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自分に自信がなく、いじめと性暴力の被害を経験した学生時代。19歳でミュージシャンになることを決意し、「今の自分になるために」戦い続けたレディ・ガガ。
COVID-19と戦う医療従事者たちのために行われた« One World : Together At Home »の発起人でもあるレディ・ガガの半生を描いた。
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新型コロナによる死者が48000人を超えたアメリカに比べ、ドイツでは犠牲者数が5354人に留まっている(4月23日現在)。両国首脳が国民に対して行う説明と見解が、世界的パンデミックに対する各国の対応と被害状況を物語っている。
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デジタル革命が生んだウーバー(UBER)雇用は、雇用コスト削減を可能にして使い捨て労働者たちを生み続けているとケン・ローチ監督は語る。利益追究だけを目的とした資本主義経済は、コロナ危機以降も世界経済の軸として機能するのか。監督の言葉にそのヒントが隠されている。
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【アメリカ:クオモ知事への手紙】
米NY州アンドリュー・クオモ知事に一通の手紙が届いた。クオモ知事はその手紙を読み上げると、目に涙を滲ませて国民に話しかけた。
同州ではCOVID-19感染爆発による犠牲者が17000人を超えた。クオモ知事の心を動かした手紙とは?
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コロナ危機以降、医療、農業、小売など生活に必要不可欠な業種を「エッセンシャル・ワーカー」として見直す動きが広まっている。人類学者デヴィッド・グレーバーは、経済とは社会の一員である我々がお互いをケアし、ともに生存するための手段であるべきと主張する。
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都市封鎖と外出禁止は、北米先住民たちの生活にも悪影響を与え始めた。部族毎に異なる衣装をまとい、民族音楽とダンスで祝う伝統行事「パウワウ」が次々に中止になり、部族間の交流や行商などの経済活動ができなくなっている。そこで彼らが考えたのは遠隔ネットパウワウだった。
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フランスでは、消費期限を過ぎた売れ残り食品を寄付するとその分の税金が控除される。仏大統領府の厨房で働いた若手シェフが、売れ残り素材を使ってホームレスや貧しい人々のために腕を振るっている。(本コンテンツの撮影取材は2019年に行われました)
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アメリカで大人気のドラァグ・クイーンユリーカ・オハラは、自宅隔離中もファンに向けてエネルギーを大拡散している。辛い時こそ笑いが必要。そう語るユリーカは、幼い頃からコンプレックスを抱え悩み苦しんだ。そんな彼を救ってくれたのがドラァグだったという。
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【太平洋マーシャル諸島に浮かぶ核の墓場】
太平洋に浮かぶコンクリート製の小島ルニット・ドームを知る人は少ない。冷戦時代、米国による核実験で発生した高レベル放射性廃棄物が埋蔵された核の棺が、地球温暖化の影響で誰も予想しなかった脅威に直面している。
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【あの人の人生:ボイヤン・スラット】
19歳で海洋プラごみを回収する浮遊式バリアを考案し、世界中からの支援でアイデアの実用化に成功したボイヤン・スラット。アイデアを思いついたきっかけは、16歳の時に訪れたギリシャの海岸で見たプラスチックに覆われた海だった。
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【米マスク着用:襲われる店員たち】
マスクの不着用を注意して殺害された食料品店のガードマン。店員や商品に唾を吐く人々。コロナウイルス感染を防ぐために設けられた「マスク着用」というルール。犠牲者が絶えないアメリカで、そのルールに反感を持つ人々が増えている。
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【アメリカ:アンソニー・ファウチ博士の信念】
「我々はこのウイルスについて全てを知っているわけではない」。今秋の学校再開を望む議員に、ファウチ博士はこう答えた。国立アレルギー・感染症研究所所長で、コロナ対策に科学者として進言を続けるファウチ氏が、自身の役割とは何かを改めて言及した
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【フランス:隔離解除後の幼稚園で撮られた写真】
「幼稚園の役割を果たしていない」。住民隔離解除後、フランスの公立小学校と幼稚園が再開した。再開初日の幼稚園を取材したジャーナリストが目にしたのは、ソーシャルディスタンシングの名の下に、行動制限される子供たちだった。
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【あの人の人生:キャサリン・ジョンソン】
NASAの人間コンピューターと呼ばれ、月面に着陸したアポロ11号の軌道計算を行った女性数学者キャサリン・ジョンソン。彼女が残したのは数学者・エンジニアとしての業績だけでなく、黒人女性の社会進出が難しかった時代に彼女が見せた勇気と大胆さだった。
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1972年、黒人女性として初めて米国大統領選に出馬したシャーリー・チザム。公民権法が制定された直後の1968年、チザムは黒人女性として初めて下院議員に初当選した。黒人に対する差別や偏見が多かったこの時代に、彼女が大統領になりたかった理由とは?
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【高校を卒業する君たちへ:オバマ前米大統領からのメッセージ】
「私たちの言う事は聞かなくても良い」。オバマ・バラク前米大統領が、コロナ危機で卒業式に参加できない全米の高校生たちにメッセージを送った。
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【緊急事態にこそベーシック・インカム(基礎所得保障)の導入を考える】
国や自治体などある一定の地域の住民に対して、一律最低限の収入を保障するベーシック・インカム(基礎所得保障)。日本では馴染みのない制度だが、コロナ危機が世界経済を揺さぶる今日、その有効性が再検討されている。
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映画「エターナル・サンシャイン」や「恋愛睡眠のすすめ」などの監督・脚本家として有名な奇才ミシェル・ゴンドリーが、「手作りアニメーション」を特別に教授。自身も娘と一緒に楽しむというそのシンプルな作業は、想像性豊かなゴンドリーワールドの原点とも言える。
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「なぜ女性にマラソンを走る権利がないのか」。1967年、当時女性の参加が禁止されていたボストンマラソンに、キャサリン・スウィッツァーは自分のイニシャルで出場登録した。しかしスタート後6キロを過ぎた地点で、主催者たちが彼女の正体に気づく。マラソンの歴史を変えた女性の物語。
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【香港:国家安全法導入と民主化運動の再燃】
「これは香港の終わりです」と、香港の民主派議員は語った。中国政府による国家安全法の導入で、中国政府批判や抗議活動に参加した人々を逮捕することが可能になるという。自由のために戦い続けることを決心した民主活動家がBrut.に心境を語った。
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【注意】冒頭、警官が男性の首を押さえつける映像が含まれています。視聴の際はご注意ください。「息が出来ない」。米ミネソタ州ミネアポリスで、警官に膝で首を絞められて死亡した黒人男性ジョージ・フロイド氏が残した最後の言葉は、警察による暴力に反対する抗議運動のスローガンになった。
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「息が出来ない!」。ジョージ・フロイド氏殺害事件は、アメリカ全土各地で警察の暴力と人種差別に対する抗議活動に発展した。警官隊との衝突や器物破損などが報道される中、NYCでの抗議デモに参加しているのは、未だ無くならない差別と権力による暴力に怯える若者たちだった。
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「君たちの怒りは僕の怒りの半分にも満たない。」。白人警官によって殺されたジョージ・フロイド氏の弟テレンス・フロイド氏が、米国内で暴徒化した市民たちを一喝した。「自分自身を教育して、誰に投票するか決めるんだ」と、破壊や暴力ではなく、投票行動で主張することを涙ながらに訴えた。
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「アメリカは黒人から略奪し、開拓者たちは先住民から略奪した。私たちはあなたたちから暴力を学んだのです」。人権活動家タミカ・マロリーは、2017 Woman’s Marchや、Black Lives Matterなどの運動に関わり、米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」(2017年)に選ばれた。
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「I can’t breathe (息ができない)」。ジョージ・フロイドの無残な死は、その映像とともに世界中に衝撃を与えた。「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」をスローガンに、ヨーロッパ、南米、アジアの各都市で、ジョージへの正義と人種差別による暴力の根絶を求める人々が声を上げた。