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日本のテレビ局から度々取材を受けるが既に筋書きが出来でおり、どうしてもスウェーデンを悪例として扱いたいようだ。私がこちらの状況をフラットに説明すると「今回は無かったことに」と連絡が来る。仮に収録となっても私から欲しい回答が出るまで誘導尋問の繰り返し。これが偏向報道の裏側。
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次女、熱は無いが鼻水と咳が少し。スウェーデンでは子供が体調を崩すとVAB=子供の看護休暇を取得し親が休む。有休でも育休でも無く収入は社会保険庁より補償される。つまり税金のリターン。会社に気を使う必要無し。申請はアプリで一瞬で終了。子育てしやすい社会とはこういう事。
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スウェーデンに移住してからよく聞かれるのが「後悔してない?」だ。
ウォシュレットとか旨いラーメン屋が無いのは確かにキツイが、教育費無料、自然が身近、残業ゼロ、会社に変な奴いない、これらは日本で億万長者になっても手に入らない。これらが手に入ったもんだから頭の中が毎日お花畑です。
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スウェーデンで働いているが、常に不機嫌とか突然怒鳴るとか執拗な意地悪をしてくる変なヤツがいない。こういう人達に対して周りが気を使うのはおかしなこと。スウェーデンでは大人が集う社会で怒鳴ったら警察沙汰。変なヤツらには心のケアが必要でプロが治療をすべき。→
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スウェーデンのテレビを見ていると…
・裸同然の芸人がいない
・他人を叩かない
・デブ、ハゲと言った容姿を売りにしない
コメディアンは知性に溢れた職業であり、他人を馬鹿にしたり身体的特徴を笑いに変えるというのは前時代的ではないだろうか。
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スウェーデンの会社で働いててよく聞かれる質問
「キーボードで日本語ってどうやって打つの?」
答え: 多分理解できないと思うけど、まず平仮名とカタカナってのがあって、これが50個ずつあって、この音をアルファベットの組合せで一つずつ作って、あ、そうそう漢字が2〜3000個あって…
(同僚は白目)
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3歳次女が少しだけ咳。🇸🇪だとこうなる。
1. 幼稚園にアプリで欠席連絡
2. 社会保険庁アプリで子供の看護休暇手当申請
3. 同僚にメールで連絡
4. 次女をなでなで
ここまで所要時間3分。
会社からは無給だが社会保険庁から税金が戻ってくる。会社に「休んでいいですか?」を聞く必要無し。
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もうすぐ2歳の次女が発熱。
さて、スウェーデンの一般家庭だとこうなる。
1 私と妻、どっちが休む?
→今日は私
2 会社の関係者にメール
→「子供が風邪でお休み!緊急なら電話してね!」
3 アプリで社会保険庁へVAB(子供の看護休暇)を申請
→次の給料日に手当として支給される
4 次女をなでなで
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本日、コロナショックによる社員一律減給の説明会議があり内容は以下の通り。
・勤務時間を80%とする
・なので給与も80%支給
・しかし国から15%補助
・何故か会社から1%上乗せ
つまり労働時間は80%なのに普段の給料の96%もらえることに…え、いいの?
よく分からないけどありがとうスウェーデン!
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三年ぶりに日本帰国して早速謎なのがやはりマスク。空港で渡された紙には「屋内で2m以内で話す時はマスク着用」と書かれていた。だが実際は外でも中でも全員マスク。黙っていてもマスク。何か怖いから俺もマスク着けるというクソみたいな悪循環。何なんだコレ。
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私からの日本メディアへの提言
youtu.be/lsiqCKMrthI
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そもそも変なヤツはどうやって出来上がるのか?ストックホルムと東京、同じ首都で自動車業界研究開発職として働いてみた私が感じた違いを羅列してみる。
ストレスを溜める要素
・残業
・満員電車
・過剰な上下関係、忖度
ストレスを発散する要素
・趣味
・心を許せる友人
・自然
→続く
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病院は一度通院するとストックホルム県では2600円ほどかかる。手術は骨折でも癌でも2600円。地域よっては無料のところもある。つまり医療には多額の税金が投入されており、この為軽症者がむやみやたらに財源を食わないシステムになっている。
こんな話もカットされた。
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少なくとも私の経験では、スウェーデンにはストレスを溜める要素が極端に少ない。加えてストレス発散をしやすい環境にある。面倒臭い人間関係は日本ほど無いし、残業せず毎日好きなことをする時間を確保できる。これが"変なヤツ"ではなく"普通のヤツ"であり続ける方法だと思う。
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スウェーデンに住んで感じる日本との大きな違いは「おじさん」だ。スウェーデンのおじさん達は他人の子供でも上手に接する。男性の育児休暇が当たり前で普段から子供中心の生活をしているから。子供を子供扱いせず一人の人格者として尊重する。大人が正しいという自分本位な雰囲気は御法度。
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スウェーデンではコロナや風邪ぐらいでは病院に行かない。人間には自然治癒能力があり、寝てれば治るのにわざわざ薬漬けになる必要はない。仕事を休むの時も気まずい思いはゼロ。人間とは時々体調を崩す生き物という社会の共通認識があるから。「体調管理も仕事の内」とか言ったらクビになるだろう。
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スウェーデンへ戻る飛行機の中で次女(5)が聞いてきた。
「なんで日本はみんなマスクしてるの?顔が見えないの変じゃない?」
親としてこう答えた。
「知らねー。パパはああいう国民性が嫌だから日本を出て国籍まで変えたんだよ。」… twitter.com/i/web/status/1…
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日本メディアへの提言は以前から行っている。この動画は4ヶ月も前のものだが私のメッセージは変わらない。そもそもスウェーデンに住んでたった4年の私にスウェーデンを語らせること自体間違えている。とあるサンプルに過ぎない。プロ集団の公衆衛生庁に直接取材をすべき。
youtu.be/lsiqCKMrthI
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病院とはちょっとした不安を取り除く場所ではなく、自分では治せない病気を治療してもらう場所。私が住む5万人の自治体に病院は数えるほどしかない。
しかしスウェーデンの医療体制には手術までの待ち時間が長いという課題もある。
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家で寝込んでいて不安になったら1177に電話する24時間空いていて看護師が相談に乗ってくれる。症状を伝え、病院へ行くことを勧められて初めて病院が選択肢に浮上する。コロナに感染した時点で病院へ行こうなどと微塵も思わなかった。また、本当にヤバくなったら救急車を呼べばよい。
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子供が風邪で休む場合、会社からは一銭も支給されない。社会保険庁から手当が支給される、つまり税金ということ。税率は確かに高いがリターンが身近なので不満は無い。
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子供の風邪が発覚してから会社への連絡とアプリの申請まで3分もかからず。
同僚のみんなからは「次女さん頑張れ〜!」の返信。社会保険庁からは数時間後にOKの返信。
"子育てしやすい"ってこういうことなんだなと。