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SNS等によって、議員が直接発信することによって、議員に対する「身近さ」を感じやすくなっていますが、その副産物として、女性議員の「票が必要な立場」という脆弱性を利用したハラスメントが発生しています。
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差別をされたり抑圧されている当事者が、声を上げたり説明をすることは、二次被害や発言の客観性を疑われる等の障壁があるため、大きな負担になります。ハラスメントに関する調査インタビューをしていて強く実感しています。だからこそ、第三者がバイスタンダーとして声をあげることが必要です。
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被害内容には様々なものがありますが、議員7人中6人に共通して確認できたのが、1期目の時に有権者から「相談したいから会いたい」というメールをもらい、実際に会うと相談ではなかったというケースでした。
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この状況を変えるためには@mlkrookが試みたように 、まずは“Problem with no name”(名のなき問題)として無視されている、政治における女性に対する暴力を可視化させる必要があります。
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プラン・インターナショナルの調査によると、日本における「オンライン・ハラスメント」という概念の認知度は、各国平均58%に対して25%という低さです。かなり低い。概念を知らなければ、被害を認識できません。
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近年@mlkrookなどが女性議員に対する暴力の研究に取り組み始めましたが、日本では女性の政治的過少代表すらあまり問題視されてこず、2000年代に入ってようやく少しずつ女性議員を対象とする研究が出てきました。なお、日本における議員に対するオンラインハラスメント研究は現在ほとんど存在しません。
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性的な内容や性的な画像、説教、発言の揚げ足取り、年齢や容姿、身体についての言及、彼氏の有無を聞く、自らのプロフィールを送る等のメッセージが同一人物から毎日送られる、登録していないメールマガジンが毎日勝手に届くという被害ケースも多く確認できました。
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「Twitterで発生した女性記者ツイートの『炎上』事例を分析、ハラスメントを行うユーザーにはインフルエンサー群、インフルエンサーの犬笛に呼応する炎上加担ユーザー群、荒らしを行うユーザー群の三層があり、それぞれが異なる形で一人のユーザーに対してハラスメントを行っていたことを観察した」
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女性議員・立候補者の活動サポートを行う@stand_by_women という超党派団体を立ち上げました。女性議員や立候補者に「寄り添う」「一緒に立つ」という意味を込めてこの名前にしました。女性たちによるサポート活動を通じて「立候補者や現職議員の方たちが政治活動をしやすい環境」作りを目指します。
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ここに書いた以外にも、調査では様々な状況がわかってきました。オンライン・ハラスメントの概念や現状を広く知っていただくためにも、私の論文や研究を元に本を出版できたらと考えています。現在興味を持ってくださる出版社さんを探し中です!
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こういったSNS等のダイレクトメッセージ被害の他に、議員7人中3人がソーシャルメディアの電話被害を頻繁に受けていることも確認できました。議員に直接電話をかけてくる場合と、議員がFacebookで友人になっている人に対して電話をかけてくるパターンがあり、それらの電話は夜中に集中していました。
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作家であり、大学時代からの友人である@Miyki_Onoさんが、「バイスタンダー」について書いて下さいました。私はこの言葉を約2年前に本で読んで知ったのですが、その時は目から鱗が落ちる思いでした。「これ、絶対必要だ!!」と強く思ったのを覚えています。
note.mu/onomiyuki/n/na…
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差別に対して「私は中立的立場です」というスタンスをとることは、差別を助長させたり野放しにすることに繋がり、解決には繋がりません。差別をなくすためには、明確に「差別に反対します」と言うことが重要だと考えます。そもそも、差別に対する中立的な立場というのはあるのか疑問です。
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1月21日にお茶の水女子大学ジェンダー研究所主催で「#MeToo の政治学:#MeToo が残したフェミニズムの課題を考える」が開催されます。Zoom開催で参加費無料です。告知初日で50人以上の方からのお申込みがあったそうです! ご興味のある方は以下よりお申し込みください。
www2.igs.ocha.ac.jp/events/2021/12…
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@osadanna こちらの記事がわかりやすいです。
>「女性の権利の主張は、男性と「性的関係」を持つことの拒否と読み替えられ「男嫌い」とされる。性差別問題に対する怒りは男性に対する感情的怒りと読み替えられ「ヒステリック」と解釈される。
gendai.ismedia.jp/articles/-/830…
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当事者だけに声を上げさせるのではなく、バイスタンダー(ハラスメントの場に居合わせた人)として、多くの人が一緒に差別に反対する声を上げること。声は言葉にして、可視化させなければ届きません。現実の世界だけでなくネット上も、より安心安全な空間に変わってほしいです。
#onlineHarrasment
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動画を見ましたが、完全に内容がデマです。YouTubeに通報しました。判決文はこちらです。
gendaishokan.co.jp/goods/goodsimg… twitter.com/ishikawa_yumi/…
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Stand by Womenで作成した「選挙ボランティアのしおり」を無料配布中です。公開から約2週間で100ダウンロードを超えました。選挙応援でできることや、公職選挙法についてわかりやすくまとめています。自分にもできそうな #投票以外にできること をぜひ見つけてみてください。
standbywomen.mystrikingly.com
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こちらの記事にコメントさせていただきました。
今回成立した改正候補者男女均等法にセクハラとマタハラ対策が明記。これを機にぜひ議員の方たちの労働環境が改善されてほしいです。
asahi.com/articles/ASP6B…
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