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大人でも子供でも、クリエイティブな人たちには、扱いにくい特徴がいくつもあるようです。片づけが苦手。だらしがない。やりっ放し。出しっ放し。置きっ放し。使った物を戻さない。掃除をしない。髪の毛がボサボサ。衣服に無頓着。人からどう見られるか気にしない。忘れっぽい。忘れ物が多い。てきぱき
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自分はダメな親だと言う人は多いです。何事も他人は立派に見えるから。でも、比較は不幸の始まりなので、わが子も自分も他人と比べるのはやめましょう。自分にできることを誠実にやればそれでOK。それしかできないしそれで充分。子供も自分自身も加点的に見ましょう。あなたは充分がんばっています。
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過保護とは、子供が自分でできる状態なのに、そして自分でやりたいと思っているのに、親がやってしまうこと。過干渉とは、子供の気持ちを無視して親がやらせたいことをやらせること。どちらも子供のためになりません。自分で気づかないままそうなっている人が多いので、振り返ってみて欲しいと思います
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親が「子供の短所を直そう。今のうちにしつけよう」と思っていると、否定的な言葉が増え、子供が反発して悪循環が始まります。「この子と人間同士として付き合おう。親子で毎日笑って楽しく過ごそう。この子のユニークな長所を見つけよう」という気持ちでいれば良い親子関係ができ良い循環が始まります
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子育てと介護は最高の修行。身につくものは忍耐心、思いやり、メタ認知力、実践心理学、自己管理、言葉遣い、コミュニケーション力、段取り力。でも、加重負担で苦しくなっては子どもやお年寄りのためにもなりません。一人で抱え込まないで「人に助けてもらう能力」を身につけることも修行の1つですね
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さかなクンと対談した際、「魚を好きになった時、お母さんが徹底的に応援してくれた。魚がいるありとあらゆるところに連れて行ってくれた」という話を聞きました。私は「大体の親は子どもが好きなことを一応応援するけど、徹底的に応援する親はいない。天才を育てる親はここが違うのだな」と思いました
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よく叱られる子は「自分はダメな子だと思われて、もう大切にされてないかも」と感じます。その不安から無意識のうちに愛情確認行動に走ります。危険なことをする、弟妹をいじめる、物をこわす、火遊び、万引き等。親が困ったり心配したりする姿を見て、「よかった。まだ愛されてる」と実感したいのです
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親子で幸せになる十か条
①子どもの話を共感的に聞く
②子どものありのままを受け入れて楽しむ
③短所に目を瞑って長所を伸ばす
④子どもの好きなことをたっぷりやらせる
⑤叱らなくても済むように合理的な工夫をする
⑥自分のストレス解消とメンタルヘルスに心がける
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親は「何回同じこと言わせるの!」と叱ります。が、同じ人が「今日からダイエットするぞ」「これから毎日腹筋やるぞ」など、自分自身には何回も同じことを言っています。それでも、なかなかできないのが人間。ですから、子どもにも何回も言ってあげましょう。どうせなら明るく楽しく言ってあげましょう
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真面目ゆえに子供を苦しめてしまう親の3タイプ
1,自分が完璧主義なので子供にも求めてしまう。
2,仕事や家事でやるべきことを先にやらないと落ち着かないので、子供にも求めてしまう。
3,「人に迷惑をかけたくない。人に後ろ指を指されたくない」という思いが強く、しつけ主義に走ってしまう。
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日本は少子化が危険水域なのに国は本腰を入れません。また、日本の教育への公的支出はOECD34か国のビリ。だから、いつまでたっても先生の増員ができません。一人の先生が指導する児童数が多く、未だに大人数の一斉授業が普通です。資源のない国が教育に力を入れないでどうするというのでしょうか?
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親は「大人になるまでに子どもを何とかしなければ」と思っています。でも、親が全てやらなくてもいいです。親ができないことを友達や先生がやってくれます。先輩や後輩が、恋人や恋敵が、上司や部下がやってくれます。みなさんもそうやって成長してきたはずです。それに大人になってからでも大丈夫です
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子供がだらしないのもマイペースなのも片づけができないのも生まれつきであり、親のせいでも子供のせいでもありません。ですから、親は自分も子供も責めてはいけません。子供のうちなら直るというのは嘘であり、叱り続けても直りません。そこは目を瞑って、先に長所を伸ばした方がよい循環が始まります
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子供のことを「これでいい」と思ってみましょう。実際、大丈夫ですから。でも、「これでいい」と思えない人が多いのは、「もっと、もっと」と欲をかいて求める心があるから。親の要求がエンドレスだと子供はずっと追い立てられます。これがなければ子供は自分のペースで成長できて自己肯定感も育ちます
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子育てで疲れたらとにかく休むことが大事。助っ人を頼んで子供と離れる時間を持つことも必要。誰かに愚痴を聞いてもらうのも大事。国や自治体は予算をつけてそういう場所や人を確保すべき。一人で抱え込むのが一番まずいので。政治や行政には本気の子育て支援をして欲しい。子育て家庭に優しい社会を!
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勉強や躾より重要なのは、1,自己肯定感 2,他者信頼感 3,自己実現力。叱ってばかりで親子関係が悪くなると、自己肯定感も他者信頼感も損なわれます。子供が好きなことばかりしていたら、むしろ自己肯定感と自己実現力を伸ばす好機。親が発想を転換してほめれば、上記3つが同時に伸ばせます。
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子供を比べるのはやめたい。比べるとわが子の至らなさが目につきます。行動が遅い、挨拶できない、走るのが遅い、勉強ができない…。「○○ができるようになった」と喜んでいたのに、比べ始めた瞬間「遅い」「まだ不十分」と感じるようになります。比較が子育てから喜びを奪い苦しみをもたらします。
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「嘘をつく子は嫌い」「○○な子は嫌い」等の言い方はNG。これは「親の愛情は無条件ではない。よい子でないと愛せない」というメッセージ。それより「しょうもないところがあっても、あなたが無条件に丸ごと大好き。あなたは私の大切な宝物。一緒にいられてうれしい」等のメッセージを贈りましょう。
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キレたり駄々をこねたりする子を叱っても無駄です。それよりも、ストレス発散と充分な甘えで心を満たしてあげることが大切です。ハグ&抱っこ。親子じゃれつき遊びで一緒に大騒ぎ&大笑い&大はしゃぎ。好きなことに熱中させる。好きな食べ物を食べさせる。話を共感的に聞く。我が儘を聞いてあげるなど
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あるお母さんは、イライラしてきたとき、子どもに避難警報を出すそうです。「お母さんは今イライラしているから、あんた、ここにいないほうがいいよ」と言うと、子どもは慣れたもので、マンガや玩具を持って別の部屋に逃げていきます。これはいい方法ですね。子どもにイライラをぶつけずに済みます。
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親が「比べる病」と「ないものねだり病」から抜け出さないと、たとえ子供がどんなにがんばっても、どんなに成長しても、結局は同じ小言を言い続けることになります。サングラスをかけていると全てのものが白黒に見えるのと同じです。ですから、親は不退転の決意をしてこの2つの病気を直しましょう。
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何でも遅くて人の2倍かかるマイペースな子。それは子どもの努力不足とか親のしつけのせいなどではなく、生まれつきです。いくら叱っても直りませんので、そこは目を瞑って長所を伸ばしましょう。そういう子は寛容、共感的、優しい、大らか、などの長所があります。叱っていると長所も消えてしまいます
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子供と一緒にいる時間が長くなると大人はイライラしてきます。子供はやたらにエネルギッシュでハイテンションですから。大人も元気なときは付き合えるし我慢もできます。でも、ずっとは難しいですね。子供としばらく離れて適度に距離を取る、自分の時間を確保する、誰かに愚痴を聞いてもらう、などが必
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子育てが終わった人は、「子供の成長は早い。あっという間に大きくなった」と言います。そして、「仕事、家事、雑事に追われ、気づいたら子供は大人になっていた。もっと楽しめばよかった」という声も。実は、子供が「本当に子供らしい子供」でいる期間は意外と短いものです。個人差も大きいけど小学4
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保育園長のS先生は、ある親御さんが「子供と一緒にいられる時間が少ないから自立できるようにさせてる」と言ったとき、「一緒にいられる時間が少ないからこそ、たっぷり甘えさせて」と答えたそうです。先生は「甘えられないと本当の自立はできないのに、逆のことをしている人が多くて心配」とも仰る。