1
桜舞い散る並木道
遠い場所に憧れるような
列車の音が響く
君はいつだってそうだった
見えない地図を広げ
華やかな未来予想図を描く
曇っていたのは
鏡じゃなくて
君の未来に嫉妬してる
僕自身だったんだ
風がふわりと頬を揺らす
ゆらゆらと
水鏡に映る花模様
今年の春は
桜雨がやけに優しくて
2
地面に叩きつける
大粒の雨音と
君の胸に突いた針先が
残響となって
僕の心に打ち刺さる
君がいない氷の世界
部屋そのものが呼吸するのを
止めてしまったようだ
光よりずっと深く
果てなき闇
何もかもが壊れる前の
一瞬の輝きが
迷子になった
僕の記憶の中を
いつまでも
youtu.be/IV7usfiEbms
3
この世界がほんとに
汚れてるんなら
悲しみなんて響かないだろう
前後関係全くでたらめな
君の嘘で笑えた
時間差でやってくる
君の優しさに泣けてきた
最初で最後
たった一度きりのアイラブユー
繋がったはずの手を
また違う想いが振りほどき
卒業という文字で挟んだ栞が
風の中に消えてゆく
4
世界に暗雲が立ち込め
心の信号が黄色から赤へ
長い間そんな悲劇が起こるなんて
考えもしなかった
守るべきものを壊された時
人は君を失ったというより
僕を失った気になるんだろう
それでも僕達は……
桜色に染めたキャンパスに
夢を描いて散りばめて
それぞれの目指すべき
先へと進みゆく
5
あんな寂しい顔で
笑えるなんて多分君にしか
できない事なんだろう
危険なタイトロープを潜り抜け
やっと手に入れた君が隣にいてる
君が読んだ本を読んで
君が聴いた音楽を聴いた
雑多で淀んだ裏通りでさえ
夜明けが輝いて見えた
二人の未来が涙と哀しみで
降り積もった雪に
押し潰されないように
6
寂しさの隙間を
埋め合わせるように
何度もふざけ合っては
体を暖めあった
焦らす事と
焦らされる事で
得られる快感が
互いに僕達を包み込む
華やかに彩られた過去の断片
時の流れが君の眼から
蒼さを奪う
深まる秋
君の鏡の中に僕は今
どんな風に
映ってるんだろう
youtu.be/j4XsCJHfplg
7
思ってたよりずっと
前からあいてた空洞
ラッシュアワーの喧騒と
退屈という静寂が
行き交う日常のループ
君がいないと知りながら
君がいそうな場所を彷徨う
理由を知ったところで
変わることも
変えることもできない過去
今さら君の気持ちなんて
確かめようもなくて
youtu.be/8OZDgBmehbA
8
春の日に君と出会い
夏がふたりを熱くする
秋の日に共に傷つき
冬に温もりを分かち合う
足早に駆け抜けていく
季節の中で
ふたり過ごした
かけがえのない日々
君との些細な日常
それら全てが
僕にとっての
アルファとオメガ
youtu.be/MgY-OY3RjUM
9
何処かで誰かが妄りに
人の道を説いている
誤った二分法に気づけず
弱った心に染み入るように
操り人形の糸が
偽善のミストで誘い込む
空想と現実の狭間に
横たわる差異を超えた創造へ
不格好な想いでもいいよ
今感じてる世界を素直に
君の手で切り取った
唯一の世界を
表現する事から始めよう
10
終日降り続きそうな雨
君が起きた後のベッドの
心地いい温もりに
身を委ねてると
起きる理由が
見つからなくなりそうで
あの時咄嗟に
自分の身を守る前に
自分以外を守ろうとした
僕と君の日常を重ねながら
一人思い出し笑いをしてる
さあ目を覚まして
忘れかけてたあの日の
自分に会いにいこう
11
波に押し上げられるように
低く飛んでる鴎
あの時二人で見てた
同じ光景だ
すれ違いざまに交わした
笑顔のフィルム
違う時間と場所で見つけた
パズルのピースを
何度も繋ぎ合わせる
君の湖のような瞳が潤み出して
繋がった記憶の糸
その瞬間から
ゆっくりと流れ始めた
僕の時間は音もなく今も続く
12
あの時僕は
傘を持っていたのか
もう止まってもいいよ
機械のように働いていた僕に
割れた鏡に映る君が
何度も囁やきかける
虚無という名の地下街
自分だけが雨が降っても
気づかない場所にいるようだ
地上は慌ただしいクリスマス
壊れた時計は時を刻まない
あの時僕は
傘を持っていなかった
13
疲れた目元を解しながら
現実を避けるように
遠い未来に心を
奪われてる僕がいてる
斜めに硝子を伝う
細長く白い雨
薄紫のヘリオトロープの花が
心の移り変わりと共に
鮮やかな色彩で
朱と金と藍で光るように見えた
こんな矛盾だらけの世界でも
心を燃やして…
自分を信じて
生きてゆけるかな
14
本当にあったら怖い話
✲みちょぱ幹事長
ゆきぽよ政調会長
めるる総務会長
✲空飛ぶサムゲタン
✲釜揚げうどんのつかみ取り
✲ブロッコリーが
ぱんばんに詰まった福袋
✲鬼滅に出てくる鬼のように
そっこ〜で食べないと
再生して生け簀に戻って
行こうとする鯛の活造り
youtu.be/ijXeGqSRNJc
15
あったら怖い話 続編
♡地を這うイカそうめん
♡五寸釘藁人形音頭
♡逆行で暴走するかじきの集団
♡「お持ち帰りで」と答えると
突如鶏再生モードへと突入する
上弦の鬼ケンタッキー
♡五条悟の無限バリアが発動して
永久にスプーンが届かない
練乳の味わいしろくま
youtu.be/tLQLa6lM3Us
16
最近の悩み
※下着垢はエロ垢なのか
※靴下を履こうとしたら
よろけてジャンガジャンガ
ポーズになってる事がある
※夢の中にザコシが現れる
※肌を巡る水が
今日も枯れている
※おかずはあるのに
ご飯が炊けてなかった時
子犬を抱きしめてそっと
涙を流すようになった
※そこに愛はあるのか
17
ひとつ
深呼吸する
溜息で逃げた小さな幸せが
還ってくるような気がして
ふたつ
がらにもなく自分で
買ってきた花に水を注ぐ
いつもさりげなく
花を飾っていた君が
甦るような気がして
みっつ
枯れ木は冬を越え
緑は生い茂る
部屋の古い合鍵に
目が留まる度
君に励まされてる
ような気がして
18
咲き誇る桜を見て綺麗だとか
好きな人に伝える想い
言葉に発する前の新鮮さや
切なさといった一瞬の感覚
それが純粋経験
生の流れの上に渦巻く
虚幻の泡の奥に喜びも
憂いも届かぬ底が在る
他人に取って代われぬ
悲哀を経験しながら
無表情で脱色された
もう１人の何者か
それが本当の私
…真実在
19
川沿いの桜の枝が
水面に向かって
垂れ下がってる
ちょっと桜の気持ちに
なって考えてみた
陽光や重力の影響らしいが
水を欲しがってるのなら
届きそうで届かないって
なんだかもどかしい
ふと永劫回帰が頭を過る
もし生まれ変われるんなら
やっぱり人間がいいんだろう
#季節外れの写真を貼れ
20
一瞬ピンとこない事
※安土桃山時代
※200億光年という距離感
※ださかっこいいと
きもかわの違い
※おからとおくらとおけらの区別
※たまに中華丼に入ってくる
ブロッコリー
※ahamo変更時の
エラーメッセージ
変えるとドコモショップの
店員が冷たくなる説はまじ
youtu.be/3yoJY0IqiV0
21
語る必要もない余計な真実
そっと虚空に向かって囁いた
憎まれ口をきくその唇が
柔らかくて熱くて優しかった
華やかに咲いた桜は
微かな香りだけを残して
跡形もなく消えていく
何度振り返っても
僕に見えるのは
遠ざかる君の背中だけ
これからもずっと
口にできない哀しい嘘と
秘密を抱えながら
22
ポケットの中には丸めた
レシートと君の部屋の鍵
言葉にできない
複雑な感情と記憶は
君が写らない風景写真の中に
このまま
空虚な気持ちを抱えて
堕ちていかないよう
心地好いリズムで
軽く気持ちを切り替えて
上昇気流に乗って
大空へ飛び立とう
youtu.be/vNzTsCsPrwI
#君と僕の夏の物語
23
何の変哲もない場所だった
相合傘でずぶ濡れになって
二人して大笑いしながら帰った
あの日の記憶がふと蘇る
胸の奥で壊れた時計の歯車が
回り始めた気がした
結果論でいいさ
あの日が転機だったと
決めつけておこう
天気に興味がなかった僕が
天気情報を気にするようになった
明日は快晴らしい
24
雨………
切りすぎた君の髪が
涙混じりの雨のように
僕の肩に降り注ぐ
のち曇り……
過去の色合いと意味合いを
少しずつ変えてゆきながら
晴れ……
平原に還りより美しい言葉で
世界を語り始めるその日まで
君の未来に…
限りなき幸があるように
youtu.be/3eVvUXoY6vA
#キリトリ世界
25
消え入りそうなくらいに
君が嘆く声はほんとに
誰にも何処にも届かないのかな
自分を好きになる事
その存在に対する満足感が
また新たに健全な欲求を生み
そんな渇望が心と身体の
粘膜を潤わせる
君はその瞬間に気づく事もなく
ある時ふいに
旅の扉は軋む音ひとつたてずに
滑らかに開かれるから
遥かなる旅路の果てに☆.:*君の笑顔の残像☆.: 確かめたい事は自らの足で☆.:📸NIKON D7500 ほんとは君だけに伝えたかったこと☆;:*:自由へのベクトル☆.:ﾟ+｡#ファインダー越しの私の世界
出現率基本1/28