米国防総省の戦況分析2 【東部への増強】 ・ロシア軍の車列が北からドンバス方面に南下している。指揮統制や砲兵部隊など。東部に戦力を補強するとみられるが、まだ車列はイジューム北部にいる ・車列はロシア西部ベルゴロド周辺から出発したとみられる ・ドネツク南西部でも砲兵部隊を強化する動き
米国防総省の戦況分析4 【ロシア軍の戦力展開】 ・ウクライナ北東部の国境周辺には20BTGがいて、10BTG以上がウクライナ国内に入った。ハルキウ・イジューム周辺に展開している。この数日で増加中 ・南部にはヘルソンからドネツク・ルハンスクまでのエリア全体で55BTG以上が展開。大きな動きはなし
米国防総省の戦況分析3 【東部戦線の展望】 ・ドンバスは、ロシア軍が地形を熟知。長距離の空爆だけでなく、より狭い地域での短距離攻撃(砲撃など)が重要になる ・新たな東部攻撃作戦はまだ。戦力を増強中 ・ドボルニコフ司令官が全体の指揮を執る立場に指名された。どれだけ改善効果が出るかは不明
マリウポリでロシア軍が化学兵器を使用したとの情報について。 米国防総省の報道官コメント:「現時点では確認できないが、注視していく。もし事実なら深く憂慮される。化学物質を混ぜた催涙ガスを含めて、様々な暴動鎮圧剤をロシアが使う可能性について、我々が抱いてきた懸念を反映するものだ」
戦争研究所(ISW)も化学兵器使用は確認できないと。 ただ、直前に「ドネツク人民共和国」の報道官がマリウポリ防衛の地下拠点を攻撃するのに、化学部隊を使用するべきだとの主張を発表し、ロシアメディアがそれを報道していたという。 twitter.com/TheStudyofWar/…
ドボルニコフ司令官が総指揮に就いたことについてISWによる解説 ・もともと3正面作戦のうち南東部を指揮していたので、東部に集中する局面での総指揮は自然な流れ。年功序列的にも順当 ・シリアでの残虐行為が報じられるが、それはどの司令官も同じ ・シリアで指揮系統を確立させた実績が生かされるか twitter.com/Mason_R_Clark/…
ロシア軍の残虐性の背景には何があるのか。 貧しい地域からの徴兵、少数民族の混在、軍隊内のいじめ文化、規律を律する下士官級の不在…。さらにプーチン大統領が「非ナチ化」を掲げたことで、ウクライナ人に対する残虐行為が正当化された。コフマン氏の解説から。 warontherocks.com/2022/04/russia…
米国防総省の戦況分析2 【東部へのロシア軍増強】 ・北部から南下する増援部隊の車列は、イジュームの60キロ北を進行中 ・春になり舗装路を外れるのは難しく、車列は幹線道路を進行。ウクライナ軍からの攻撃は確認していない ・ロシア軍の残存戦力は、侵攻前に集結した戦力(人員、装備など)の80%強
米国防総省の戦況分析1 【東部情勢】 ・ミサイル発射は侵攻開始以降で1540発以上(昨日は1500発以上) ・増加が鈍っているのは、多正面作戦から東部集中に移行したため ・イジューム周辺では激戦が続く。ロシア軍はイジュームの南20キロまで前進 ・ウクライナ軍の補給路や防空網への攻撃も試みている
米国防総省の戦況分析3 【化学兵器の使用疑惑】 ・使用は確認はできず、引き続き注視している ・催涙ガスのような暴動鎮圧剤の場合、即効性だが土壌には浸透しない。被害者が少人数なら、証明も難航する ・現場に行けないので確認には大きな困難が伴う。非常に慎重に判断をしたい
米国防総省の戦況分析4 【続・化学兵器の使用疑惑】 ・シリアでのサリン使用の際も、被害は大規模だったが、それでも慎重に確認した ・ロシア軍が暴動鎮圧を装ってより深刻な化学物質を使う可能性を示唆する情報はある ・ただ、今回ロシア軍がマリウポリで何らかの薬剤を使ったかどうかも不明
ロシア軍のウクライナ侵攻について、バイデン大統領が「ジェノサイド(集団殺害)」だと初めて言及。 これまでは「戦争犯罪」にとどめていたが、さらに一歩踏み込んだ。 asahi.com/articles/ASQ4F…
続)今回は失言ではなく、意図的な発言だったと本人が説明。 「プーチン氏は、ウクライナ人の存在という考え自体を一掃しようとしている。その証拠はさらに増えている」 「国際的に(ジェノサイドの定義に)該当するかどうかは法律家の判断に委ねるが、私にはそのように思える」
続)こちらが発言内容。エネルギー価格の高騰をめぐる演説の中で… 「あなた方の家計や(車のガソリンの)タンクを満タンにすることが、地球の裏側で独裁者が戦争を宣言し、ジェノサイドを実施するかどうかに左右されるべきではない」
ウクライナ東部での次なる戦闘に向け、ロシアの軍用車両の車列が、ロシア国境近くからドンバス地方に向け南下中。その様子を捉えた衛星写真が公開。 Vilkhuvatka周辺。4月9日撮影。 image:@Maxar
陥落が近いと報じられるマリウポリの衛星写真。街のあちこちから煙が上がっている。4月9日撮影。 image:@Maxar
ゼレンスキー大統領が、必要とする兵器を具体的に列挙したビデオ演説。 ・155mm砲と152mm砲弾 ・多連装ロケットシステム(Grad, Smerch, Tornado, M142 HIMARS) ・装甲兵員輸送車、歩兵戦闘車 ・戦車(T-72型, 同様の米独製) ・対空ミサイル(S-300, BUK, 同様の欧米製) ・戦闘機(※絶対に必要) twitter.com/ZelenskyyUa/st…
米政府がウクライナへ8億ドル分の追加軍事支援を発表。 榴弾砲、対砲兵レーダー、航空監視レーダー、Mi-17ヘリコプターなど。従来通りの対戦車兵器「ジャベリン」などに加えて、初めて提供する兵器も並ぶ。ウクライナ側の要望を受け、東部での今後の戦いを見据えて強化された内容となっている。
続)榴弾砲など一部の新たな兵器を使うには訓練も必要となる。周辺国などに少数のウクライナ兵を呼んで訓練し、帰国後に他の兵士に伝達してもらう方法も検討中という。 defense.gov/News/News-Stor…
米国防総省の戦況分析1 【東部情勢】 ・ドンバス地方に向け、増援部隊が南下を続けている。砲兵やヘリ部隊などを強化 ・爆撃はドンバスとマリウポリの2カ所に集中している ・マリウポリはまだ陥落しておらず、抵抗が続く ・ロシア側の再編成拠点は東部国境沿いのベルゴロド、ヴァルイキ、ロヴェニキ
米国防総省の戦況分析2 【ロシア軍の士気】 ・さまざまな部隊を通じて士気低下の事例が確認されている ・兵士の半数は徴集兵で、十分な訓練や適切な情報を得ていない ・さらに将校など指導部クラスにおいても、自軍のパフォーマンスに対する不満が出ている
米国防総省の戦況分析3 【ウクライナ軍が抵抗を続けられる要因】 ・兵士の勇敢さと、ロシア軍の戦術に合わせた対応力 ・ゼレンスキー大統領を筆頭にした指揮統制 ・過去8年間にわたる欧米からの軍事訓練 ・各国から届けられる兵器提供
今後のカギを握るのは、ウクライナ東部の地形だ。米国防総省は「やや平坦で、開放的。部隊投入の前に、砲撃や戦車による攻撃を多用してくる」とみる。 これまでの都市防衛戦とは異なる兵器が緊急に必要だと判断し、米国は新たに榴弾砲や対砲レーダーなどの提供に乗り出した。 asahi.com/articles/ASQ4G…
ブチャを占領したロシア軍の主力は、極東の地方都市ハバロフスクの部隊。一方、ブチャは森と湖に囲まれたキーウ近郊の高級住宅地だ。「トイレが室内にある」「ガレージなのに、私の家よりも立派ではないか」と兵士たちは驚いていたという…。 asahi.com/articles/ASQ4G…
米国防総省の戦況分析2 【続・巡洋艦「モスクワ」】 ・黒海では20隻前後が活動。うち1隻を失うインパクトは不明。ロシア軍にこのクラスの艦船は3隻 ・侵攻における海軍の役割は、1)巡航ミサイル攻撃、2)南部戦線への補給 ・モスクワは防空性能をもつための設計。ミサイル攻撃にも関与したかは不明