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心が繊細な機能不全家庭育ちは見た目では分かりにくい。笑顔で優しかったり、社交的だったり、頼りになったり。一見すると幸せな家庭に育ったようで悩みなんて無縁に見えることも多い。でもそれこそが過去の痛みで学んだ自分を守る鎧。必要とされたい想いが無意識に"相手の求める自分像"を作るのです。
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幼い頃から大人に否定され続けると"他人と頭の中で戦う"ようになる。相手がこう言ったら自分はこう返して、○○したらこう対処して…という風に、頭の中でひたすらシミュレーションする。人生は楽しみではなく、日々戦いが続くものだと感じてしまう。心を守るために必要だった"思考のクセ"なのです。
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何を伝えても話し合いにならず、否定され、「言っていることが分からない」と切り捨てられると、自分の意見が言えなくなる。傷つくくらいなら言わない方がマシと考える。「いっそのこと何も感じない方が楽だ」と感情さえ抑え込んでしまうこともある。この積み重ねが"自分が分からない"に繋がるのです。
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誰かの機嫌が悪い時、「自分自身の原因」を真っ先に探してしまう人がいる。ピリピリした家庭環境で育ったり、家族間で板挟みになることが多い程この傾向は強い。言い方が悪かったかも、気に障ることをしたかも、タイミングが悪かった…と自分の非を探す。実際は、あなたに原因がないことも多いのです。
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幼い頃から気を遣ってきた人ほど、人がいるだけで緊張しやすい。周囲の空気を読むセンサーが勝手に作動し、警戒から緊張状態になり全身に力が入る。それが家に帰ると一気に解放され、ドッと疲れが出る。"なぜこんなに疲れるのか"と落ち込むくらい心身に負荷がかかる環境だったと思って良いのです。
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自分軸が弱い人の特徴として"子どもの頃に反抗期がなかった"がある。「反抗期がない=親の育て方がよかった」と思われがちですが、実は過干渉で自由がなかったり、親の価値観にあわせようと必死だった場合がほとんど。"反抗できる環境ではなかった"ために無意識に意見を言えなくなることもあるのです。
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ピリピリした家庭環境で育った人は"他人の不機嫌"に過剰に反応しやすい。過去の影響で「不機嫌は自分のせい」と無意識に考えてしまうから。無表情や沈黙、いつもと違う雰囲気を感じては、心を痛めたり振り回されたりする。自分の問題と相手の問題を分ける意識が大切。相手の機嫌にまで悩まないでほしい
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親の機嫌をうかがって育つと「他人の機嫌の悪さ」や「重い空気」に動揺しやすくなる。"自分がなんとかしなきゃ"という思いから、不安定だったり攻撃的な人の機嫌とりを自ら繰り返してしまう。「人の機嫌を直す役目は自分」という思考は心を削り続けます。まずは自分を1番大事にしていいのです。
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幼児期から絶えず緊張して育った人は感情表現が苦手になる。家で意見を伝えることが許されなかったから、自分の"本心を抑える"能力が突出して高くなる。「心地が悪い」と感じても、理由をうまく説明できず、考えるのがつらくなって現実逃避に向かいやすい。幼い頃の"親子の会話"は心の安定に影響します
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"甘えたい"感情は誰でもある。理想的な家庭で育てば、幼少期から時間をかけて十分甘えさせてもらえる。だからこの願望は満たされて成長するにつれ落ち着く。でも機能不全の家庭では満たされないまま大人になる。だから心許せる人に依存したり期待しすぎて傷つきやすくなる。孤独と戦ってきた証なのです
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どれだけ強く望んでも幼少期に戻って親から愛情を貰いなおすことは難しい。だからあなた自身が"心の中の小さな自分"に与えてほしい。「今までずっと頑張ってきたね」と認めてあげたり、行きたい場所に素直に行ってみる。本当は親にして欲しかった愛情を自分に注ぐ。過去から続く痛みを癒す習慣です。
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幼い頃から大人に否定され続けると"他人と頭の中で戦う"ようになる。相手がこう言ったら自分はこう返して、○○したらこう対処して…という風に、頭の中でひたすらシミュレーションする。人生は楽しみではなく、日々戦いが続くものだと感じてしまう。心を守るために必要だった"思考のクセ"なのです。
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機能不全の家庭で育つと「疲れたら休む」ができない。心が疲弊して帰っても家が"安全基地"にならないから。子どもの頃から常に気を張って親の機嫌を損ねないように備えないといけなかった。休み方がわからずに体調を崩してからようやく強制的に休まるのは、"心から緊張が解ける感覚"が分からないから。
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両親の仲が悪く家庭内がいつもピリピリしていると子どもは繊細になる。"どう振る舞えば平和におさまるか"を常に考えるから。自分の態度が争いの引き金にならないか不安になり、自分の発言で機嫌が悪くなることに恐怖を感じる。これが対人関係の生きづらさにつながる。自己犠牲し続けなくていいのです。
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機能不全の家庭で育つと自分を過小評価しやすい。何かを達成しても「これくらい出来て当然」と自分を抑える。出来ないことがあると「皆は出来るのに…」と自分を責める。評価されても「上には上がいる」とさらに追い込む。"認める""休む"に抵抗がでるのは、誰にも頼れない中で独り努力してきた証です。
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両親の仲が悪く家庭内がいつもピリピリしていると子どもは繊細になる。"どう振る舞えば平和におさまるか"を常に考えるから。自分の態度が争いの引き金にならないか不安になり、自分の発言で機嫌が悪くなることに恐怖を感じる。これが対人関係の生きづらさにつながる。自己犠牲し続けなくていいのです。
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家庭環境で苦しんだ人は"他者との距離感"に悩みやすい。期待して傷ついた過去が影響して自分からは近づけない。でも一度心を許すと一気に近づく。本当は誰かに受け入れてほしかった思いが溢れ、相手が戸惑うくらい自分を曝け出すこともある。単なる人見知りとは違う。失う不安とずっと戦ってきたから。
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否定されることが多い子どもは「何をしたら怒られないか」「どこまでは許されるのか」を必死に探すようになる。このクセは大人になっても残る。自分が何をしたいのかより相手の求める正解を探す。抑えてきたものがあまりに多いと"自分がしたい事"も分からなくなる。気持ちを書き出す習慣を大切にしてね
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幼少期から家庭内のストレスを受け続けた人は、緊張疲れしやすい。脳の"扁桃体"という恐怖に反応する部位が敏感になるから。慢性化したストレスホルモンの影響で「つねに不安を抱く」「相手の言葉に敵意を感じる」「突然怒りが湧く」ことも多い。瞑想や散歩など脳を落ち着かせる時間を大事にしてほしい
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家庭内で気を遣い続けて育った人は、相手の"沈黙"につよい不安を感じる。不機嫌のサインを察する力が突出して高くなるから。「話題をつくらなきゃ」と焦りを抱き、「気に障ることを言ったかも」と落ち度を探す。私と居ても面白くないと自己嫌悪になることもある。優しさは自分に向ける意識も大切です。
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親に否定されて育った人は白黒思考になりやすい。グレーゾーンを許すことができないから、「完璧」以外をすべて失敗とみなしたり、相手が自分の敵か味方かをはっきり区別する傾向がある。そこには「完璧にしない限り親に否定され続けた」といった、子どもの頃の苦しかった記憶が強く影響している。
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誰かの役に立たなければ自分に価値がないと感じてしまう人。原因は、幼い頃に「条件付きの愛情しかもらえなかった」からです。生きるために"相手に尽くすこと"が必須だったから、素直に愛されることや温かい言葉に戸惑いを感じてしまう。他者への優しさと同時に自分を肯定する意識も大事にしてほしい。
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悩みを打ち明けたとき。「考えすぎ」「気にしすぎ」と言われ、傷つく人が増えている。好きで我慢したのでなく、その環境で生きる為に我慢するしかなかった。考えすぎではなく、突然の攻撃で傷つかないよう心を守ってきた。警戒しないといけないことが幼少期に多すぎた。実は性格のせいではないのです。
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家庭問題を乗り越える第一歩は「自分を大切にしてくれない人と距離をとる」決断をすることです。"いつか分かり合える"という願いを何十年も抱き、"優しかった一面"を思い出しては心が揺らぎ、"私が変わらなきゃいけない"と自分を責め続ける。こうした「執着」を手放すことで心は一気に楽になります。
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実は"人付き合いが苦手な人"の中には、全く知らない人やすごく親しい人は大丈夫な場合があります。ただ、仕事の同僚や親戚の子どもなど「知り合いの関係」が苦手で、距離感が分からなかったり、目を見て話せなかったり、モヤモヤを感じるのです。だから理解されずに生きづらさを感じてしまうのです。