205
美術予備校で教えていた時、午後 初めてのヌードデッサンの授業で、高一男子が鼻血を出してしまった。
でも昼に、廊下を歩いてた彼を見つけ「これ飲んでみ」と、お土産で貰ったばかりの朝鮮ニンジンエキスを飲ませてしまった私にも、少し責任はあったかもしれない。
206
武蔵美に近づくほど自販機の値段が安くなることを発見した。駅前は160円なのに新小平から離れるに連れ値段が下がり、ついに２０円を見つけ学生に自慢したら「オレ、１０円のとこ知ってる」
どこ‼️それどこ⁉️
今日は久々に武蔵美の講評に呼ばれたのでパトロールしてくるね。
207
レーズンやナッツが入ってちょっとお酒の香りのする ずっしりした美味しいケーキがあった。ケーキを作った残りのいろんなものを全部混ぜて作ると聞いた。
シュミンケの#ランダムグレー 絵の具の残りを混ぜて出来てる。
だから毎回色が違うんだって。ケーキみたいじゃん😆
１本で描いた。
210
ひまわりは、咲き終わって水から出して放っておいても、気がつくと みっちり種ができている。やることやって朽ちる、えらいなぁ。
217
桜の枝を頂いた。
桜染めは、花弁ではなく花が咲く直前の樹皮を使うそうだ。
春先は木全体で懸命になって樹皮も樹液もピンクになり、花はその先端がほんの少し姿を表したものなのだそう。
昨年、桜を描き終わってから知ったので、まずは一枚ピンクで描いてみる。
219
夏越の祓え(なごしのはらえ)
水無月の 夏越の祓えする人は
千歳の命 延ぶといふなり。
毎年 今頃になると、紫陽花の咲く道の掲示板に、近くの神社のお知らせが貼られる。
美しい語感、つい小さな声を出して読んでしまう。
大きな 丸い藁の輪をくぐるお祓いだ。
221
Amapola
雛芥子、虞美人草、ポピー、アマポーラ、コクリコ…
これ全部同じ花の呼び名
224
初めてバックパックの旅、ハンガリーの郊外で迷ってた時、民家の窓の中に白菊とヤツデが花瓶に生けてあるのを見た。
こんなところに日本の裏庭にあるようなヤツデと菊が…と思ったらたまらなく懐かしくなり泣いたことがある。
描きながら、菊の香りを頭蓋骨で嗅ぐ。
永山裕子です。
主に水彩画を描いています。
「絵が上手いより大事なこと」
「Spontaneous」
藝術新聞社さんより出版していただいております。
Instagram
Facebook