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よく雲が何かの形に見えることはあるけど、あれはそんなのではなかった。雲が…変化…した…？雲の隙間から出てきた…？分からない。
「もしあれに見つかったら…」恐怖を感じた私は急いでカーテンを閉めた。
すっかり暗くなった今も、部屋の明かりはつけられずにいる。
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“それ”はゆっくりと揺れはじめた。
小さい声で何かを言っている。聞き取れない、、、
この声、、どこかで聞いたことがある、、気がする。
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あのただ平凡な日常に戻りたい…ん？平凡？日常？
もう自分がどんな生活を送っていたかなんて覚えてない。ずっと前からこうだったかもしれない…
これが日常…なんだっけ？もう…わからないよ。
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どうしたの？ うん。うん。え？ なに？聞こえない アレ？ 、、、？
あ、れ？もs もーし 聞こえ る？
でん 悪 み t い、、、もsh m、、、
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天井の隅がやけに黒ずんでいる。なんのシミだろう。なんか不気味。
そういえば、エレベーターで異世界に行く方法とかあったよね。なんだっけ？あれは色々手順を守らないといけないやつだった…よね？そうだよね…？！はぁ…はやく降りたい。まだ着かないの？
フリーランスイラストレーター 。不穏。恐怖。不安。少女。contact/fracocotkm@gmail.com 作品集/ amazon.co.jp/dp/4046056320/…