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機能不全家族育ちの人が、大人になって自我をとり戻してきたとき、"遅れた反抗期"がくる場合がある。「他者の意見に敏感」「不安やイライラの感情が常に上下する」「信頼してる人を疑う」「自分を理解してほしくて仕方ない」。これは自尊心を少しずつ取り戻している状態。自分を責めないで大丈夫です。
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孤独を感じやすい原因の一つに「子どもの頃に頼れる環境がなかった」がある。話を聴いてほしい時に愚痴を聞かされ、助けてほしいのに支えてもらえず、1人になりたい時に限って過干渉を受ける。こうした経験が「誰も自分に興味がない」という思い込みをつくる。少しでも感情を書き出す習慣が大切です。
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両親の仲が悪い環境で育った人は「自己開示」が苦手。子供の頃から家庭内のバランスを保った影響で"自分の意見を抑える"ことがクセになっているから。「誰かに迷惑をかける状況」を極端に恐れたり、気まずい空気を敏感に察して全身に力が入りやすい。"相手を想える優しさ"は自分に向ける意識も大切です
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否定されることが多い子供は「何をしたら怒られないか」「どこまでは許されるのか」を必死に探すようになる。このクセは大人になっても残る。自分が何をしたいかより相手の求める正解を探す。抑えてきたものがあまりに多いと"本当にしたい事"も分からなくなる。自分で決断する習慣を大切にしてほしい。
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ストレス耐性の低い人は、自分の"心情"をうまく表現出来ずモヤモヤすることが多い。つねに感情を抑えたり警戒していて脳が緊張状態だから。幼い頃からずっとこの状態で「これが当たり前」と思ってる人もいる。でも本当はもっと楽なのです。"たった10分思いを書き出す習慣"は心を整えるカギになる。
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幼い頃から大人に否定され続けると"他人と頭の中で戦う"ようになる。相手がこう言ったら自分はこう返して、○○したらこう対処して…という風に、頭の中でひたすらシミュレーションする。人生は楽しみではなく、日々戦いが続くものだと感じてしまう。心を守るために必要だった"思考のクセ"なのです。
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良かれと思って手伝ったら「余計なことをするな」と怒られ、言われてから手伝おうと思ったら「言われる前にやれ」「言われないと動けないのか」と怒られ、手伝うのをやめても怒られてしまう…。過去にこうした経験が積み重なると、自分の意思で動けなくなる。他者との意思疎通が怖くなってしまうのです
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心に限界が来た時。「何で早く伝えてくれなかった?」と言われることがある。話さなかったことが悪いかのように。でも違う。言っても意味がないと思わせる環境だったり逃げ道がなかっただけ。言わなかったではなく、その場では"言えなかった"のです。追い詰められるほど耐えた自分を責めないでほしい。
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良かれと思って手伝ったら「余計なことをするな」と怒られ、言われてから手伝おうと思ったら「言われる前にやれ」「言われないと動けないのか」と怒られ、手伝うのをやめても怒られてしまう…。過去にこうした経験が積み重なると、自分の意思で動けなくなる。他者との意思疎通が怖くなってしまうのです
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幼少期から家庭環境のストレスを受け続けると、孤独感を抱きやすい。愛情ホルモンである"オキシトシン"の受容が少なくなるから。脳が愛情を感じにくい状態になると「人間関係のリセット癖」「信頼が苦手」「過度な心配性」につながる。感謝を伝えたり、ペットやパートナーと触れ合う習慣が大事です。
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子どもの頃から親に甘えられなかった人は依存体質になりやすい。親友や恋人に「本来貰いたかった愛情」を求めるから。"認められたい"を満たすため尽くしすぎたり、絶えず"好き"を実感しないと不安になって試し行動をとる事もある。相手が離れる恐怖と常に戦ってしまう。自分軸を育てる時間が大切です。
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"甘えたい"感情は誰でもある。理想的な家庭で育てば、幼少期から時間をかけて十分甘えさせてもらえる。だからこの願望は満たされて成長するにつれ落ち着く。でも機能不全の家庭では満たされないまま大人になる。だから心許せる人に依存したり期待しすぎて傷つきやすくなる。孤独と戦ってきた証なのです
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相手が黙っているだけで、強い不安に駆られる人がいる。「何か気に障ることを言ったかも」と自分の落ち度を探し、「相手を楽しませなきゃ」と焦ってしまう。「私と居ても面白くないよね…」と申し訳なくなったりすることもある。幼少期から機嫌を伺ってばかりの家庭環境で育つとそう感じやすいのです。
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心に限界が来た時。「何で早く伝えてくれなかった?」と言われることがある。話さなかったことが悪いかのように。でも違う。言っても意味がないと思わせる環境だったり逃げ道がなかっただけ。言わなかったではなく、その場では"言えなかった"のです。追い詰められるほど耐えた自分を責めないでほしい。
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両親の仲が悪く家庭内がいつもピリピリしていると子どもは繊細になる。"どう振る舞えば平和におさまるか"を常に考えるから。自分の態度が争いの引き金にならないか不安になり、自分の発言で機嫌が悪くなることに恐怖を感じる。これが対人関係の生きづらさにつながる。自己犠牲し続けなくていいのです。
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勇気を出して悩みを打ち明けた時。「皆大変だよ」「私はもっと辛い」と言われることがある。悩みを聞いてもらうはずが、相手の悩みを聞かされる。幼少期から親子間でこれが繰り返されると、対人関係に苦労する。「どうせ誰も自分を分かってくれない」と諦めてしまう。"信頼が苦手"の原因になるのです。
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気を遣いすぎて悩んでしまう人。原因は、他人軸を生きることで心を守る必要があったからです。「親の感情変化が激しかった」「威圧的な言葉を浴び続けた」「常にピリピリした環境だった」。こうした背景があると大人になっても相手の機嫌に過敏になる。"自分はどうしたい?"を問う癖を大事にしてほしい
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幼い頃から否定される環境がつづくと、ストレスから遠ざかる行為と感情表現が無気力になる"学習性無力感"が強く出やすい。たとえば「どうせ分かってもらえないから意見を伝えない」「傷つくくらいなら耐えよう」がこれ。感情の抑圧に本人も戸惑い悩む。これが"自分をうまく出せない"に繋がるのです。
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好きなことが分からない人。実は子どもの頃から両親が厳しかったり、「そんなの意味がない」と言われ続けた場合が多い。"自分の好きなこと=誰にも受け入れてもらえない"という思考が定着すると「楽しむことに罪悪感」を抱きやすくなる。感情を抑え続ける意識を手放すと少しずつ自分軸が見えてきます。
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怒りは二次感情と呼ばれていて、悲しみや不安、心の傷を覆い隠す役目がある。だから幼い頃に自分を抑えてきた人ほど"怒り"が強く出やすい。我慢が出来ないわけでも、性格の問題でもない。溢れ出る感情に悩んでしまうのは、誰かの為に我慢してきた証でもある。"自己主張"を取り戻している過程なのです。
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気を遣いすぎて悩んでしまう人。原因は、他人軸を生きることで心を守る必要があったからです。「親の感情変化が激しかった」「威圧的な言葉を浴び続けた」「常にピリピリした環境だった」。こうした背景があると大人になっても相手の機嫌に過敏になる。"自分はどうしたい?"を問う癖を大事にしてほしい
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子どもの頃から否定され続けた人は、会話に「拒絶感」を抱きやすい。心を守るため"言葉の裏"を考えるのが習慣になっているから。「何でそう思った?」という質問が"問い詰め"に聞こえたり「こっちの方がいい」という助言を"強要"に感じる。脳の過緊張からくる弊害の一つ。性格が悪い訳ではないのです。
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過干渉な親に育てられた人は「重要な決断は他人がするもの」という思考になる。自分で考えたことは反対され、親の意見に合わせると納得してもらえることが多かったから、無意識に判断が他人任せになる。でも、人生の大事な分かれ道は"自分で選択しないと後悔する"ことに何年も経ってから気づくのです。
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話を聞いて欲しい時に冷たくされ、助けてほしい時に守ってもらえず、1人になりたい時に限って過保護に指示される…。こうした環境で育つと、自分の感情を抑え込んで蓋をしてしまう。「私のことなんて誰も興味がない」と思い込んだまま大人になる。強い孤独感は、幼い頃から考え戦ってきた証なのです。
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心に限界が来た時。「何で早く伝えてくれなかった?」と言われることがある。話さなかったことが悪いかのように。でも違う。言っても意味がないと思わせる環境だったり逃げ道がなかっただけ。言わなかったではなく、その場では"言えなかった"のです。追い詰められるほど耐えた自分を責めないでほしい。