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急にノイズのような音が流れ始めた。その音の中に小さく、誰かの声が聞こえる。これは、歌とかじゃなくって…なにこれ？なんか…。
ううん。きっと電波の関係かなんかで、おかしくなってるんだよね…？そうだよ、ね。そう！そうだよ…
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いつの間にか寝てたみたい。今どこだろう？乗り過ごしちゃってないか…な…。えっ…？！うそ…
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コンコン、と鉄を打つような音が真っ暗な森に響く。絶対に行ってはいけない。分かってる。しかし、身体は勝手に音の方へと向かっていく。音は途絶えたが引き寄せられるように歩き続ける。そして“それ”を見つけた。叫ぶ事もできず、身体は震え動かない。すると背後でパキッパキッと枝が折れる音がした。
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「気持ち悪い落書き…」そう思いながら横を通り過ぎようとした時、1番大きく描かれていた眼が少しだけ動いたような気がした。いや…たぶん気のせいなんだろうけど。次の日落書きは無くなっていた。でも…消された跡が全くない。壁は汚いまま。まるで落書きだけがパッと消えたような、そんな感じ。
フリーランスイラストレーター 。不穏。恐怖。不安。少女。contact/fracocotkm@gmail.com 作品集/ amazon.co.jp/dp/4046056320/…