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子供の成長に環境が与える影響は大きいです。そして、子供にとって最大の環境は親の言葉です。ですから、親は常に自分の口癖を意識していてほしいと思います。人格否定と存在否定の言葉は、どんなときでも、いくら頭に来ても絶対にNG。一度放たれた矢は戻すことができませんので。
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子供が一番かわいらしくて愛おしい時期を、十分味わえていない親御さんが多いようです。将来のことを考えすぎて「これを直さなければ」と焦っているとそうなりがち。もったいないですね。あと何年か経って今の写真を見ると、「あの頃はかわいかった」と思うのですが、肝心の今は味わえないままで…。
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「一人っ子は自己中心的でわがまま」という説は全くの迷信です。私は650人の子供を担任して、その中には一人っ子もたくさんいましたが、そんなことを感じたことはただの一度もありません。むしろその逆の可能性が高いのでは?なぜなら、親の愛情をいっぱい受けて心が満たされているからです。
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呆活(ぼうかつ)中の子は話を聞いていませんが、叱ってもよいことはありません、何度も言ってあげればいいだけの話。大人同士だったら普通にそうするはず。よく呆活する子は、感性が豊か、独創性があってよくひらめく、芸術的才能がある、オリジナルペース、癒し系、おっとりして穏やか、友達に優しい
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子供、連れ合い、友人も含めて人に期待するのはやめた方がいいです。期待とは自分の気持ちや欲の押しつけで、相手には迷惑だからです。あなたも人から期待されたら迷惑に思うはず。「あなたのため」というオタメゴカシが一番迷惑。親に対してそう感じている子供はたくさんいます。
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今は変化が激しい時代で価値観も短期間で激変します。こんな時代に「みんなと一緒」を優先して子育てしていたら、親も子もずっとキョロキョロして右往左往するだけになってしまいます。大事なのは主体性。自分はどう生きたいのか、どういう子育てをしたいのか、自分の頭と心でしっかり考えたい。
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朝起こしてもらったり、着替えや片づけを手伝ってもらったりしている子でも、自分のやりたいことがどんどんやれる子なら、「自立」を心配する必要はありません。なぜなら、もうちゃんと自立しているから。その子は、ただ朝起きることや着替えや片づけが苦手なだけであり、自立とは全く関係ありません
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子供の愚痴や不満は、まず共感的にたっぷり聞きましょう。励ましやアドバイスはその後です。この順番が大切であり、共感の部分を省くと、子供は「自分の気持ちは聞いてくれない。お説教ばかり」と感じます。そうなると、子供の心は閉じてしまい、親の働きかけは一切受け入れなくなってしまいます。
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やりたいこと・遊びを十分やれている子は毎日楽しくてたまりません。主体的に生きる喜びを味わっているので、やる気に満ち溢れています。幸せホルモンが出まくって、それが出やすい体質に育ちます。脳のシナプスがどんどん増えて頭が良くなります。心が満たされているので人を思いやることもできます
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学童保育は以前から満員のところがほとんど。しかも、どこも部屋が狭い。狭い空間にすし詰めの子供たち。政治は今まで学童保育にろくな予算もつけず、施設も貧弱、職員の給料も安いまま放置してきました。コロナ禍でそのツケが一気に表面化しました。政治がもっと子供と親に優しくなって欲しい。
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日本には未だに「愛情があれば叩いてもいい」「お尻なら叩いてもいい」「子供のためになるなら叩いてもいい」「しつけのためなら多少は許される」「口で言ってわからないなら体罰もある程度やむを得ない」と考える親、教師、スポーツや部活の指導者がいて、こういう考えが児童虐待の温床になっています
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日本の政治は、保育士、看護師、教師、学童指導員、介護士など、人と直接関わる仕事に冷たい。父親業や母親業には特に冷たい。日本の政治は人を大事にしていません。だから、これらの仕事はどこもギリギリの人数でやっています。そのツケがコロナ禍で一気に表面化しました。もっと人に優しい政治を!
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親は「何回同じこと言わせるの!」と叱ります。が、同じ人が「今日からダイエットするぞ」「これから毎日腹筋やるぞ」など、自分自身には何回も同じことを言っています。それでも、なかなかできないのが人間。ですから、子供にも何回も言ってあげましょう。どうせなら明るく楽しく言ってあげましょう。
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宿題をやらずに平気で遊べる性質は短所に見えます。でも、それは図太いということでもあり、長い人生を生きていく上では長所かも知れません。逆に、すぐ宿題をやらないと気が済まない子は、仕事の上で「まじめで手が抜けない」「”いい加減”にできない」ということで苦しむことがあるかも知れません。
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親が「子供の短所を直そう。今のうちにしつけよう」と思っていると、否定的な言葉が増え、子供が反発して悪循環が始まります。「この子と人間同士として付き合おう。親子で毎日笑って楽しく過ごそう。この子のユニークな長所を見つけよう」という気持ちでいれば良い親子関係ができ良い循環が始まります
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「親に言われたこと、上司に言われたこと、何でもやります。何でも言ってください。でも、特に自分がやりたいことはありません」という生き方では、一体誰のための人生なのかわかりません。「自分がやりたいことを自分で見つけてバリバリやる」主体的な人生を歩めるようにしてあげてください。
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男の子脳の度合いが高い子は、「やりたいことしかやらない」「嫌なことはやらない」「マイペースで遅い」「チャンネルの切り替えができない」「自己コントロール力がない」「だらしがない」「片づけが苦手」「人の気持ちが読めない」「落ち着きがない」「乱暴・雑」「手がかかる」などの傾向があ
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子供は…言うことを聞かない・やるべきことをしない・してはいけないことはする・見て見てと言ってくる・なかなか寝てくれない・汚す・散らかす・ぶちまける・ケンカして泣いて怒る・ギャアギャア騒いでやたらハイテンション。そんな子供と日々向き合っているあなたはえらい!毎日お疲れさまです。子育
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親や先生は子供に「何で○○しないの!」と叱り、もし答えないと「何で黙ってるの!黙ってちゃわからないでしょ」と叱ります。でも、子供が「だって○○なんだもん」と答えると、「だってじゃない。言い訳しない!」と叱ります。子供は弱い立場なので、どちらにしても大人の機嫌が直るまで叱られます。
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親には子供を一人の人間としてリスペクトする意識が必要です。そこから人間同士の共感と寛容性が生まれます。実際、子供も一人の人間であり、親は一人の人間の一番大事な時期をお預りしているのです。天から授かったのではなく預かったのです。それを思えば、自ずとわが子に対する言動も整ってきます。
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親や先生が子供を感情的に「なんで○○なの!」と問い詰めるとき、本当は理由を知りたいわけではありません。イライラしているので普通に叱るだけでは物足りないのです。それで、「なんで」と問い詰めて子供を窮地に追い込むことで、自分のストレスを解消したいという気持ちが無意識に働いているのです
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よく食べ物をこぼす子。親は「なんでこぼすの」と叱っていましたが、ある日「本当になんでこの子はこぼすのか」と冷静に観察してみました。すると、食器の縁の形に問題があること、椅子が高すぎることなどの原因を発見。それを改善したらこぼさなくなりました。「なんで?」は親が考えることなのですね
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子供が親と一緒にいてくれる時間は無限ではなく、それは意外と短い。今日という一日の中で、一緒にいられる時間を大切にしましょう。おしゃべり、スキンシップ、共に大笑い。「大好きよ」「一緒にいられてうれしい」と言葉でも伝えましょう。言わなくても伝わるなんて言ってないで、言葉で伝えましょう
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小学生時代にしつけを優先して子供を抑圧していると、思春期反抗期が必要以上に激しくなります。さらにそれも強圧的に抑圧した場合は、大人になってからの反動が大きくなります。小学生時代に共感的かつ民主的な親子関係を作っておけば、思春期反抗期も必要以上にこじれることはありません。
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子供に「はやく、はやく」と言っていると、かえって子供が焦って、失敗したり雑になったりすることがあります。逆に、「ゆっくりでいいよ」と言ってあげると、子供が安心して集中でき、それでかえってはやくなることもあります。焦っていると、大人でも普段できることができなくなったりします。