死回生を狙い五輪のスポンサーになったら元電通マンから金をせびられ、言われるがままにコンサル料を4500万円払ったら東京地検特捜部にガサ入れ食らったアオキ経営陣の気持ちを述べよ。(22年慶応中等部国語) yomiuri.co.jp/national/20220…
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銀行員の父が毎晩遅くまで働く中、短大卒で専業主婦の母は気負っていた。お菓子は手作りで、床にはチリ一つなく、洗濯物はいつも綺麗に畳まれていた。彼女の信じる理想の子育てとはつまり公文とスイミングとピアノのローテーションであり、ゲームボーイみたいな退廃的な娯楽が入り込む余地はなかった。