301
ストレス耐性の低い人は、首や背筋がガチガチに固かったり頭痛もちの人が多い。それは常に何かを警戒していて心と体が緊張状態だから。子どもの頃からずっとこの状態で「これが当たり前」と感じている人も多い。でも本当はもっと軽いのです。"たった5分のストレッチ習慣"は心を整えるカギになる。
302
酷い言葉や暴力を受けた人だけが心に傷をつくるのではない。ピリピリした雰囲気、舌打ちやため息、大きな音を立てて扉を閉める。こうした非言語の圧力が幼少期から繰り返されると大人になっても過敏に反応する。「もっと辛い人がいる」「これくらいで」と耐え続けないでほしい。環境が心を守るのです。
303
家庭問題を乗り越える第一歩は「自分を大切にしてくれない人と距離をとる」決断をすることです。"いつか分かり合える"という願いを何十年も抱き、"優しかった一面"を思い出しては心が揺らぎ、"私が変わらなきゃいけない"と自分を責め続ける。こうした「執着」を手放すことで心は一気に楽になります。
304
機能不全の家庭で育つと「疲れたら休む」ができない。心が疲弊して帰っても家が"安全基地"にならないから。子どもの頃から常に気を張って親の機嫌を損ねないように備えないといけなかった。休み方がわからずに体調を崩してからようやく強制的に休まるのは、"心から緊張が解ける感覚"が分からないから。
305
幼い頃から親に否定され続けた人は白黒思考になる。「完璧にしない限り自分の価値を認めてもらえない」という、辛かった記憶が強く影響しているから。人より優れないと"すべて失敗"と感じたり、相手が自分の敵か味方かをはっきり区別するようになる。"できない自分も受け入れる勇気"は心を楽にします。
306
親に見守ってもらえる子どもは"安心感"に満たされるが、親に見張られると"緊張感"に悩まされる。愛情を受けてから自立すると自尊心が強くなるが、愛情を受けるために無理に自立した場合は自分が分からなくなる。"親子間での認識のギャップ"は生きづらさにつながる。幼少期の会話を大切にしてほしい。
307
家庭内で気を遣い続けて育った人は、相手の"沈黙"につよい不安を感じる。不機嫌のサインを察する力が突出して高いから。「場を和ませなきゃ」と焦りを抱き、「気に障ることを言ったかも」と落ち度を探す。私と居ても面白くないかもと自己嫌悪になることもある。優しさは自分に向ける意識も大事です。
308
実は"人付き合いが苦手な人"の中には、全く知らない人やすごく親しい人は大丈夫な場合があります。ただ親戚の子どもや仕事の同僚など「知り合いの関係」が苦手で、話題づくりに困ったり、距離感が分からなかったり、モヤモヤを感じるのです。だから理解されずに生きづらさを感じてしまうのです。
309
子どもの頃から否定され続けた人は、会話に「拒絶感」を抱きやすい。心を守るため"言葉の裏"を考えるのが習慣になっているから。「何でそう思った?」という質問が"問い詰め"に聞こえたり「こっちの方がいい」という助言を"強要"に感じる。脳の過緊張からくる弊害の一つ。性格が悪い訳ではないのです。
310
つねに不安を感じてしまう原因の一つに「幼い頃から安心できる環境がなかった」がある。いつ不機嫌になるか分からない親に緊張し続け、話をしても周囲に理解してもらえず、解決したくても方法が分からない。こうした経験が「誰にも頼れない」という思考をつくる。独りで全てを抱えないことが大切です。
311
「なんとなく苦手」という違和感は大切にしてほしい。こうした直感は"過去に脳が経験した痛み"が反映されているから。だけど過干渉で育った人は、自分を利用する人でさえ「悪い人ではない」と目を瞑り「気のせいだ」と本音を抑えてしまう。違和感を見てみぬふりしてつき合うと後悔することも多いのです
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家庭環境で苦しんだ人は"他者との距離感"に悩みやすい。期待して傷ついた過去が影響して自分からは近づけない。でも一度心を許すと一気に近づく。本当は誰かに受け入れてほしかった思いが溢れ、相手が戸惑うくらい自分を曝け出すこともある。失う不安と戦ってきた証。小さな自己開示は心を楽にします。
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否定されることが多い子供は「何をしたら怒られないか」「どこまでは許されるのか」を必死に探すようになる。このクセは大人になっても残る。自分が何をしたいのかより相手の求める正解を探す。抑えてきたものがあまりに多いと"自分がしたい事"も分からなくなる。自分で選択と決断する習慣が大事です。
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子どもの頃に甘えられず、他人を信じられないまま大人になると大事な人との関係を自ら壊しやすくなる。大切だからこそ失う怖さも膨らんでしまうから。愛情を試す、自暴自棄になるなど"試し行動"をとったり、「人間関係をリセットする」こともある。不安や孤独感と戦い続けた自分を認めることが大切です
315
家庭環境のストレスが強い人は食生活を見直してほしい。特に葉酸、鉄、ビタミンDが不足すると慢性的な気分障害につながりやすい。この栄養素は脳内幸福物質のセロトニンやドーパミンの合成に必要で、きのこや大豆類で補えます。ビタミンDの生成には日光を浴びることも必須。健全な心身は食事からです。
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幼い頃から自分の感情を抑え続けてきた人は"アレキシサイミア"に気をつけてほしい。これは喜怒哀楽を感じたり、具体的にどう辛いのかを伝えるのが苦手な状態のことで①ストレス発散できず胃痛や頭痛が出たり②他者に理解されず孤独を抱えやすい。普段から感情を表現して書き出す習慣は心を守ります。
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自分軸が弱くなる原因の一つに"子どもの頃に反抗期がなかった"がある。「反抗期がない=育ちがよかった」と思われがちですが、実は大人の価値観にあわせようと必死だったり、過干渉で自由がなかった場合がほとんど。"反抗したり自分を出せる環境ではなかった"ために意見が言えなくなることもあるのです
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家庭内のストレスを受け続けた人。"副腎疲労"に注意してほしい。副腎はストレスホルモン分泌を調整していて、これが乱れると「寝ても疲労感が抜けない」「音に過敏」「不安で落ち着かない」ようになる。改善には有酸素運動と良質なタンパク質や亜鉛の摂取が重要。青魚は一度に摂れるのでおすすめです。
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親に否定され続けた人は自分を過小評価する。"人より優れないと価値がない"と学んだから。何かを達成しても「上には上がいる」「これくらい当然」と喜びを抑え、出来ないことがあると「皆は出来るのに」と自分を責める。幼い頃から認めてもらうため独り努力してきた証。過程を評価する意識も大切です。
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"猫背"と"歯の食いしばり"を意識して治してほしい。首や背中周りの神経を圧迫してストレス耐性や睡眠の質が低下します。特に子どもの頃から"過緊張"で無意識に力が入ってると、脳への血流や基礎代謝に影響するので自律神経失調症にもつながりやすい。日頃から背中と腰周りの筋肉を鍛えることが大事です
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孤独を感じやすい原因の一つに「子どもの頃に頼れる環境がなかった」がある。助けてほしい時に支えてもらえず、話を聴いてほしいのに愚痴を聞かされ、1人になりたい時に限って過干渉を受ける。こうした経験が「誰も自分に興味がない」という思い込みをつくる。"自分の弱みを出す勇気"は心を楽にします
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親に否定され続け愛着形成がうまくいかないと、対人関係が苦手になる。意思決定と運動機能に関与する脳の"線条体"の機能が低下するから。「褒められても嬉しく感じない」「人前で手が震える」「自分で何かを決断できない」につながる。行動の開始時に活性化するので趣味や運動に熱中する習慣が大切です
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両親の仲が悪い環境で育った人は「頼る」ができない。幼少期から中立して支える立場になった影響で"ワガママと甘えるの違い"を学べなかったから。「他者に負担をかけること」に強い抵抗を感じて独りで抱える。まずは"家庭内のバランスを守るため努力し続けた自分"を認めること。心を開く第一歩です。
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幼少期から家庭内のストレスを受け続けた人は、緊張疲れしやすい。脳の"扁桃体"という恐怖に反応する部位が敏感になるから。慢性化したストレスホルモンの影響で「つねに不安を抱く」「相手の言葉に敵意を感じる」「突然怒りが湧く」ことも多い。瞑想や散歩など脳を落ち着かせる時間を大事にしてほしい
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気を遣いすぎて悩んでしまう人。原因は、他人軸を生きることで心を守る必要があったからです。「強圧的な言葉を浴び続けた」「親の感情変化が激しかった」「過干渉な環境で育った」。こうした背景があると大人になっても相手の機嫌を伺うようになる。"自分はどうしたい?"を問う癖を大切にしてほしい。