先日カプコン時代に僕を採用してくださった先輩と呑んでいて思い出した、 「思い込むな」 の話しを共有しましょう。 ピアノのトラックで音が12個重なっていたら、 あるいは生っぽいドラムで音が8音ほど同時発音していたら……、 皆さんはどう思いますか?w 分かる人ほどNGと言っちゃうかもw 続
サウンドの人間が集まるとよく話題になる事があります。 「人足りんよねー」問題! 実は、目指す方が多いはずのゲーム業界のサウンドで、 人足りない事件は深刻です。 ちょっと掘り下げて書いてみましょう。 続
ずっと気になっている事があります。 僕のTwitterには結構な頻度で、 「ゲームの作曲家になりたいんだ!作品を見てくれ!」と海外の方からメッセージが来ます。 僕より有名な方にはもっとメッセージ飛んでるはず。 何ならセクション違っても構わず飛んで来るしw 何が気になってるかって? 続
何だかすっごく楽しそうにプレイしてくださってて嬉しい。 ていうかセリフ読みめっちゃ上手くてびっくりです。 いや、ほんとに。 twitter.com/kiyo_saiore/st…
でも先輩は「何でそれがダメなの?」 と、当時の僕に言いました。 続けて、 「連弾かもよ?ドラムも二人で叩いてるかも」 「そもそもPCで制作してるのに人間の演奏能力を超えたらダメと誰が決めた?」 「「決められてないものをダメ」と思い込むな」 と。 続
作ってた当時21~22歳だったかな。 発売時点で22歳、間もなく23歳って頃。 確かもうViewtiful Joeの制作に着手してたはず。 精神的に苦しい毎日を救ってくれたのは、 「曲が良い」と一言だけ書かれたユーザーアンケート。 あれを書いてくれた人、特にありがとうございます。 お陰で今も生きてますw twitter.com/famitsu/status…
因みに逆転裁判1は曲の制御を全てスクリプトで組んでいて、 シナリオを見ながら「ここにこんな曲が要るな」「鳴らし方はこう、止めるのはここ」みたいな感じで作曲と実装と制御を1人で行ってました。 なのでサウンドリストはありません。 今だと有り得ない作り方ですねw
それを聞いた時の僕の衝撃! 羽根に掛けられていた鎖が切られた瞬間。 目が醒めるとはあれを言うのです。 結局、聴いた感じで良い感じならそれが正解、と。 創作に「こうでなければいけない」は、無いのです。 続
就活でコンポーザー志望の学生さんに、 ポートフォリオの並べ方を助言したく思います。 結構大事と思うので、ちょっと長いですけど是非目を通してみてください。 もしかしたら「酷いや……」ってなるかもですが、 でもこれが現実なので参考にしてくれると幸いです。 続
先生に「人間の演奏じゃない」と酷評されたんです、と言うと、 PCは人間ちゃうしwと笑いながら、 先の話をしてくれました。 「思い込むな」 今でも僕にとって大事な羽根の一つです。 皆さんも物を作るときは常識を無視してみましょう。 そこから見える何かがあるかも。 終
ここ2年ほど学生さん達の作品を拝見(拝聴)して感じる事があります。 ……こういう言い方は良くないかも知れませんが、 あえて単刀直入に言いましょう。 出来る子とそうでない子の差が、 すっごく大きくなってる。 差自体は勿論昔からありました。 それ自体は変わりません。… twitter.com/i/web/status/1…
まず足りない職種を書かないとフェアじゃないかな? 作曲ではありません。 SE(効果音)と、それ以上にサウンドプログラマ(組み込み、実装、サウンドシステムの構築)です。 特に後者。 アーティストよりエンジニアに近い職種ではありますが、 れっきとしたサウンド職です。 続
今ゲーム制作って分業が普通です。 1セクション丸々1人で担当ってレアケースになってるはず。 1セクション1人って強烈なプレッシャーと負荷が掛かりますから、かなり精神に来ますし作業量もヤバい。 ですので、分業は本来人が潰れない為の良い措置のはずでした。 でも弊害もあります。 続
どういう事か。 人間の指の本数を超えるピアノの音の重なり方、 腕と足の本数を超える音数ですが、 打ち込みなら出来てしまう、という事です。 分かってる人ほど「おかしいよ!」と言ってしまうでしょうし、 学校の先生もダメと言うかもですねw 続
I was surprised. Someone noticed that it was in the ROM?w Yes, this is an unused piece of music I wrote for Ace Attorney. I composed it with the intention of using it for either the victory or the epilogue of each chapter. t.co/JdzkoVzGoB
この件、みんな知っておくべき問題のように感じるのでRT。 まず基本的に著作者がメール等で「おっけー」と言ってもダメです。 権利者と正式に著作物利用許諾契約書なんかを交わしていないと使用許諾と認められません。 理由は続きに。 因みにkadokawaさんはここから申請。 license.kadokawa.co.jp/guideline/twitter.com/are_hieda/stat…
僕らは割と理屈で色々考えがちですし、 ~しちゃいけない。という考えに縛られがちです。 でも、禁じ手に踏み込んでも、 良ければ良い。 良い感じなら正義なんですw (気持ち悪い感じになるならダメですよ!w) 続
各社さんの逆転裁判コラボ、いろんな方が僕の曲をアレンジしてくださってるのを聴くのも嬉しいし楽しみではあるんだけど、 たまには本人にセルフアレンジの依頼してくれても良いんじゃよ?w 特に証言中の曲となるほど君のテーマは続きがあるんです……実は。 色々な理由でカットしただけで。
対してサウンドプログラマさんは必須ポジションなのに、 (サウンドシステム考えて実装する人居ないと、素材があってもゲーム作れませんw) 需要に対して供給が少ない。 理由は恐らく複数ありますが、 「学校が教えてない」 「だから学生さん達に認知されてない」 続
21年前の今日ですって。 遥か遠くに感じるようで、昨日のようにも感じるよ。 作品を愛してくださってありがとうございます! 逆転裁判シリーズをこれからもよろしくお願い致します! あと、りなままさん。記事ありがとー( ´ ▽ ` ) game.watch.impress.co.jp/docs/kikaku/14…
余談ですが、 逆転裁判1で明確にチーム全員のOKが出た曲はトノサマンだけ! という事実を挙げておきましょうw でもきっと皆様、好きだと言ってくださる曲は他にもあるはず。 (……ある……よね!?……よね?w) 物作りってそんなもんなのです。 プロの作り手も完璧なジャッジなんか出来ませんw
というわけで、 あまり知られてないけど、 ライバルが少なく入り易いセクションなのに人が来ないんだよ。 というお話でした。 ゲーム業界の一員になりたい! という方には間違い無く狙い目のはず。 ゲーム業界への就職をお考えの方は、 是非とも視野に入れてみてくださいね。 続
答えは簡単。 みんな作曲で応募しちゃうからですね!w 作曲は実は募集の中で最も狭き門です。 何なら全セクションで1番狭いんじゃない?くらい。 さほど人数を必要としない上に腕の立つ人が既に山ほどいるので、 外注になる率No.1のセクションだったりしますし。 なのに目指す人が多いのです。 続
あと「裏方すぎて目立たない(ので嫌がる)」辺りですね。 概ねこの三つの理由でなり手が少ない職種です。 上場企業でも未だに募集掛けてるのでは? 開発会社でも作曲やSEはいらないけど、 サウンドプログラマは抱えたいってとこも山ほどあります。 続
もう二末ですね! これからゲーム業界目指す学生さんが進路確定した頃かな? 今日は厳しい、いやーな話しを書きますよう。 でも後で「こんなはずじゃなかった」と後悔しない様に 覚悟を持って欲しいのです。 続